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賃貸マンションリノベプロジェクト#9 まとめ

note に綴った「賃貸マンションリノベプロジェクト」も今回をもって最終章です。今回は1章から8章までをつれづれとまとめてみました。

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2021年の1月にこちらの分譲マンションの1室を購入しました。なんとなく雰囲気のある佇まいと、敷地の中心に贅沢に配置されたパティオ(中庭)が気にいっての購入だったんですが、買った当初は、リノベーションして再販するのかそれとも賃貸で運用するのか具体的なプランはなく、とりあえずじっくりと考えながら、手をいれていこうとそんな呑気な感じでした。

こちらのマンション、間取りがとてもユニークで、広さは3LDK(65㎡)、3つの部屋がそれぞれ独立しているため、プライバシーがしっかりと守れるようになっています。そんな作りのためはじめはシェアハウスでの運営を考えました。近くに九州大学の大橋キャンパスがあるので、学生さん向けのシャアハウスはどうだろう、、などなど妄想を膨らませてはみたのですが、

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シェアハウスにするにせよなんにせよ水回りなど住居として基本となる箇所はしっかりと補修しないといけません。予算もあまりないので、水回りの様な大掛かりなところは業者さんにおまかせし、居室の床・壁・天井の補修は自分達でリノベするコトにしました。

居室をリノベーションする上で2つルールを設けました。1つは「できる限り既存の建具類はそのままリメイクして残す」これは予算の都合もありますが、既存の建具自体が昭和モダンのいい趣があったのでキレイにリメイクして再利用したほうが部屋の雰囲気を壊さないと思ったからです。2つめは「補修する資材はできる限り自然素材を使用する」ということ。これはフクルのリノベの「こだわり」といってもいいかもしれません。今回も通常に使用されるビニールクロスやフロアタイルなどの新建材はできる限り使わず、床材には無垢の突板フローリング、腰壁に無垢の杉板、壁にはローラーで塗れる漆喰塗料を使用しました。

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ものすごく手間はかかりますが、業者さんに任せず、自分達で施工するからこそなせるワザです。同じことを業者さんに発注するとかなり割高になると思います。しかしそこを自らリノベするので材料費だけですみます。

居室に引き続き、リビング・キッチン・バルコニーも同じようにリノベーション。リビングは天井高があったので天井に杉板を張り、床は居室と同じオークの突板複合フローリング、バルコニーにはウッドデッキを作ってのせました。キッチンからリビング、バルコニーそしてパティオへのつながるなんとも居心地の良い空間の完成です。

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ノープランではじめたリノベーションでしたが、手を動かしながらコツコツ丁寧に作り込んでいく内に思っていたよりも贅沢なリビングが出来上がり、実際に出来上がってみるとはじめ妄想していた「学生向けシェアハウス」でワイワイ運営するというよりももっと落ち着いた感じの社会人向けの賃貸住居として運営したほうが良いのでは思うようになりました。

昨今のコロナ事情などを考えると、独立した部屋がある間取りを活かして「ワークスペースのある住居」というコンセプトで、単身もしくは2人世帯をターゲットにしたほうが需要があるのではないかと。

お部屋の入居者募集は、福岡でこだわりの物件を掲載されているセレクトルームさんにお願いしました。とっても素敵な記事に仕上げて頂き、感謝感謝です。こちらが募集記事になります。

物件を購入して、リノベをはじめた当初はどうなることやら不安で一杯でした。なんせやることが多すぎて時間は過ぎるばかり、、計画では2ヶ月で完成する予定がなんと半年近くもかかってしまいました。(近隣の方々には、ほんと迷惑おかけしました)

しかしまあ「成せばなる」ということで、なんとかなるもんですね。時間はかかりましたが、時間をかけた分だけ「こだわり」のある満足できるお部屋が完成したと思います。

これで、レンタルスペースガレージオフェスと続いて3つめのリノベーションです。

今後もいくつかリノベーションの素材はあるのでまたチャレンジしたいと思います。

最後に今回のリノベーションでも多くの指導を頂きました古民家ドクターの岡村さん、玉川ビルオーナーの雜賀さんありがとうございました。

こちらは以前お二人が「にわか大工のススメ」と題してトークイベントを催された風景をまとめたものです。


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