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一日一笑できたらいいね。「ながら待ち」と「小言1000本ノック」の話

《子ども達の成長には個人差があるので「待ちましょう」》これは私自身、初めての子育てで悩み不安の中、藁をも掴む思いで手にした著書には大抵このように書いてありました。「待つ」ことの重要性は幼児学を学ぶ中、そして子育てをする中でとても大切なことだと理解してきたつもりです。しかし、この「待つ」ことが時には保護者の方(その多くは母親)を苦しめる要因ともなるのです。《子どもの成長には個人差がある》頭では理解出来ていても内心では焦ったり、イライラすることもあります。またお子さんの《出来ないことにばかり目がいってしまう》このような経験をされた方、あるいは現在その状況下にいる方も多いのではないでしょうか?周囲の方に相談しても「そのうち出来るようになるよ!」「心配し過ぎ!」と言われることもありますよね。もちろん、それは正しい励ましだと思います。いつまでも出来ないわけはない・・・子どもの能力が伸びるまで・・・成長を待つしかない・・・頭では分かっているけれど苦しくなる時はあると思います。

【待つのを止めるのも手】悩みの渦に飲み込まれてしまうと周囲が見えなくなったり、声が届かなくなったりします。この渦から抜け出す方法の一つとして《待つのを止める》これも一つの手段だと思います。お子さんを養育、保護する立場である親が心身ともに健康であることはとても大事なことです。《待つのを止める》これはお子さん突き放す訳ではないですし、放棄したり諦めることではありません。保護者の方を守る手段として取る行動です。

【ながら待つをするコツ】ただし、「待つのを止める」からと言って完全に待つことを止めるのではなく、「ながら待ち」をするのです。悩みに悩んだその問題は一旦、頭の隅には置くものの箱にしまって下さい。そしてその箱は開けずに過ごすのです。悩みを箱にしまったらカレンダーや手帳を開き、箱を閉じたたその日から3ヵ月後、半年後、1年後に○を付けて下さい。あとは普通に生活をしながら「ながら待ち」をするのです。そして、3ヶ月が経ち、○を付けたその時に悩みが解決していたらそこでその問題は無事解決です。まだ未解決のようであれば半年、1年後にまた状況を確認します。私達は悩みの渦の中にいるとその苦しさから早く逃れたい、解放されたいと思いついあがいてしまいます。そのあがきこそが一層、自分や周囲を苦しめるとは渦中に居る時には気付きません。しかし、その悩みの種がお子さんのことであれば、それは結局は自分自身のことではないのでどうすることも出来ないこともあるのです。悩みの渦から脱却し、一度その問題とは距離を置くこと、すなわちながら待ちをして過ごすこともこの先も続く育児のことを考えば必要な自己防衛の手段だと思います。どんなに悩んでいようといまいと、悩みが解決する時にはする・・・そんなものだと割り切る気持ちも必要です。

では、一体、何をして待てばいいのでしょうか?問題は未解決なのに・・・。それは、普通の生活を心掛けることです。悩みの渦に居るとつい生活リズムが乱れがちになりますが「しっかり食べて 寝る」規則正しい生活をすれば良いのです。また、自分や家族の生活を安全、清潔に保つことも大切です。もしも、長い間、悩みの渦に居て自分のことが後回しになってしまっていたなら、自分を労わりケアをして下さい。悩みと距離を置く場合、そのように日常生活を大切にし一日、一日を淡々と過ごすことが大切です。

【一日 一笑】これを目標に、何か一つでも面白いこと、笑える時間が持てるといいですね。これは私自身も日々、心に留めていることですし、娘にも伝えています。《どんな一日でも何か一つ位は笑える何かを見つけよう。そしてそれが例え些細なことであってもいいから笑おうね》と。

【1000本の小言】何度も何度も同じことを注意しているのに直らない、改善されないことが子育てをしているとよくあります。注意した時は返事をするし、反省しているようにも見えるのですが、一向に改善されない・・・繰り返される・・・そんなことがあります。子ども自身に訳を聞いたり、文章に書いてもらったりしても、イマイチ改善されない。もしかすると本人もどうして出来ないのか?悩んでいるのかもしれません。あるいは親が思っているだけで、当の子ども達はこちらの指摘、注意をそれほど気にしていないのかもしれません。いずれにしてもどんな状況であれど、子どもが良くないこと、マナー、習慣をした際には注意をして下さい。ただし、もう何度も注意していることであればくどくどとお説教をする必要はあります。短く、一言注意をする。つまりこれが小言です。子どもからすると「もう何度も聞いてるよ!」と反論があるかもしれませんがこちらだって「もう何度も言ってるよ」となります。この何度も何度も小言を言うことを私は《1000本ノック》と呼んでいますが、どうでしょうか。1000本言う頃には問題は改善されているでしょうか?実際、数をカウントする訳ではないので、分かりませんが、私は思うのです。小言を、しかも同じことを何度も聞くことはお子さんにとって「煩いなぁ」と思うことでしょう。しかし、この「煩い小言」も言われているうちが花なのではないかと。大切なことだから、お子さんのためを思って言う小言なのであれば、例え「煩い」と思われても1000本ノックを覚悟の上で言い続けましょう。そして、言うのが疲れたその時はノック終了。本格的に諦める時かもしれませんね。

今日はお子さんの成長、それにまつわる悩みを解決する手段として「ながら待ち」「小言の1000本ノック」についてお話しました。子育て中、悩みや不安は付き物です。一難去ってはまた一難。大波、小波と押し寄せてきますが、かっこいいサーファーを目指して上手に乗りこなしていきたいものです。

そして、どんなに悩んでも明けない夜はありません。目の前の子ども達との時間を大切に《一日 一笑》何か面白いこと、笑えることを見つけて過ごしていきたいものです。

それでは、次回もどうぞお楽しみに。

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