春休み中の自主学習：１時間目～国語～

コロナ禍で長い休校を経験し改めて家庭学習、自主学習が出来る子どもの強みを実感しました。これは世界中どこの国の子ども達にも共通して言えたことでしょうし、今尚、学校が閉鎖されている国は沢山あります。（そもそも学習塾に通う習慣がない国も多くあります。）コロナ禍の中、日頃から家庭学習の習慣が身に付いているお子さんとそうでないお子さんとでは休校中の学習力に大きな差が生まれたのではないでしょうか。オンライン学習もなかなか進まず、通学、通塾が出来ない中では子ども達の自主的な学習力が試されます。日頃から短時間でも構わないので家庭学習に取組む習慣を大切にし、学習時には切り替えの出来る集中力を養うことでお子さんが不測の状況に陥った際にも学び続けることが出来る強さを身に付けます。この力は宝であり、武器でもあります。また、お子さんの家庭学習力が身に付くことでそれを見守り、サポートする保護者の方の負担やストレスも軽減されるので当然、親子関係にも良い効果をもたらします。このことは春休みなどの長期休暇中にも同様のことが言えます。特に春休みは宿題が出ることもほとんどないと思いますので、自主学習をするには絶好の機会と言えます。まだまだ始ったばかりの春休みですが、何か自主学習をしてみたいというお子さんに向けてアイディアを提案しますので、ご参考にされて下さい。自主学習に取組むことで自ら学ぶ力が身に付き、自立した学習に繋がることを目標としましょう。

【１時間目～国語～】国語の自主学習には漢字の練習や教科書の音読などがありますが、今日おススメするのは「手紙を書くことです」春休みなど長期休暇中は鉛筆で文字を書く時間がかなり減るので、新学期に入って手が疲れる、文字が崩れるといった事態がしばしば起きます。文字を書く習慣を止めないという目的ももちろんありますが、手紙を書くことでメールやメッセージが気軽に送れる時代だからこそ味わえるアナログの良さを知ることが出来ます。もちろん、祖父母やお友達などに手紙を書くこともいいのですが、少しアレンジした手紙に挑戦してみることも楽しいと思います。お子さんと相談して興味を持った『手紙』を是非、書いてみて下さい。その際、保護者の方も一緒に手紙を書かれることをおすすめします。

《作者への手紙を書こう》これはファンレターのようなものでもあります。お子さんの好きな絵本や本の作者宛に手紙を書いて出してみるもの楽しいと思います。読んだ本や好きな本の感想でもいいですし、まだ文字が書けない幼児のお子さんの場合は絵手紙でもいいと思います。

《なりきり手紙を書こう》これは自分ではない第三者になりきって手紙を書こうというちょっと難易度の高い空想遊びです。『あつ森』をしているお子さんの場合はキザタイプ風に手紙を書く、オトナタイプ風に手紙を書くなどタイプ別にお題を決めて文章を書いてみると面白いと思います。島民からの手紙はとても個性的なのでごっこ遊びが好きなお子さん、役に入り込めるお子さんであれば楽しんで取組めると思います。（あつ森を知らない方は・・・すみません）

《俳句・短歌を作る》短い言葉で表現する楽しさを味わうことが出来る俳句・短歌作りもおすすめです。親子で作品を読み合うのも盛り上がると思います。

《詩を書く》思ったことを詩にしてみるのも楽しいと思います。書いた詩に挿絵を入れてまとめると小さな詩集が出来ます。世界でたった一つの自分の詩集作り。お休み中の素敵な思い出になると思います。

俳句や短歌、詩を書く際は完成度よりも楽しんで取組むことを優先して下さい。溢れる言葉を思いのままに綴ることの楽しさをお子さん達が実感することが何より大切な経験だと思います。

《三文日記を書く》毎日日記を書くことは大変ですが、三文日記であればそう負担にならず続けることが出来ると思います。毎日短い文章をさらりと書くことは作文など長文を書く力にも繋がるので是非、挑戦してほしい自主学習の一つです。

国語の自主学習と言っても漢字練習やドリルだけが学習ではありません。工夫次第でお子さん達が楽しんで取組むことが出来る方法が他にもたくさんあるので、お子さんの興味や意欲に合わせて挑戦してみて下さい。自主学習成功の鍵はお子さん自身が興味を持ち、楽しんで取組むことが出来る内容のものを選び、行うことです。自主学習の楽しさを知ったお子さんは「もっと学びたい！」「次は～をしたい！」という学習意欲が芽生えます。この意欲こそが自主学習における一番大切な原動力であり、学習を継続させる力となります。「これも国語の勉強なの？」とお子さんが感じる位、広い意味で国語を捉え自主学習に繋げてほしいと思います。

次回は自主学習２時間目のアイディアをご紹介します。どうぞ、お楽しみに。

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