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ふくしまミラツクProjectとは

このたび、福島県農産物流通課「ふるさとの農林漁業体験支援事業」の一環としてふくしまミラツクProjectを開催します。その経緯と内容を少しご紹介します。

なぜ印刷会社が?

本事業を業務委託している福島カラー印刷は、福島市の印刷会社です。
代表が立ち上げた特定非営利活動法人アイカラー福島は、震災後設立したもので、子ども向けのイベントや、福島の農産物を学ぶ機会をたくさん創出してまいりました。
 2018年には、食べ物つき情報誌「食べる通信」のひとつ、「あづまっぺ。お米を食べる通信」を発刊し、全国に福島の美味しいお米をお届けしました。
 印刷物だけにとらわれず、情報発信という観点から、様々なコミュニケーションを創出しています。

給食の思い出

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 さて、給食で何が一番心に残っていましたでしょうか?
県北地方では、各学校での給食室での給食のほか、給食センターで作った給食をトラックで各学校に運んでいます。
 クリスマスの時のちょっとしたデザートや、時々出る揚げパンなど楽しみなメニューもあり、麺が柔らかいやきそばや、肉の固い酢豚とパイナップル、フルーツヨーグルトの四角い甘い固い何か、など普通の生活の中では逆に食べられないものが懐かしくも思えたりします。
 小学校ではリクエスト給食や、子ども達が考えた「好きなものだけ」の給食があり、昭和世代に生まれた私(筆者)にはうらやましいですね。親の視点からすると、給食でしっかり栄養バランス取れてるからいいかなとも思ってしまいますが、よく給食の献立表をみてください。「家で補うべきもの」という欄があり、豆や芋、魚など夕食に含めた方が良いものがしっかり記載されてます。
 免疫を高め、風邪を引かない身体づくりはそういう部分が大切かなと。

東京電力の原発事故以降


 2011年の東日本大震災では、その後の東京電力の原発事故により、福島県内に高い濃度の放射線がふりそそいだところもあり、福島県の食べ物を県民も避ける期間がありました。
 スーパーの地産地消コーナーよりも、西日本の野菜コーナーが盛況となり、給食の献立の裏面に、日本地図が書いてあり、お米は新潟、ほうれん草は茨城、などその月に使われる給食の食材の産地が記載してありました。その中で福島県から使用される野菜は皆無。とてもなんともいえない感情と、寂しかった記憶があります。
 その後、福島産を使う給食は少しづつ戻りましたが、いまだ「福島産は危ない」と感じる方もいるようで、「オールふくしま」の給食はなかなか実現しません。

会津の給食

 会津若松市の学校給食では、インスタグラムで給食の内容を毎日更新しています。
 このときは、会津伝統野菜の給食だったそうで、近隣の農家さんのおいしい会津伝統野菜も給食に入り、その生産者さんの授業や構内放送での紹介アナウンスもあるそうです。
 会津若松氏市では「あいづわかまつ地産地消推進プラン」を推奨していて、こうした福島県内の地産地消推進の動きはたくさんあります。

ふくしまミラツクProjectで行うこと

 第一回では、福島大学食農学類の小山良太教授が登場。小山教授は震災後県内の田んぼの線量を細かくはかり、JA等と協力して福島の農産物の県外や世界への発信へ尽力されてきた方です。
 昨年は、福島の桃を使ったお菓子と、サマンサタバサと一緒に作った日本酒を販売しました。

 今回は、福島の食材について、県外の給食の取り組み、海外の市場などのお話をしていただきます。

午後からは、「OMUSUBIで地球をむすぶ」活動をしている山田みきさん(喜多方出身)のおむすびワークショップ。魔法のようにおいしいおむすびを使って、食を作る心とコミュニケーションを学びます。下記の動画見るだけでワクワクします!


第2回目以降は、カトウファームの稲刈りとビールタップ、加工場見学を予定していて、第3回目には給食を考えるワークショップを行います。
こちらに関しては順次ご紹介しますね。

ふくしまミラツクProjectは、見て体験したことをヒントに感性を高めながら、給食のパイセン中学生・高校生で「オールふくしま給食」を創出!さらに小さい子ども達に福島の誇りを感じてもらいたい。という想いを元に楽しく学ぼうというプロジェクトです。
レシピはクックパッドに掲載予定です!!


ミラツクの中の人について(企画者)
食の6次化プロデューサーLEVEL3・食品衛生管理者。「あづまっぺ。お米を食べる通信」編集長。


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