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名言という思考停止

真理は言葉と言葉の間にある。

定義や命名というものによって固められたものは、本来の意味を失う。
失った意味を補完する事には、多くの言葉を要する場合が多い。

簡潔なもの、簡単に説明されているものしか受け入れないという風潮は、正しい認識を阻害する。

学問の多くに見られる、定義や命名する事は偏見を生み出すツールでもあり、世の中の大半を占める、程度問題を疎かに扱う事に繋がる。

要するに、定義する事による思考停止である。

詩や俳句などに見られる、本来の日本人が持っていた、限られた言葉から多くの意味を見出し、豊かな感情を喚起させる能力とされるものは、共通の知識や「教養」とされたもののつまり「常識」の上で(のみ)成り立つものであった。

取り戻すべきは、一様化された常識なのか、人間としての多様性が生み出す豊かさなのかということ。

「本当に頭の良い人は物事を簡単に説明できる」という言葉は、多くの誤解を生み出し、そぎ落とされた意味によって失われた本当の思考力を疎かにさせている。

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