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元フクロウラボエンジニア、退職者インタビュー(上原さん)

フクロウラボ、サーバサイドの渋谷です。
今回は、フクロウラボを卒業したエンジニア上原 伶王さんへのインタビューです。フクロウラボ在籍時は、サーバサイドのテックリード的な立ち位置で、広告配信プラットフォーム「Circuit X」の開発に携わって頂きました。フクロウラボを退職して約半年、フクロウラボ時代のお話と現在の状況についてお伺いしました。

紹介

インタビュイー:上原さん

・サーバサイドエンジニア
・Go、サウナ、コーヒー好き
・真面目でお茶目

Twitter
開発合宿の様子(上原さん)

インタビュアー:渋谷

・サーバサイドエンジニア
・甘党
・最近はAIの技術に興味あり

フクロウラボ入社編

渋谷 入社当時のことをお伺いさせて下さい。フクロウラボを知ったきっかけと、入社の決めてがあれば教えて下さい。

上原 転職サービスを使っていて、フクロウラボと出会いました。次にもし転職する会社・・・どういうところが良いかを考えていて、下記にマッチして、フクロウラボを選びました。

  • 以前の会社でもGoの開発をしていて、引き続きGoの開発をしたかった

  • ユーザーのアクセス数が多い、高負荷な広告システム、サービスの開発をしてみたかった

  • フクロウラボでは広告配信プラットフォーム「Circuit X」の開発を行っていた

  • エンジニアとの面接で一緒に働くメンバーほぼ全員とお話ができた、体験としてすごく良かった

代表取締役の清水さんの決断も早く、もうここしかないと思って決めました。笑

渋谷 希望にマッチしていたのですね!まさにグッドタイミングです。

リモートワークの様子(左上:渋谷、右下:上原さん)

現在のお仕事

渋谷 今の職場では、どのようなことをされていらっしゃるか、簡単にご紹介頂けますか?

上原 決済アプリの会社に転職し「基盤開発チーム」に所属しています。入社当初は「機能開発チーム」にいて、新機能の開発がメインだったんのですが、今年に入ってから基盤開発チームに異動し、機能開発チームや社内エンジニアメンバーの開発を支援する仕組みづくりの仕事をしています。
基盤開発チームは今のところ自分を含めて2人です。求められるスキルは高い・・・高いと感じつつもオーナーシップ・・・自分がやってるっていう裁量を感じるので、成長できる環境ではあるなっと思っています。

渋谷 すごいですね。入社してまだ日が浅いのに「基盤開発チーム」メンバに抜擢!上原さんが優秀だということを感じます。

上原 笑。まだアプリ全般、全体の仕様もよくわかってない中、基盤開発チームに移って、リアーキテクトの話もするので、キャッチアップをしながらリアーキテクトについて考え取り組んでいます。自分が主体っていうよりは、アーキテクトのリードエンジニアがいて、その方主導で進めていく中で自分も一緒に協力してつくっています。

渋谷 会社や開発チームのカルチャー、チームの雰囲気はいかがですか?

上原 会社のカルチャーは、決済アプリを開発しているので、業界としては金融系になるんですけれど、コンプライアンスをすごい意識する場面が結構あると感じています。
セキュリティも、例えばチャットアプリを使用するにしても、自分のPCからはもちろん閲覧できなかったり、閲覧するためには申請を通さないといけないんですが、申請フローも多く、直属のマネージャーだけじゃなく場合によっては一番上の上長までフローが続き、何人もの承認が必要だったり、セキュリティを遵守してるなっと感じます。
エンジニアカルチャーとしては、専門性の高いメンバーが多いです。低レイヤーにすごい興味を持ってるエンジニアが多く、CPUとか、バイナリとか、あとプログラミング言語の言語仕様、Go言語の言語仕様やアセンブラ、開発に直接関係しない技術をキャッチアップするのが好きな方が多いカルチャーかなと思います。

渋谷 低レイヤーの技術好きの方が多いのですね、素晴らしいです!
金融系はお金が絡みますので、トラブル時は大変かと思います。胃が痛くなりそうイメージですが、その辺いかがでしょう?

上原 入社してもう少しで半年にはなるんですけれど、まだクリティカルな障害は発生していないです。基本的にデータの不整合であったり、新しくリリースしたアプリの不具合に関わるエラーなので、長期化するような障害はまだ発生していないです。フクロウラボでもこれは同じなんですけど、何かエラーが出たら1人で最初から最後まで調査して対応することは、ほぼほぼなく、サーバーサイドチーム全体で障害に取り組むので、フクロウラボと共通するところがあるかなと思います。障害時は、お客様または関係者への報告を行う必要があり、エンジニアだけでなくビジネスのチームと密に連携をとって対応をしています。

渋谷 トラブル時は大変なことも多いと思いますが、チームの垣根を越えて対応できるのは素晴らしいですね。

さらなる高みを目指して!

渋谷 フクロウラボを退職するきっかけがあれば教えて下さい。

上原 一番の理由はGoのスキルをもっと上げるため、環境を一度変えてみたいなって思ったのがきっかけです。フクロウラボでも、メンバーへのアドバイスを行なったり、自分が主体的に動く事ができたのでスキルアップができる環境ではあったと思います。ただ、もっとなんていうんですか、自分に駄目出しをもらったり、自分がアドバイスをもらう様な叩かれる環境が欲しかったのが理由です。

The Go gopher was designed by Renée French.

渋谷 当時テックリード的な役割で、すごく頑張って下さいましたよね。より高みへ行きたいことで決断されたんですね。今改めて振り返ってみて、フクロウラボに入社して良かったことはありますか?

上原 はい、3つあります。

  • 初めて自社プロダクトのサービス開発に携わることができた(プロダクト全体を見れる環境があったのはすごいなって思った)

  • フクロウララボでたくさんの勉強ができた

  • 良いエンジニアメンバーに恵まれ、キャリアを磨くことができた

自分のエンジニアキャリアの中では必要な時間だったなっていう感じがしていて、フクロウラボに入社して良かったと思っています。

渋谷 開発以外の面で入社して良かったことありますか?

上原 今もそうだと思うのですが、エンジニアチームで出社してる日はランチに一緒に行くことが多く、その中で業務以外の話も頻繁にすることができ、フクロウラボのエンジニアチームの心理的安全性っていうのはこの時間につくられているんじゃないかなって思っていて、そこはすごく良いところだと思っています。

渋谷 よくエンジニアメンバでランチに行ってましたよね。中華屋さん?!ですよね。

上原 はい、中国茶房8です。中華よく行ってましたね。笑

■補足
フクロウラボのオフィスが表参道にあった時代、中華屋さんに頻繁に行っていました。皆さん中華好きです。

開発合宿
上原さんといえば「pduck」スタンプと「笑」文字

よりよい開発チームになるためには

渋谷 逆にここをもっと改善すれば、よりよい開発チームになりそう、どんなことでも良いのであれば教えて下さい。

上原 そうですね、良いメンバーが今揃っているので、もっと社外に発信する・・・開発ブログもそうですけれど、こういう開発をしてるよっというのをメンバー発信で社外に周知していけたら、良い相乗効果が生まれ、もっとエンジニアが集まってくるんじゃないかなって思っています。

渋谷 そうですね・・・定期的に開発ブログをアップしていますが、確かに社外へのアピールがまだ弱いところはありそうです。

上原 開発ブログとは別ブログのFukurou Magazineだと、人にフォーカスした内容で、すごい反応も多いし、直近の記事で開発メンバーの紹介ですごい反応が多いの見て、やっぱり「人」にフォーカスしてる記事に注目が集まるのかなと思っています。開発ブログもそれなりに目に触れるところにあるんじゃないかと思うので、相乗効果を狙えば良い感じになるんじゃないかなと思います。

渋谷 ありがとうございます。粛々と改善していきたいと思います。

最近の関心事

渋谷 上原さんはGoがとてもお好きだと思いますが、直近行ったGoの活動があれば、教えて下さい。

上原 直近フクロウラボの開発合宿に参加した時に、今の業務で欲しい機能がOSSになかったので、ちょっと作ってみようと思い、開発合宿中につくりました。ブログにも記載しましたが、実際に今働いてる会社で導入しました。これが直近のOSSの活動です。あとは社内のGo勉強会の運営と、ファシリテートを入社当初から行っています。

渋谷 フクロウラボに入社された時も、Goへのモチベーションが非常に高く、周りのメンバに良い影響を与えて下さっていました。今の職場でも積極的にご活躍されていらっしゃるのですね!

渋谷 Go以外で勉強してることはありますか?

上原 最近は「チームトポロジー」や、ラムダノートから出版されている「プログラマーのためのCPU入門」の輪読会を社内で行っていて、こちらについて勉強しています。

渋谷 良いですね!フクロウラボの勉強会の題材にしても良さそうです。

上原 そうですね。チームトポロジー・・・なんて言うんですかね・・・単にシステムとそれを開発しているチームが別々の概念っという感じではなくて、システムがあってそこにチームが・・・システムとチームが必ずしも別々の概念じゃないよといっている本なので、フクロウラボも人数が増えて、役割分担が今後増えてくる時に、チームトポロジーのメソッドに従って、チームを分けていく場面が今後出てくると思うので、その時はぜひまた話し合えたらなと思います。

渋谷 そうですね、フクロウラボもフロントエンド・サーバサイドのエンジニアーが増えてきました。今後メンバーが増え、壁にぶつかることもあるかと思いますので、チームをうまく回していくために、参考にさせて頂きます。

渋谷 他に気になってる技術はありますか?

上原 最近気になっている技術はWASM・・・WebAssemblyですね。WebAssemblyが最近Twitterでもトレンドになってきていますし、直近だと、FastlyやCloudflareでWebAssemblyに対応したりと、いよいよ勉強するときが来たんじゃないかと思っています。今年中にキャッチアップしたいところです。

渋谷 どの辺に興味をそそられますか?

上原 WebAssemblyにコンパイルすることができる言語であれば、どの言語でも、そのブラウザ上で動かせるところが、WASMの醍醐味だったと思うんですけれど、それの拡張でWASI(WebAssembly System Interface)というっていうものが別で出てきて、そこに割と興味があり、ブラウザ上だけじゃなくて、Dockerコンテナと同じノリでWASMランタイム上で・・・WASMに変換できる言語であれば、WebAssemblyにコンパイルして、WASMランタイムンタイム上で動かせるっていうところが、すごくあつい・・・Dockerに置き換わるんじゃないかなって、他のブログでも言われてますし、自分もそう感じてるのでキャッチアップは早めにしておきたいなって思っています。

渋谷 それはあついですね。キャッチアップしていきましょう!

渋谷 ちなみにフクロウラボでは、AI支援サービスの話題で盛り上がっています。ChatGPTの話題は尽きないですし、今日も「GitHub Copilot X」の話をしていました。

上原 ChatGPT、今話題ですもんね。

渋谷 チームメンバも、エンジニア向けの業務効率化支援制度を活用し、使い始めています。

上原 良いですね!今、ChatGPTやGitHub Copilotのサブスクを「エンジニアの福利厚生にします」みたいなツイートをTwitterでお見かけしますけど、フクロウラボでもその辺をアピールできると、採用にも効果がありそうですね。

渋谷 そうですよね。AIサービスはCTOの若杉さんが積極的に導入して下さっています。

■補足
フクロウラボでは、エンジニアは会社負担でGitHub Copilotが使用できるようになりました!また全社的にもChatGPTなどのAIツールを活用する取り組みを進めています。

一緒に働いていた仲間へ

渋谷 それでは最後、フクロウラボで一緒に働いたエンジニアの皆さんに一言頂けると嬉しいです!

上原 今、良いメンバーがどんどん集まっている中、フクロウラボのエンジニア、自分が在籍していた頃からずっと受け継がれているエンジニアカルチャー、「ペアプロ」「メンバー間のフォロー」を、今後も継続して頂けたら嬉しいです。また「ランチも一緒に行く」カルチャーも残していけると良いなと思います。

渋谷 ありがとうございます!またランチ(焼肉など)に行きましょう!


新しい職場でも大活躍の上原さん。上原さんと働いていた時を思い出しつつ、また一緒に開発ができるよう引き続きGo含め、エンジニアのスキルを磨いていこうと思いました。引き続き、頑張ります!!💪💪

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