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二重橋駅に〈丸の内〉が追記された

少し前から地下鉄に乗っていて「あら?」と思っていたことがあったのだが,ある人のツイートを見て,やっぱりそうだったのか,と改めて思ったことがある.

それは,千代田線二重橋駅に〈丸の内〉という名称が追記されたことだ.

確かによくよく考えてみれば,東京駅に行くには二重橋駅で降りるのが結構近い.これまではなんとなく大手町駅から降りてしまっていたけど,僕がいつも用があるところからは二重橋駅の方が大手町駅より近いかもしれない.

そもそもなぜ「二重橋」だったかと言うと皇居へかかる橋にちなんだものだったらしい.なるほど.でも,僕が皇居に用があるなんてことはもちろんないので,なんとなく意識は向いていなかった.

にも関わらず〈丸の内〉という文字列が追記されただけで,僕の意識は二重橋駅に向くようになった.


地下鉄は,景色が見えるわけでもないので,そこでは「文字」が力を持つ.だからこそ,こうした駅名や地名を考えることは,都市を行き交う人びとに都市への想像力をもたらす.

たとえば,京都を歩いてみると古い地名が多く残っている.地名には,馬鹿らしい由来もあれば,かつてそこに何があったかを示す,歴史との接続をもたらす由来もある.古い地名が残っている地域は往々にして,歩くのが楽しい場所になっている.地名は重要なのだ.


千代田線二重橋駅に〈丸の内〉という名称が追記された

そんな小さなことかも知れないけど,こんな小さなことでも人の都市への認識は変わる,だからこそ名前というのは重要だ.そんなことを考えた.

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