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思春期娘とプレ更年期母、それぞれの色。

『インサイド・ヘッド』ご覧になったことはありますか?この映画は私達親子の大好きな映画の一つです。なかなか、趣味が合うことってありませんからね…。原題でのタイトルは『インサイド・アウト』内容を考えるとこちらの方がピッタリくる気がしますが、何故『ヘッド』になったのでしょうか?日本ではブラックやアウトなどの単語には多少マイナスイメージがあるからでしょうか?私達親子はこの映画を当時、旅行先で訪れていたクアラルンプールで鑑賞しました。『娘、分かるか?』と心配していたのですが、事前に絵本で何度も読んでいたこともあり、集中して観ていました。『これは面白い!』と思い、帰国後、再び鑑賞。やはり、言語でないと理解出来ていない部分がたくさんあったので、2回目はより楽しく観ることができました。そして、子どもあるあるですが…。《気に入ったものを何度でも見たがるスイッチ》が入った娘に付き合って、それ以降も『インサイド・ヘッド』を何回か繰り返し鑑賞することになったのです。もし、これが他の映画だったら『もー。うんざり』となっていたかもしれませんが・笑。この映画は初見から私自身、すっかり気に入っていたので『見るー?』(これが娘の誘い方・笑)と声が掛かる度に、喜んで付き合っていました。

さて、前置きが長くなりましたが、何故急にこの映画の話をしたか?と言いますと…。近頃、(といってもだいぶ前から)娘は『あー。イライラするー』と言うことが増えました。基本的に私よりずっと冷静な子なので、物や人に当たったり、暴言を吐くようなことはまずありません。だからこそ?イライラが溜まってしまうこともあるのだろうと思います。ある時、『ねー。どうして、イライラするのかな?』と聞かれたことがあります。そうですよねー。イライラする理由、知りたいですよね。私は『それは、〇〇が成長中だからだよ。イライラするのは心も身体も、どんどん成長中って証だよ』と伝えました。そして、それはごく当たり前のことで、この時期のイライラ=健やかに成長中と考えればいいので、安心してね!とも付け足しました。理由も分からず、イライラすることに不安や罪悪感があったのでしょうね。娘は私の言葉を聞くと、少しホッとした様子でした。そして、『お母さんもイライラしてた?』と聞くので、『うーん。そうだねー。私の場合、毎日泣いてた!』と伝えると、びっくり&笑っていました。そうなんです。私は小5から小6までの間、とにかく一日一回は家で(学校では泣きません)わーんと声を上げて泣いていました。(犬じゃありませんよ)理由を尋ねる母や姉には、『あれが、うまくできない』『あれが怖い』『痛い』などなど、色んな理由をその場限りで吐き出していましたが、多分あの頃の私はとにかく《悲しかった》《泣きたかった》それだけだったのだと思います。大人になった今なら、『あー。あの涙は成長中の痛みだねぇー』などと呑気に捉えることが出来ますが、当時は訳も分からず泣き続ける日々。『もうすぐ中学に上がるのに大丈夫?』と母の気を揉ませていたことでしょう。また、毎日のことなのに、辛抱強く慰めてくれた姉には感謝の言葉しかありません。ありがとう、お姉ちゃん。あの時もし、『うるさい!あっち行って!』などと突き放されていたら…私はどうなっていたかな。結局、私の毎日恒例の《泣き》も中学に上がり、バタバタと忙しい日々を過ごすうちに気付くと終わっていました。なので、娘の『イライラするー!』もいつの間にかスッーと姿を消すのかも?なんて、呑気に構えている母なのです。それまでは、『イライラするー!』と言われたら、『うんうん。そうなんだねー』と言って、好きなおやつでも差し出しながら、見守りたいものです。『あの時は、毎日、イライラしてたよねー!』といつか、笑い話にできるその日まで。

しかし、近頃、イライラするのは娘だけでなく、私もなので困ったものです。娘のイライラがうつったのとは少し違う気がします。気分の落ち込みもあるので気にしていたところ、ママ友さん達が口を揃えて『それ、プレ更年期よー』と教えてくれました。『プ、プレ…?』更年期だけでも大変そうなのに、プレもあるのか!とびっくり。もう、そんな年に突入したのだと同時に哀しさも襲ってきました・笑。更年期と言えば母もその昔、火照り、不眠等々の症状に悩まされていました。ある日、父が『母さん、これ飲め!』と買ってきたのが、養命酒・笑。食卓に置かれた養命酒を見ながら『本当に効くのー!』と家族中で笑いましたが、父は真剣そのもの。父は父なりに、考えた結果だったのでしょうね。

と、まぁ、成長や後退?に伴い、家庭内に色々な感情が飛び交う中、久々に冒頭に挙げた映画のことを思い出しました。現在の家庭内のカラーバランスを考えると…。《参考》黄色:ヨロコビ・青:カナシミ・緑:ムカムカ・赤:イカリ・紫:ビビリ

私:ヨロコビ・カナシミ・ビビリの三色が基本。イカリはほぼ、なし。
娘:ムカムカ・イカリ・ビビリの三色が基本。ヨロコビはあっても、表に出さない。
夫:イカリ・ムカムカの二色が基本。イカリの割り合いが多く、他の感情が居場所を奪われがち。

もちろん、各自その時々で他の感情も出現しますが、強く見られるのは上記↑のような感じです。ムカムカ(イライラ)する娘を見ても、『おー。今日は緑が強いのねー』とか『真っ赤だー。大変ねー』とイカリに侵されている夫を微笑ましく見ることができます。・・・嘘です。出来ません・笑。ただ、ほんの少しだけ、感情のカラーやキャラの子達を思い出すことで、和やかに捉えることができる程度です。それでも、自分や相手の今、発している(侵されている)感情の色を冷静に見ることで落ち着くこともあります。『そっか、そっか。今、〇色なのねー』と。

ちなみに、この映画はあまり日本ではヒットしなかったようですが、私は大好きですし、『これ、好きー♪』と言う人たちとは大概、気が合います。皆さんも、『何だか最近、心が乱れている…』『感情の起伏が激しいな』と思われたら、是非!『インサイド・ヘッド』を観て下さい。きっと、自分が厄介だなぁとマイナスに捉えていた感情をも、愛おしく思えるはずです。それらも追い出しちゃいけない大事な感情であることに気付かされることでしょう。私も久々に娘を誘って、観てみようかなぁー。

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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