ベトナム日記6:居場所
フエに来て、ほぼ一人で過ごしている。
仕事で来ているのだが、Zoom会議や打ち合わせでたまに話す以外はホテルの部屋で1人で働いている。
異国の地で1人で過ごす。
無意識に自分なりのパターンを作ろうとしているのに気づいた。
朝食で座る席。
ビュッフェで何を選ぶかのルーティーン。
夕方の散歩。
1人だとなかなかお店に入りにくくて、食事はスーパーで買ったパンでサンドイッチを作って食べたり、配達してもらったりしている。
ベトナムはウーバーイーツのようなアプリで簡単に配達してもらえる。地元の料理を選べば、300円台の食事に少し手数料を払えばオーケーだ。
それをホテルの部屋で食べる。
寂しい。
先日、さすがに外で食べたくなって、うろうろしてみた。
地元の料理は惹かれるのだが、何だか1人では入りにくい。
決めかねてうろうろしているうちに道に迷った。
行きついた先に外国人旅行者向けと思われる、西洋風レストラン&バーがあった。
店の名前は「Why not?」(なぜだめなの?いいんじゃない?)
店の雰囲気と名前に背中を押されて入ることにした。
メニューはメキシカン&西洋料理&ベトナム料理。
ベトナム料理があるのも気に入った。
お客さんは西洋人の旅行者が多く、「ベトナム感」は薄いけど、レモンジュースがとってもおいしくて、ベトナム料理が食べられて満足だった。料理もおいしい。スタッフの女性もフレンドリーだ。
翌日もここで食事をした。
何だかフエに居場所ができた気がした。
新しい街に1人で住み始め、「ここに居場所がある」ってどんなタイミングで思うんだろう。
行きつけの店ができたとき?
何がどこで手に入るか分かったとき?
友達ができたとき?
そんなことを考えながら、レモンジュースを飲んでいた。
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