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音読+書写を1セットで楽しく文字練習

『小学校に入るまでには、50音が全て書ける必要がありますか?』『カタカナがまだ書けませんが、大丈夫でしょうか?』など、お子さんの文字(あいうえお)に関する心配、不安を抱いている保護者の方は多いです。文字への興味を持つ時期はお子さんによって違います。周囲のお子さんが文字が書けるようになり、お手紙のようなものを交換し始めることで、『私も!!』『僕も!!』と文字を書くようになるお子さんもいます。一方、どんなに親側が促したり、お友達が文字を書く様子を見ても興味を示さないタイプのお子さんもいます。文字練習は、お子さんが文字に興味を持ち始めた様子が見られた頃から、徐々にスタートするのがいいと思います。これは、読み聞かせや読書にも言えることですが、興味を持っていない子どもに無理に本を読ませようとする必要はありません。文字に興味を示さない子どもに無理に練習させることもありません。正直、労力の割には習得に時間が掛かり、親子共にストレスになる恐れすらあります。子どもが興味を示すよう、仕掛けをする、工夫をすることは大いに賛成です。しかし、興味のない子に無理やり何かを習得させることには賛同出来ません。この場合は、諦めるのではなく、一旦引く。この一手を打ってほしいと思います。『他のお子さんに比べ遅れているかも・・・』と心配になることもあるかと思いますが、保護者の方は勇気を持って一旦引く、この一時撤退の決断をしてほしいと思います。そして、時間を置いて、お子さんが文字に興味を持ち始める様子が見られたら、その時に再び、文字練習をスタートすれば良いのです。時間を置いた分、他のお子さんよりも習得時期は遅れてしまうかもしれませんが、その分、習得に掛かる時間は短期間で済むはずです。子どもの興味や関心、所謂、子ども自身のやる気に勝る、効率の良い学習方法はありません。つまりは、年齢よりも、子どもの興味・関心に合わせ、タイミング良く学習をすること、興味の持つことを取り入れた学習をすることが、何より効果的な学習法ということです。《お子さんが今現在、何に興味を持っているか?》このこと自体に、保護者が興味を持ってほしいと思います。こちらのやらせたいことや習得させたいことと、子ども自身がやりたいことは時に一致しません。そのような時は、こちらもイライラしたり、焦る気持ちを抱くことも当然ありますが、子どもの状態を無視して、学習させることは避けてほしいと思います。

【音読+書写ですらすら文字練習】以前にも記事の中でお話しましたが、子ども達にとって、文字練習は決して楽しいものではありません。むしろ、単調なその作業は退屈なものです。何度も同じ文字をなぞり書きしたり、書き取る練習は、当然、手も疲れます。私の場合、基本、文字を1から教えることはしないので、練習はご家庭にお任せしています。書道教室ではないので、文字を丁寧に書くことや文字の大きさを揃えることなど、ポイントは教えますが、それ以上のことはしません。その代わり、毎回、音読の宿題を出すので、音読した詩などをノートに書写してもらいます。《読む→書く》このこと1セットの課題としています。はじめは、詩を書き写すことは大変だと思いますが、子ども達の反応を見ていると、単に文字練習をさせるよりは楽しく取り組めているようです。そこには、《自分で読めた》《自分で書けた》という自信が見られます。出来ることなら、面倒なことはしたくない・・・。楽して学習したい・・・これは大人も子どもも同じです。残念ながら、楽して文字を習得する方法は分かりませんが、楽しく文字練習をする方法なら知っています。《出来る限り、短時間で効率よく。そして、楽しみながら、文字を練習して習得をする》これが私の方針です。子ども自身や家庭学習をサポートして下さる保護者の方の負担を少しでも減らす。でも、成果はたくさん得てほしいという思いが常にあります。そのために学習方法を工夫するのは私の役目です。一人一人のお子さんの持つ潜在能力を見極め最大に引き出すことを意識しつつ、学習課題を作成しレッスンをしています。

文字練習をはじめたお子さん、50音が書けるようになったお子さんは、是非、音読+書写を1セットにした学習をおすすめします。使用する題材は短いものが取り組み易くいいと思います。教室では、スタート時は「あいうえおのほん」いもとようこさんの本を使っています。慣れてきた頃からは、音読集「ひばり」の中から、詩を選び課題に利用しています。この詩集はひらがなだけでなく、カタカナも使われているので、両方の練習になるのでおすすめです。

音読+書写、そして、読み聞かせや読書は一見、地味と言いますか、単純な学習に思えますが、これらを継続して取り組むことで、後々にしっかりとした力が身につきます。土台は大事です。侮れませんよ。特別な道具も必要なく、ご家庭でも取り組めるので、是非、家庭学習の仲間に加えてほしいと思います。

それでは、次回もどうぞお楽しみに



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