見出し画像

中小企業の人手不足解消法を考えてみました

中小企業の人手不足が深刻だそうで、人手不足倒産なんかも問題になっていますね。

だったら、大企業の社員さんに中小企業で働いてもらう、というのはどうでしょうか。

大企業に就職すると、もれなく中小企業でのアルバイトがセットで付いてくる、という仕組みです。

具体的には、大企業社員は大企業では8割までしか働けず、残りの2割は人手不足の中小企業でしか働けないことにします。
所定労働時間が週40時間の社員なら、大企業で働けるのは週32時間までで、残りの8時間は中小企業でアルバイトです。

時間配分をどうするかは業務の都合によりますが、たとえば
・大手保険会社マーケティング部で32時間働き、週2で4時間ずつラーメン屋で接客と調理
・大手食品メーカー人事部で32時間働き、週1日8時間は町工場で電気部品の検品作業
などになります。

仮に月収40万円だったとすると、
大企業の給料(40万円×0.8=32万円)+ 中小企業の給料(時給1200円×36時間=43200円)=36万3千2百円
となります。

多少収入は落ちますが、時給1200円でフルタイム働いても月収20万円程度にしかならないことを考えると割のいい雇用です。足りなければ中小企業でなら残業してもOKです。

メリット

格差の是正

この仕組みなら労働力の20%が大企業から中小企業へ移譲されます。もともと大企業には就職希望者が殺到する一方で中小企業は人が集まらないことが問題なので、この方法は大企業に就職したい人の希望をかなえつつ中小企業の人手を確保することができるのです。
また大企業としては社員の頭数を20%増やさなければならないので、求職者にとって大企業に就職できる可能性が高まります。

雇用の安定

中小企業にとって、採用コストをかけずに安定して人手を確保できるメリットは大きいです。
大企業の社員なら一応身元も確かでしょうし、勤務態度が悪ければ本業の会社に通報されるのでバックレ率も低そうです。
もし中小企業の経営が悪化して倒産や人員削減が起こっても、本業が大企業社員なので路頭に迷う心配はありません。

働き方のバランス

働く人にとって「二股」状態であることは、どちらかがダメになってももう片方がある、という余裕が生まれます。
本業にうんざりしている人などはラーメン屋のほうが楽しくなってそっちに転職、という道もありえます。
今まで下請けいじめのようなことをしていた人は、逆の立場になって「そうか、下請けってこんなにつらかったんだ」と気づくかもしれません。
大企業の経験を中小企業で生かし、中小企業での経験を大企業で生かす、という相乗効果もありそうです。
確かに収入は少し落ちますが、キャリアに幅が出て人間的にも視野が広がり、心身の健康にも良いはずです。

まとめ

この制度はたとえて言うなら「天丼大盛」が「ミニ天丼とミニかけそばのセット」になるようなものです。

カロリー(給料)は落ちますが、栄養バランスはむしろ良くなり、味としても飽きないわけで、働く人と企業双方にとって、悪い話ではないと思います。

いいなと思ったら応援しよう!