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【後編】夢の様なデザインを”服にする”〜衣装制作パタンナー「emi」さん〜

こんにちは、フクコトバのRYOです!

私たちフクコトバが、実際にインタビューをさせて頂き「ぜひみなさんにご紹介したい!」と思った方をご紹介するシリーズ「〇〇さんのフクコトバ」です!

〜「〇〇さんのフクコトバ」とは〜
主に、ファッション関係のお仕事をされている(もしくはご経験された)方に対して、ファッションに興味を持ったルーツや、お仕事の内容等についてインタビューをさせて頂き、そのインタビュー内容を記事にして、ご紹介しています。
ファッションに興味のある方、ファッション関係の仕事に興味のある方は、なかな世間一般では聞けないお話がたくさんありますので、ぜひお楽しみ下さい!!

〜「フクコトバ」とは〜
私たちが、ファッション(衣服)には、「花言葉のように、言葉にならない想いを伝える役割がある」と思いつけたコトバです。
この記事では、ファッションに関わる方の「ファッションを通したコトバ(想い)」をお届けします!

今回は、テーマパーク・歌手・舞台演劇等の衣装製作パタンナーをされている「emi」さんにインタビューをさせて頂きました!

クライアント様側からの守秘義務があるため、具体名は記載できませんが、テーマパーク・歌手・演劇舞台等の国内トップの方々を相手にお仕事をされている衣装製作パタンナー「emi」さんのお話は、勉強になることばかりです。

それでは、世間には出てこない煌びやかな世界の舞台裏でご活躍される「emi」さんのお話をどうぞお楽しみください。

本当に貴重なお話の数々です。

大好評の前編はこちら↓

(*インタビュー:2021年9月4日(土)zoomにて実施)


①舞台の衣装製作は「経験の蓄積」と「センス」

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フクコトバ「RYO」
やっぱり舞台を見に行かれた時は、舞台の衣装やその動きに目がいきますか?
衣装製作「emi」さん
もうそこばっかり見てます。(笑)
なので、内容が入ってこない事もあります。(笑)
フクコトバ「RYO」
舞台衣装の製作のお仕事をされた際は、基本的にはその舞台を見に行かれているのですか?
衣装製作「emi」さん
ほとんど見てますね。
最近はコロナで人数制限等があって、会社から一人のみとかになるといけないのですが、基本的には行きます。
やはり、舞台関係の衣装製作をやっていると、「自分の製作した衣装が本番でどのような動きをしているか」を確認したり、次に生かせる様にという事もあって、観に行きますね。
その舞台を仲間や会社のメンバーと一緒に見て、「次はこうしよう」とかと話て、なるべく情報を共有するためにも、メンバーにも見に行かせる様にもしています。
フクコトバ「RYO」
基本的にはデザイナーさんがベースのデザインを決められると思うのですが、こここまでのお話をお聞きしていますと、その中でパタンナーであるemiさんからも様々な工夫を提案されていますよね。
そのような新しいアイデアといいますか、技術や知識はどのようにして入手されているのですか?
衣装製作「emi」さん
いや、割と思いつき人間なので(笑)
特にここからアイデアが、、、という風に考えたことはないんですね。
フクコトバ「RYO」
センスですね!
衣装製作「emi」さん
でも「あの時のあれが役に立ちそうだ」とか、今までの仕事で培った経験の蓄積から着想を得ているところもあると思います。
フクコトバ「RYO」
やはりご経験の中で培われてきたものがあるのですね。
若手の時は、いろんな先輩のパタンナーの方の技術を見たりだとか、アイデアを聞いたりだとかされていたのですか?
衣装製作「emi」さん
衣装に入った時は、私が一人目のパタンナーだったので、自分が最初にやり始めたというイメージですね。
フクコトバ「RYO」
すごいですね!
じゃあホントにセンスですね。
衣装製作「emi」さん
いえいえ、前の会社で一緒にやってた方と色々話し合いながらというところもありましたので。


②パタンナーの仕事もチーム力が大切

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フクコトバ「RYO」
今、色々な方にインタビューさせて頂いてる中で、パタンナーやデザイナーの方もおられるのですが、今まででネガティブな状況だった時の原因が、人間関係というのをよく言われています。
上の方とのそりが合わなかったりだとか、雰囲気が良くなかっただとか言われていて、今emiさんのお話をお聞きしても、作業となると個人でやることが多いかと思いますが、そこに至るまでに色んな方とのディスカッションがあるということですよね。
衣装製作「emi」さん
ありますね。
フクコトバ「RYO」
だから、なおさら人間関係、チームワークというところが重要ということですよね。
衣装製作「emi」さん
重要だと思いますね。
一人ではできないことも大勢が集まるとできるとか、やはり一人だと限界があるのでチーム力と言いますか、そこがすごく大事だと思います。
特に小さい会社はみんなで一致団結みたいなところがあって、誰かが引っ張って最後までいくみたいな、そういう雰囲気を作ることが、すごく重要だと思います。
フクコトバ「RYO」
その中でemiさんが一番最初にパタンナーをやられていて、リーダーだと思うのですが、その雰囲気を創るためにどのようなことをやられてたりしますか?
衣装製作「emi」さん
コミュニケーション
だと思います。
話しかけるとか、自分の前だけを見るのではなくて、ぐるりと見渡して誰が何をやってるか、何か困ってることはないかとか。
あと円滑に進めるためにはどうすれば良いかとか、そういった目でいつも周りを見てるので、ホントに一重にコミュニケーションだと思います。


③コロナの打撃も、また一つ一つ実績を積み上げて盛り上げていく

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フクコトバ「RYO」
なるほどですね。
いや〜勉強になります。ありがとうございます。
本当にあっという間で1時間の予定にさせて頂いていて、もう残り10分になってしまいました!(笑)
衣装製作「emi」さん
あっという間ですね。(笑)
フクコトバ「RYO」
そうなんですよね本当に。(笑)
衣装製作「emi」さん
ペラペラと話し好きなのですいません!
フクコトバ「RYO」
いえいえ!色んなお話をお聞きできて本当に嬉しいです。
いっぱいお話をお聞きしたいところではあるんですが、現時点でemiさんの中で将来に対して、夢やビジョンといいますか、「今後このようにしていきたい」「こんな仕事をしていきたい」といった想いは何かあったりしますか?
衣装製作「emi」さん
そうですね、この仕事を始めて一つ一つ小さい仕事から積み上げていって、かなり大きい仕事まで取れるようになって、「これでやっていけるね」と思ったところでコロナだったんですね。
もうホントに1から始めるような感じで、「振り出しに戻っちゃったね」とこの前も話していたんですけど、また一つ一つ積み上げていって会社的にも認めもらって、「ここに任せれば大丈夫」と思ってもらえるような服づくりをしたいと思います。
うちの会社というのは服だけではなくて帽子からシューズカバーまで全身なんですね。
そして着ぐるみというか、そいうったものだったりとか、「とにかくできないという風に言わないでやろう」と、そう言ってやってきた会社なので、またそれを一つ一つ組み立てていって盛り上げていきたいです。
フクコトバ「RYO」
なるほどですね。
コロナで失ったというところでいくと、それこそ今までの実績自体は失うわけではないと思うのですが、やはり受注自体がすごく減っていて、お客様をまた新しく取っていくというようなイメージなんでしょうか?
衣装製作「emi」さん
そうです。なのでまた新しいことを始めてまして、コロナになる前から計画してたんですが、ダンサー用のアンダーウェアを開発中なんです。
汗の問題だったりとか、あと冬でも暑いんですね、そういったことを解消できるようなモノを開発したりしています。
後はやはり来る仕事だけをやっているだけだと、会社としてもなかなか成り立たないと今回思い知ったところがあるので、会社からもなにか発信していこうじゃないかということで、作ったの衣装を載せられるところ、テーマーパークとかそういうことに関係なく作って売ってみたいなことをしていこうじゃないか、という動きがあります。
変わったアプローチでうちの会社を世の中の人に知ってもらえるような、そういったことをしていきたいです。
フクコトバ「RYO」
素敵ですね。
では自社ブランドといいますか、自社で自分たちの作られたものを発売していくというところと、こういった衣装を作っているという情報発信されていくというところがあるということですよね。
emiさんとしてはこれまで積み上げてきたものを、また継続して積み上げていかれるということですよね。
なにかこう、すごく派手なお仕事をされていて、大勢の方が見られるような華やかなお仕事をされているなとお聞きして思うのですが、実際にやられているお仕事や、それに対して取り組んでおられる姿勢が、小さいところからコツコツとという仕事ですよね。
そこが僕としても、一人の社会人としてとても勉強になります。
衣装製作「emi」さん
地味に毎日やってます。(笑)
フクコトバ「RYO」
その先にに感動という大きなものがあって、ということですもんね。
すごく面白く楽しいお話をお聞きすることできました。
ありがとうございます。
衣装製作「emi」さん
ちょっと話が自体地味すぎて、記事になるのかどうか。。。
フクコトバ「RYO」
いえいえ、とんでもないです!
衣装製作「emi」さん
あと、全然関係の無い話なんですが、私はアナログな人間で、前にいた会社の時からパターンは全部手で引いていたんです。
ですが、このコロナで時間がありすぎちゃったので、とうとうCADを始めたんです。
世の中のパタンナーさんはもうほとんどCADを使っているんですが、自分は絶対やらないだろうなと思っていたんです。
でも、このコロナの機会に会社がCADをやらせてくれたということがありました。
パターンのデータの管理を紙でやっていたのですが、借りている倉庫がいっぱいになってしまいまして。。。
なので、このコロナになって良かったこととすれば、CADを始めたということです。(笑)
フクコトバ「RYO」
そうなんですね。
コロナになってデジタルの方にも移行されて来たということなんですね。


④「何かを作るということが、自分を表現する何かに繋がる」

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フクコトバ「RYO」
私たちフクコトバも、今はこの様な形で色々な方にインタビュー等をさせて頂いているのですが、将来的には「セレクトショップ」や「子ども演劇」をしたいという夢があるんです。
衣装製作「emi」さん
そうなんですね、子ども舞台良いですね。
私はこども舞台の衣装も作っていますよ!
フクコトバ「RYO」
えー!そうなんですね!
ぜひ、その際は制作のお話をさせて頂きたいです。。。(笑)
衣装製作「emi」さん
ぜひぜひ!
サイズさえ教えていただければ、バッチリ作りますので!
フクコトバ「RYO」
めちゃくちゃ心強いです。
衣装製作「emi」さん
私は15年以上、衣装製作をやってきて、それなりに出来る様になって来たので、自分の作っている感覚や方法といったものを誰かに引き継ぎたいと、何年か前から思っていたんです。
そういう想いがすごくありまして、新卒の子を採用してもらって何人も育てたのですが、もう全員辞めてしまいまして。。。
衣装製作は、なかなか皆んな出来る様になる前にギブアップしちゃうところがあるんです。
本当は人を育てて、自分の経験して積み上げて来たものを受け継いでもらえるような人が欲しいんですけど、なかなかいなんです。
それが一番の悩みです。
フクコトバ「RYO」
なるほどですね。
どういう人が衣装製作のお仕事に向いているとかってありますか?
衣装製作「emi」さん
素直な子ですね。捻くれている子はダメですね。
人の言葉を聞くことが出来て、忍耐、、、
今の世の中だとどうだろうと思うのですが、忍耐も大事ですね。
あと、これは口に出して言っていいのか分かりませんが、センスのある子ですね。

これはなかなか巡り会わないですね。
まだこの子は実力的にちょっと、、、という子を伸ばすことはできるんです。
ただ、なかなか着いて来れる子がいないですね。
今の私の会社でパタンナーをやっているのは私と同い年の人と2人なんです。
他に小物を作ったりする部署には、20代の若い子たちもいるのですが、パタンナーをやっているのは私たちだけなので、跡取りが欲しいですね。
そこが一番の今の悩みです。。。
フクコトバ「RYO」
そうなんですね。
少し私個人の想いをお話させて頂くと、私はこのフクコトバの活動で、ファッションに興味のある子ども達が、将来ファッション業界で活躍するお手伝いが出来たらとも考えているんです。
特に、私が大学時代に児童養護施設でバイトをしていたのですが、その中にも芸術的なセンスの良い子がいたんです。
でも、なかなか進路が断定的になってしまっている環境があり、そういった特性を活かす進路先には行けなかったんです。
私自身は、その事にとてももどかしさを感じていたので、そういった活動もしたいなと考えていたんです。
衣装製作「emi」さん
特に舞台衣装なんかは固定観念を持ちすぎていると、やっぱり突き抜けてできないんです。
常に柔軟で、本当にやわやわな感じで作っていかないと、良いものができていかないんですね。
私はよく言うのですが、肉体的にも精神的にも押さえつけられるのが大嫌いなんです。(笑)
そのようになっている子ども達はやっぱり可哀想ですし、やっぱり自分の表現を服に乗せてできる様な、そういったことをやられるって、すごく良いですね。
フクコトバ「RYO」
ありがとうございます!
本当に、私たちフクコトバはそれがやりたくて、今頑張っているところなんですよね。
本当に、共感して頂けて嬉しいです。
衣装製作「emi」さん
元々、私は絵をやりたくて美大に進みたかったんですが、落ちてしまってどうしようもなかったので、違う学校に行ったということが経緯としてあるんです。
なので、「何かを作るということが自分を表現する何かに繋がる」という気持ちがあるんです。
なので、すごい良いと思うので、頑張ってください。
頑張って欲しいです。
フクコトバ「RYO」
いやー、本当にありがとうございます。
本当にもし、子ども舞台を一緒にやらせて頂けると嬉しいです。
本当に今は全然立場が場違いだと思うので、私たちもしっかりと結果を出して頑張りますので、その際はお願いいたします。
衣装製作「emi」さん
個人的にだったら、全然手伝いますので言ってください!
フクコトバ「RYO」
本当ですか!めちゃくちゃ嬉しいです。
ありがとうございます。


ーーーおわりーーー

皆様、いかがだったでしょうか?

本当に共感する部分が多く、話が大盛り上がりしたので、予定時間も大きく延長になってしまいました。(笑)

emiさん、長時間お付き合い頂き本当にありがとうございました。

今回、emiさんのお話をお聞きしていて大変勉強になったことは、この様な日本中が注目するような衣装を作成されて、華やかな世界を作られている方がずっとおっしゃられていたことが、「一つ一つ積み重ねていくこと」の大切さでした。

だからこそ、emiさんは国内トップの方々から信頼されて、お仕事を依頼される今の立場になられたのだと思い、一人の社会人としても今回のインタビューで大変勉強になりました。

また、フクコトバの活動として将来的に実施をしたい「子ども演劇」についても、想いに共感してくださり、本当に嬉しかったです。

まだまだ実力も実績も無い私たちフクコトバですが、いつか一緒にお仕事できるよう頑張っていきたいと思います。


ぜひ、将来パタンナーやデザイナー、衣装制作のお仕事をしたいと思っているお子さんや学生さんにも読んで頂きたい内容になりました。

ぜひ、身近にその様な方がおられましたら、ご共有して頂けると嬉しいです。


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「〇〇さんのフクコトバ〜他己紹介記事作成〜」について

ファッション関係のお仕事をされている方へ、私たちフクコトバが、インタビューをさせて頂き、「他己紹介記事」を書かせて頂くサービスを実施しております!!

ぜひ、興味のある方は応募フォームよりご応募ください!!

■インタビュー方法
オンライン、対面どちらでも可能。(対面の場合は、関東圏のみ)
詳しくは応募フォームにてご希望をお聞かせください。

■インタビュー内容
(大枠の質問です。お話の流れによって変更もあります。)
Q:どのような活動をされているのか?
Q:活動をするに至ったきっかけは?
Q:ファッションや衣服に興味を持った経緯や体験談
Q:ご自身や活動でアピールしたいこと

■費用
無料

■所要時間
約1時間程度

■応募フォーム
https://forms.gle/uTNdrPWB6YDG5kaS7

■お問い合わせ先
mail:fukukotoba00@gmail.com

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私たち「フクコトバ」の自己紹介記事↓

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