布団の中から出てえらい

血液内科医の端くれだったけど、臨床を続けるには心身が虚弱で、研究を続けるには覚悟が足り…

布団の中から出てえらい

血液内科医の端くれだったけど、臨床を続けるには心身が虚弱で、研究を続けるには覚悟が足りない。 自分の生きる道を模索しながらアカデミアの端っこにいるアラフォー世代

最近の記事

説得する相手

Academic Debateは相手の論破が目標ではない Debateというものに対して抱かれている強いイメージとして「相手をやりこめる」という像があり、多分それは世間一般に好印象を与えるものではない。 大学におけるAcademic Debateの経験者と、いわゆるDebateというもののイメージの間に存在するGapとして、「何を目的として行うか?」というものの齟齬がある。 Academic Debateという競技で説得する相手は「Judge」という審判で、相手をやるこめる

    • 議論の枠組みについて

      20年くらい前だけど、議論をするっていうときに「プロコンやって検討しよう」みたいなwordが出ることがあった。 プロコンで簡単に検索すると、僕のグーグルさんはこんな感じのページを検索してくれる (しかし、プロコンって今でも使われている用語なんだろうか。) で、上記ページを見たときに感じたのは、議題の出し方について特に指摘は無いなぁってことだった。 20年ほど前、Debateっていうと大仰に過ぎるからPro Conやってみようって部活の勧誘がてらのミニイベントを仲間内でやっ

      • 大学におけるAcademic Debate雑感

        コロナ禍の影響の一つとして、恐らくは文化系サークルにおいて技術や文化の引継ぎに致命的な打撃を受けた可能性は無いかな、と思っている。 自分の所属していたESSにおいても、もうDebate Sectionは消滅してしまったので自分の理論や思想を残せる場所は何処にもなくなってしまった。 まあ最後は煙たいOB化していた自覚と反省もあって、それで良いとも思っているけど。 ただ自分が社会人になってもう20年近くになり、今でもボーっと暇なときに考える論理構築やTechnicalな思想につい

        • Holy Ground

          もう解散してしまったけれど、GARNET CROWは僕の大学時代の一部だった。 エンドレスで聞いていた時代があった。自分があの世に何かCDを持参できるなら、迷わず持っていくと今でも思う。 GARNET CROWは不思議なバンドだった。 Single曲単体ではあまり魅力を感じないのも多いのに、初期のアルバムは完成度が異様に高かった。初めは何とも思わなかったのに、聞き続けているうちに突然に好きになる曲が幾つもあった。 GARNET CROWは不思議なバンドだった。 Si

          自分を客観視する鏡は無かった

          自分が部活で失敗した話。 中学の時、アーチェリー部に入部した。小さなころから何故か弓を引くという行為が好きで、割りばしと輪ゴムで弓矢を作っていた。 で、入学した中学にアーチェリー部があったので入部した。 個人競技で好きな時に練習出来て、校風と相まって部活っぽくなくて、自由な雰囲気が好きだった。 練習を繰り返して筋力が増していくとスコアが伸びていって、それが面白くて練習を繰り返していった。同級生の中では一番頑張っていたと思う。 地区の大会で何度も入賞して、それが楽しく

          自分を客観視する鏡は無かった

          心の疲れをとる技術

          「お前は線が細い」 このセリフを、人生で一体何回聞いただろう。 線が細いのは、きっと自分人格的な欠陥で、長い人生をかけて克服しなければならない宿題なんだとずっと思って頑張っていた。 でも、心身の限界はついに訪れる。 職場のどこにも居場所が無くて、当てもなく院内を彷徨う辛い時間の後に、ついに僕はどこにも行けなくなった。 出勤不能になってしまった時に、どこかのサイトで勧められていたので購入してみた。 どうして自分が働けなくなったのかが、明快に解説してあった。 自衛隊

          心の疲れをとる技術