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弱さを認めてさらけ出す、強さ

先日書いたnoteの文章がありがたいことにたくさんの人に読んでもらっている。

そしてこの文章を読んでくれたという人から、LINE@でメッセージが届いた。ぼくと同じように会社との付き合い方に悩んでいたところでその文章と出会い、泣きながら文章を読んでくれたという。

正直に言うと新卒時代のぼくの未熟さが詰まった上の文章は、書き上げた時は公開するかどうかかなり悩んだ。

でもそのメッセージを読んで感謝を告げられた時、自分の未熟さや弱さが誰かの役に立ったことがとても嬉しかった。

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腕相撲が強い、かけっこが早い、逆上がりができるなど、子どもの社会では肉体的な強さが評価に繋がることが多かった。

一方で大人の社会というのは精神的な強さを求められる場だと思う。人間として成熟していて、凪のように落ち着きのある自立した人が理想だとされている気がする。

「もう大人なんだから」「男だろ?」「お母さんになったんでしょ」

強くあらないといけない理由は探さなくてもたくさん見つかる。でも弱い自分のままでいい理由を、ぼくらはあんまり教わっていない。

みんな弱さを見せないように、辛くても悲しくてもなんとか笑顔を作りながら日々を戦っている。もしかしたら心は泣いているのかもしれない。

でもほんとうは弱さがない人間なんていない。色や形、大きさは違えど、人はみんな弱さを持って生きているはず。

だとしたらひたすらに強さが求められる戦場で、去勢という名の鎧を脱ぎ捨てて弱さを認めさらけ出すことには大きな価値があると思う。そしてそれは、同じように日々を戦うようにして生きる人の救いになるはず。

自分の弱さを隠したり否定したりせず、ありのままの自分をさらけ出すことの大切さと価値をその1通のメッセージは教えてくれた。

「これからも道に迷った時はこの記事をきっと読み返します」で結ばれたそのメッセージを読んで、「ぼくもあなたのこのメッセージを、きっと何度も読み返すと思います」とひとり心の中で呟いた。

今日の一枚

肩を落とし沈んだ大柄の男性を、隣の小柄な女性が元気づけているように見えた瞬間。2人にとっては決して楽しいひと時ではないはずだけど、なぜかその光景がとても美しくぼくには見えた。使ったカメラはLeica M6、フィルムはKodak PORTRA 400。

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