死に近い人間の… 映画『生きる』ラストネタバレあり
『生きる LIVING』を先に見まして
元のこちらも観ねば、と。
主役の渡邊は無為に生きてきたた、という設定だけど、まったくそんなことないじゃんね。
妻を早くに亡くし、幼い息子を男手1人で育てて、勤め先も無欠勤で働き続けてた。
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戦後日本の必死に享楽的に生きようとしてた社会の背景もいい。
ヒロインの小田切みきの存在感が素晴らしい。
(顔が飯島直子に激似ですね)
渡邊と親しくしつつも
死期間近だと知ったときに
〝死に近い老いた人間〟を気持ち悪く、おぞましく、哀れな表情で
渡邊を見るのが生々しくて素晴らしい。
優しく励ましたり同情したりするのではなく、
軽く「キモっ……」って思ってそう。。
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死に近い人間の、ちょっと人じゃなくなったかのような不気味な存在である渡邊。
〝志村が『ゴンドラの唄』を歌うシーンでは、黒澤から「この世のものとは思えないような声で歌ってほしい」と注文され〟たとこと。
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終盤は渡邊について役所の人間たちが語り合い、
渡邊という人がどういう人間だったのかを形作っていく。
オチがいいですね。
オチは以下に書きますか。
ラストネタバレ
通夜の終盤で「渡邊さんの意思を継ごう!」と役所の人間たちは熱くなったのに
後日、今までと同じように市民を別の課へたらい回しにする。
日守新一が抗おうと立ち上がるも誰も賛同せず、日守新一もすぐ諦める。
結局何も変わらない。
いや、渡邊が作った公園に子供たちの元気な声が今日も空に響いている。
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