おすすめ本《なんでも魔女商会》シリーズ

先日、春から２年生になる娘さんへの、おすすめ本を尋ねられました。お嬢さんの性格やこれまでの読書習慣、好みを伺うとピッタリな本が浮かび上がりました。そう、記事のタイトルにある「なんでも魔女商会」です。こちらは、２人の可愛い女の子が主人公の「ルルとララ」シリーズでお馴染み、あんびるやすこさんの作品です。既にこちらのお嬢さんは、「ルルとララ」シリーズは読んでいて、とても気に入っているとのことでした。文章は長くなりますが、より読み応えのある「なんでも魔女商会」をおすすめした次第です。実はこの本、というか、あんびるやすこさんの本は娘がかつて、熱心に読んでいたシリーズ作品の一つです。当事、学校の図書館でも人気が高く、希望する本がなかなか借りられないほどでした。娘が「なんでもまじょ、しょかい、読みたい！！」と言うので、「まじょ、しょかい？？」初回？紹介？爽快？総会？近くの図書館で借りてきてあげようと思っても、タイトルがハッキリしないので、随分と困った記憶があります。ちなみに、娘は舌足らずです。それから、娘が言う「まじょ、しょかい」が「魔女商会」だということも判明し、図書館に足を運びました。現在、教室の本棚にも「ルルとララ」「なんでも魔女商会」が何冊かあります。ことのは文庫と名付けたこの本棚の本は、全て貸し出し可能です。どんどん本を借りて下さいね。

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《図書館の活用》先に登場したお嬢さんは、その後、すっかり「なんでも魔女商会」シリーズにはまったとの報告を受けました。春から２年生なので、現１年生。それであれだけのボリューム、内容の本を読めることは立派です。昔のものは図書館で借りたり、最新刊は購入したりと、使い分けながら読書時間を楽しんでいるとのお話でした。お家時間が長い今、じっくりと本を読むことが出来ることは、素敵なことだと思います。本でしか味わえない体験がそこにはあるからです。

《読書好きな子たち》小学生になり、よく本を読む子ども達の多くは、幼児期にたくさんの《読み聞かせ》時間・経験があるお子さんが多いと感じています。我が家では、娘が幼い頃には、園の図書館・近くの図書館・隣り町の図書館をフル活用していました。そして、どこへ行っても、大体、借りられるだけの最大冊数を借りていました。それらを、片っ端から、ひたすら読み聞かせる・・・すると、「もう一回読んで！！」と娘が持ってくる本が出てきます。「もう一回！！」「もう一回！！」これを繰り返すうちに、たくさん借りた本の中から、彼女の《お気に入り》が数冊、絞られるのです。厳選の末？お気に入りに選ばれた本は、その後も何度も何度も読むことになるので、購入組へ昇格です。逆に、一度しか読まれず、返却された本も数多く存在します。家には常にたくさんの本があり、読み聞かせ効果の影響か？娘は今でも本が大好きな子に育っています。今ではもう、読み聞かせることはありませんが、「何だか静かだなー」と思うと、本の世界にどっぷりと入り込んでいる姿を見かけます。こんな時は、余程の急用でなければ、声を掛けません。本に集中している時、それは本と遊んでいる時間だからです。本好きな子、よく本を読む子達にとって、読書は特別なことではありません。先生や親に言われたから読んでいる訳でもありません。ただ、彼らは幼い頃の《読み聞かせ》の経験から、既に知っているのです。『本と遊ぶ楽しさ』や『本との遊び方や関わり方』を。《本はお友達》などと言いますが、本当にそう思います。大切なお友達と、これからも良い関係を築いてほしいですし、ずっと仲良く遊べる存在であってほしいと思っています。

『どんな本を読ませたらいいでしょうか？』その様なご質問には、手始めにたくさんの本を借りてみることをおすすめしています。はじめから、お子さん好みの本に出会える訳ではありません。色んな本を読み聞かせてみて、《好みを探る》《お気に入りを見つける》のが一番です。懐かしい絵本との再会があったりと、これは、大人もなかなか楽しい作業です。読み聞かせの経験は、その時のスキンシップや語彙の習得だけでなく、お子さんのその後の読書習慣にも大きな影響を与えます。『気付いたら、本が好きだった』これは、お子さんの記憶の中に、本との《いい関わり》《心地よい思い出》があるからだと思います。無意識のうちに刷り込まれる経験は、良くも悪くもお子さんの未来に影響を与えます。

今、現在、子育て真っ最中。そして、日々、絵本の読み聞かせをしている保護者の皆さん。どうぞ、お子さんとの《読み聞かせ》時間を大事にされて下さい。かけがえのないその時間は、過ぎてしまえばほんのひと時の時間です。そして、その時間が少し先の、未来のお子さん達の《本との関わり》に大きな影響を与えることとなるのです。まるで宝物のようなその時間を、親子一緒に楽しんでほしいと思います。

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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