一冊の本の冒頭が私の過去を思い出させたので綴ってみた。正直、オチもなにもないです
昔、それこそ自分が小学生のころくらいの話。
「警察官になる」
周囲の人間にも公言しており、それが口癖になるくらい、当時の私の夢であった。
本当は医者になりたいと口に出したかった。
当時看護師(現在は認定看護師)だった母親の背中を見て
医療に携わりたい
と幼心に思っていたような気がする。
しかし私には「血が苦手」というまぁよくある弱点があった。
自分の血はまだいい。
思ったより痛くない。それよりこの赤い液体はどれだけ体内にあるのだろうか。そんな疑問すら感じていた。
逆に他人の血を見るのがダメだった。
他人の出血を見ると、自分に痛みが全身に広がり震えてくる。
グロ系、ホラー系で血が吹き出るのなんてもう即アウトである。
だから私には医者は無理。というか医療全般無理と思っていた。
当時、警察官に密着した番組、「警察24時」というのが好きだった。
警察官になりたいといえば家族、特に親が喜んだ。
先生もおススメしてくれる。
みんなが喜んでくれるなら僕は頑張ろう。
そんな私に現実を教えてくれたのが中学校時代の担任だった。
「君に警察官は無理だ」
衝撃だった。今でも忘れない。
ちょうどそれは道徳の時間。
幼い弟の誕生日のために、と、まだ小学生高学年くらいの兄が小学校低学年くらいの弟と共に動物園に来て、動物を見たいとせがむ。しかしもう最終入館時間は過ぎている。閉館間際。
さて、あなたは警備員の人間。どうする?
論点としては、
①閉館時間を守る為に子ども二人を追い返してまた後日来るように説得する。
②せっかく弟の誕生日に!とお小遣いを貯めた兄と、それを楽しみにしている弟の為にも。自分が責任を負うのを覚悟して子ども二人を動物園に入れる
もちろんこの問題に正解はない。
強いていうなれば、このご時世だ。責任問題という観点から①を選ぶ人も多いだろう。
だが私は②を選んだ。
弟の為に兄がどれだけ毎日頑張ってコツコツお金を貯めたのか。
その心情を考えれば、警備員である自分が二人と一緒に園内を周り、ほんの数分でもいい。誕生日という一年に一度の思い出を作ってあげたい。
もしかしたらその一日の思い出が本人たちの今後の一生に影響を与えて将来動物園で働きたい!とか何かしら影響を与えるかもと考えた。
そんな②を選んだ私に、当時の担任の先生はあっさりと
「君のその優しさでは警察官に向いていない。きっと自分を苦しめるだけだ」
ずっと夢見ていた職業を、たった数分の授業で砕かれた瞬間だった。
だが、のちにその言葉は私を救った。
法律遵守。
中学生時代、その考え方に大きな疑問を持つ。
そのころから私は「将来の夢」を失ったと同時に「夢」とは、「教師」とは、「人」とは、
哲学に興味を持った。そして数年後、再度「医学」の道に憧れるもそれまでずっと「警察官を夢見る少年」を演じ続けた自分は周りに流され自分で自分を苦しめた。とりあえず、という人生を歩んできた。
note書き続けて約二か月。
駄文でもいい。オチなんかなくていい。そもそも素人なんだし。
もし批判してくれる人間が現れたらそれはむしろ追い風である。
応援してくれる人間が現れたら
その人に私も影響されよう。
とりあえずあと一か月。ただひたすら駄文を綴る事を目標に。
質の向上なんて今のところは二の次である。
書き続けることを楽しむ。
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