#125 就労支援の基本の”き”『アセスメント』
先日、就労支援分野のオンラインセミナーに参加しました!
就労支援フォーラムNIPPON MINI FORUM
なかなか聞けない?!
就労支援の基本の”き”「アセスメント」
アセスメントについて基本的なこと、実践者が大事にしていることを学ぶことができました。
1 アセスメントとは
アセスメントとは、事前評価・初期評価のことを指します。
また、対象者の現状を包括的・全体的に評価・査定すること、すなわち、その人の全体を捉える視点が大事になってきます。
さて、ここで質問です。
普段みなさんは自分のことを全体感として捉えていますか?
人生を振り返って、今の自分の状況を知ろうと自力で取り組んだことはありますか?
…そう多くはないと思います。
すなわち、アセスメントは、対象者自身が自らの状況を知ることにもつながるわけです。
アセスメントは、支援者だけが知るためにやるのではなく、対象者が自分をより知るためにも大事なことなんですね。
2 なぜアセスメントを行うのか?
対象者の状態を把握して、支援の方向性を決めるためです。
支援の方向性を決める上で、重要なことが2つあります。
対象者が望むこと=真意のニーズを掴むこと
対象者の強み=ストレングスを把握すること
アセスメントは、対象者に質問し回答を得るだけじゃありません。
質問した結果を統合し、分析し、解釈するまでがアセスメントになります。
この解釈が、本人のストレングスを把握することにつながるわけですね。
ここがまさに、支援者の力量が問われる部分です。
3 登壇者の視点① からふる 久能氏
イベント内の登壇者の視点から見えた気づきです。
苦手と見える部分って、どうするの?
指示を出す人が違うと改善する?
伝え方が違うと改善する?
環境が違うと改善する?
むしろ、指示を出さないと改善する?
いろいろな環境・場面を作って、多角的に本人をアセスメントする。
すると、本人をよりよく知ることができる、というお話し。
とても腑に落ちました。
4 登壇者の視点② ワンモア豊中 筒井氏
どこか「ん?」と思うところがあった時、「何もない」と言われたら、なるべくその後注意深く様子を見るよう努める。
そのとき、別の人の視点も取り入れてみる。
時間が経ったらどうなるか、経過観察してみる。
何気ない疑問を、そのままにしないことの大切さをお話しされていました。
5 まとめ
今日聞いた話は、基本的なことかもしれません。
でも、日々の実践の中でつい忘れがちなこと。
振り返ることができてよかったなと思います!
就労支援フォーラムNIPPONは、基本的なことから発展的なことまで、福祉に携わる人々にとって良質な気づきを与えてくれる貴重な場です。
最近はオンライン開催が主ですが、また東京に行って直接参加したいなと思います。
あの熱量、また味わいたい。
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