文学フリマ広島への出店は大成功だったと叫びたい
これは神奈川から文学フリマ広島に出店した男の記録。
文学フリマ広島スタッフの方が滞りなく運営してくれたおかげで楽しむことができました。ありがとうございました!
なぜ文フリ広島に出たか?
話を去年に戻す。2023年11月に文学フリマ東京37に出店してみて感じたのは『全国大会感』だった。
プロの物書きの人、商業出版したことある人、SNSフォロワー数千〜数万の人、文フリめっちゃ経験してる人、固定ファンたくさんそうな人etc…。出店者3000人。来場者約13000人。ヒト、ワチャワチャ。oh…。oh…。自分の中からアメリカ人が急に出てきちゃうくらいヤバい。ルーツにないのに。
猛者たちが腕をぶんぶん振り回しながら集結してくるから僕の肝玉は縮み上がるだけ。ブースでたまたま背合わせだったワクサカソウヘイさんや藤岡みなみさんはまさに猛者。お客さんの列がずーっと途切れなくて「え?何すか?福袋でも売ってんすか。何でそんな人来るんすか」と脳内一人嫉妬逆ギレをかましてた。いや、単に作品が素晴らしくて多くの人が求めてるから来るんだよ。今の自分なら冷静にそう思える。
とにかく、僕のようにむき出しの無名個人が突撃しても埋もれてしまうことを痛感した。売れた冊数で見ると決して悪くはない結果だったけど、胸に妙な未達成感がへばりついたまま。これは自分強くなって結果を出して払拭するしかない。
こうして自分の中にまだ消えない火があることに嬉しさを感じつつ、文学フリマ広島6に出ることを決めた訳です。
会場の様子
それじゃここからは当日のレポを。一目で全体を見渡せるくらいの規模感でいい会場だった。あぁこのくらいが好きだ。精神が摩耗しないで済む。
自分のブースは入り口に1番近い位置。人の流れが見れるのは貴重な体験だった。開場前には人が列を成していた。そしてオープンと同時にゲートが開いた競馬の如く流れ込んで来る。最初はみんなお目当ての人がいるんだろう。それぞれ散らばって目的地を目指す感じがした。
そしてアテクシのブース。
シンプルさを意識。机上は見本と拡大パネルと値段。あとはフリーペーパーだけ。前面にはブース名とジャンル。あとは情に訴えかける神奈川から来ましたアピール。
そして会場の様子。
割と常に人が入って来る印象。で、みんなゆっくり回っていく。とりあえず端から見てくれる感じだった。フリーペーパーを渡すとほぼ全員受け取ってくれる。
年代は幅広い。学生さんからシルバーヘアーの方まで。
完売したよ
さて肝心の結果を言うと………………
完売しましたー!パチパチパチ
嬉しい。「完売しました」って色んな人に言ってしまったかも。ドヤ顔がきっとこぼれてたと思う。
隠しても仕方ないので赤裸々に言うと、持って行った合計は30冊。そもそも持っていた数が多くないけど完売は完売だ。この自分だけの事実を抱きしめていく。
エッセイの方が10冊→12:30に完売。
自由律俳句の方が20冊→14:00に完売。
2時間を残しての完売はさすがにニヤケる。もっと持っていってればなー。でも第一刷の在庫をほぼ全てかき集めてこの数だったのでしょうがない。
結果、文フリ東京と同じ数が売れた。(ペースでいうと広島のがもっと早い)
この違いについてはまた別の投稿で考察してみたい。
完売した後も求めてきてくれる方が何人もいた。フリーペーパーを渡しては謝り倒した。
***
今回の完売の要因を分析をすると、見本誌コーナーが近くにあったのがデカかったと思う。
自ブースの隣の隣に見本誌コーナーがあったのでそこで読んだ方がすぐにスーッと来るのが多かった。「あそこで読んで面白かったのでこれください」と迷いなく言ってもらえた時は全身からアドレナリンがこんにちは!と挨拶するのを感じた。
そもそも見本誌の数が多くないからみんなちゃんと目を通してくれるんだろう。その中で感性が合う人がいればマッチングできる。
「立ち読みさえしてもらえれば面白さは伝わるんじゃい」と尖ってたのでそれが少し証明されたようで、大いに自信回復に繋がった。
広島での出会い
出店者さんとの交流ができた。文学フリマ東京で挨拶程度しかできなかったつるる&とき子さんとは何とブースが近くてお互い行き来したり労い合ったりした。
お隣は台湾の方。英語激弱の福本は気持ちでコミュニケーションを取った。お菓子くれた。お互い作品買いあった。(中国語で中身一切分からんけど)
さだまさしってどういう意味?って聞かれたので顔写真を検索して見せてあげた(僕の自由律俳句でさだまさしが出てくる)
反対のお隣さん山羊座の女さんは福岡からの参戦。映画「カラオケ行こ!」を13回見てるという強者でハマっていく様を描いた日記は気になり過ぎて買わせていただいた。
台湾、神奈川、福岡の並びが広島に集う。一期一会でおもろい。
出会いでお客さんだってそう。開始10分くらいでふぁーっと来てふぁーっと買ってくれた女性や、立ち読みでクスクスしてそのまま買ってくれた方や、「見本誌で読んでめっちゃ面白かったので」と言って2冊とも買ってくれたご夫婦や、「神奈川から来たの?じゃあ応援で1冊」と言ってくれたおっちゃんや、わざわざお手紙をくれた方や、何度も前を通って「ずっと気になってたんです」と買ってくれた女性や、迷わずこれくださいと言ってくれた男性や、noteで事前に交流があった方や、「よろしければ立ち読みだけでも…!」から購入に繋がった女性や、エッセイが売り切れで自由律俳句の方を買ってくれた男性や、どっちも売り切れた後「次は東京に出られますか?」と聞いてくれた女性などなど。
ありがてぇ。緊張と人見知りであんまり話せないんだよな。でもそんなこと言ってらんないよな。最後の「ありがとうございます」は毎回、魂込めて言ったつもりだよ。伝わってるといいな。あなたに生きる力をもらいましたよ。ありがとう。本読んで楽しんでくれたらいいな。
他の出店者さんとの出会いもあったね。買わせてもらった作品はなるべく感想あげます。
成功体験ありがとう
成功の基準は自分で作っていい。
完売したんだ。これだってひとつの成功さ。
地方に1人で飛び込んでワンオペでやり切ったんだ。これも成功。
何十人もの人とお話をして直接、作品を渡せたんだ。これも成功。
いい経験をさせていただいた。
ありがとうしか出てこない。
また行きたいです。広島。
次は文学フリマ東京38
さあ次は文学フリマ東京だ。全国大会へリベンジマッチといこう。前回の反省と今回の経験を活かす。全ての文学フリマは繋がっている。
残り2ヶ月半。ここに来て書こうと思ってたテーマを急遽変えることにした。間に合うのか?いや、間に合わせるのだ。
文学フリマ東京38では
『エッセイをテーマにしたエッセイ集』
を出す予定です!!
よろしゅうお願いします!
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今回完売したエッセイ『駄文多分』は近日増刷予定。
自由律俳句は在庫残り2くらい?(増刷予定はしばらくないかも)
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文フリ奮闘記たくさん買いてます。何かお役に立てば!
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