小さな約束を守ること。それは、大きな信頼に。

写真は遊びに来てくれた可愛いうさぎさん達です。しかも、ペアで♪ついにことちゃんに、モテ期到来の兆し？！

こちら福岡は急に冬の寒さが訪れ、道行く人達の装いも一気に様変わりしました。皆さん、早着替え？迅速な衣替えびっくりです。私はやや出遅れです…。例年なら、『今日は寒いからコートを着ていきなよー』と言っても、『えー？平気だよぉ』と聞く耳持たずの娘ですが、今年は違いました。自ら『コート出してある？』と妙に前向きな態度です。その変化に少し戸惑いつつも、今朝、コートを手渡しながら『珍しいねー』と私が笑いかけると、『だって、コートって何か偉そうに見えるし』と。えっ？今、何と？偉そう？！コートを着てる人はそんな風に見えるのか？！まぁ、言われてみると、そんなコートの人も居なくはないような…。それなら、私も欲しい！偉そうに見えるコート。フック船長が着てるような物ですよね？多分。違うかな？

寒さの中、先日、親子面接対策を実施しました。前日には、作成した資料を握りしめ《一人リハ》を決行！きっと、個人のレベルで親子面接の練習までしている教室は福岡市内、いや…県内でもないと思います。つくづく物好きな性分だなぁと自分でも思いますが、エンターテーナーtomoの出番！とばかりに黒ジャケットを羽織って張り切りましたよー。＊すみません…調子に乗りました…。いつだって、主役はお子さんです。

当日は、お父様もいらしての面接練習です。このことについては、また後日、記事にしたいと思います。

教室に入ってきた瞬間、お子さんと目が合いました。私が『うん。覚えているよ。練習とお話が終わったら、最後にお願いね』と言うと、お子さんの瞳にパッと輝きが増したのがはっきりと分かりました。実は…。前回のレッスンの終わりに、隅に置かれているピアノを見たお子さんが『弾いてみたいなぁー』と言ったのです。そこで私は、『では、次はお父さんも来てくれるから、その時、聞かせてね。楽しみにしているよ』と《約束》していたんですね。

面接練習の後、約束の時間はやってきました。お父様には内緒にしていたようで、この演出にはとても驚かれていましたが、すごく嬉しそうです。きちんとお辞儀をして、曲名を伝えると、小さな小さなコンサートのはじまりです。私がもし、この日、お子さんとの《約束》をすっかり忘れていたら…きっとこんなに温かな時間を持つことは出来なかったでしょう。そう考えた時、たとえ些細な会話から生まれた《小さな約束》だとしても、子ども達にとっては《大切な約束》です。可能な限り守っていこう！それは子どもの心を守ることでもあるのだと改めて感じました。そして、その積み重ねは、やがて《大きな信頼》へと繋がるはずです。

帰り際、お子さんが『1時間、あっという間だったー』と私に向けて、とても嬉しい感想をくれました。私も同じ気持ちです。ありがとう。お父様からも『今日は楽しかったです』との言葉を頂き、そのお心遣いに感動しました。このように、大人が自分の率直な気持ちを言葉にして伝えることって、案外、難しいことだと思います。お母様が向ける優しい眼差し、そして、お父様が言葉や態度でお子さんを見守っている安心感。私といつもお勉強しているこの子は、お二人にとって大切な宝物なんだと改めて、身の引き締まる思いがしました。ご両親の優しさがお子さんをのびのびと、そして聡明な子に育てるお手伝いをしているのでしょうね。

お受験のための面接練習？と聞くと、メディアの影響もあり、何だか怖そうなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、終始、優しさに包まれ、和やかな時間が流れていましたよ。まぁ、私が面接官役ですからね。圧なんてありません・笑。

笑顔の3人をお見送りした後、『もっと、もっと、多くのご家族の笑顔が見たい。そのお手伝いができたらいいなぁ』そんな想いが私の中に沸き上がりました。もちろん、今の仕事もそれに繋がっていますが、他にももっと出来ることがあるかもしれない！やってみたいなぁー。そんな風に思ったのです。結果的にはいつもと同じ展開です。元気、やる気を貰ったのは、やっぱり私の方だったということです。寒さ吹き飛ぶ、温かな時間をありがとうございました。

出掛けに『馬鹿は風邪引かないって本当かな？』とかれこれ数年、風邪や病欠と無縁の（助かりますが）娘に聞かれました…。もちろん、ノーコメントを貫きましたとも・笑。どちらにせよ、風邪を侮ることなかれ！万病のもとですからね。皆さんも、どうぞ、暖かくしてお過ごし下さい♪

それでは、次回もどうぞお楽しみに。