#316 志と振る舞いの調和をとる
「天道、是か非か」
『史記』の著者の一人、司馬遷の言葉です。
善人が不幸のうちに早死にし、
悪人が幸せのうちに天寿を全うする。
そんな人生の不条理に対する憤りを、天に投げかけているときの一節になります。
遅すぎるくらいなのですが、
論語と算盤(渋沢栄一 著 ちくま新書)を時間をかけて読んでいます。
渋沢栄一は、上記の言を引用し、善行はその「志」と「振る舞い」を比較して考えなければならない、と綴っています。
みんな違うし、自分自身も変わる
世の中ってなんて不公平なんだろう…って思うこともあります。
でも、そんなの当たり前。
十人十色、同じ人なんていない。
その人たちが横並びに評価されたり、考え方価値観異なる人がみんな「公平な世の中だ」と思える方が、逆に不気味。
大事なことは、
対人関係でいえば、
考え方や価値観違うけど互いに歩み寄ろう!という姿勢と
自分ごとでいえば、
考え方や価値観はそもそも変わりうるものだから、頑固にならずいきましょう!
ということ。
胸のうちに秘める
さらにさらに大事なことは、
そういうことを思っていても、言わない。
胸の奥に秘めておき、振る舞いで「あ、この人はそういう姿勢なんだ」と示すこと。
言うと、薄っぺらになっちゃう気がするんです笑
いえば言うほど薄まる問題、に近いですかね。。
本当に大事にしていることは、何度も言わない。
振る舞いで示す。
それが、志と振る舞いのバランスの調和が取れている状態なのかな、と思いました。
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