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わかりにくい題名をつけて書き始めてしまいました。(笑)

今回は皆さんもよくご存じの「腸」についてです。


腸に関して近年さまざまな考え方や発見があり、「腸活」や「腸内フローラ」という言葉がとても身近になってきました。

腸という器官が大まかにどのような働きをしているかはわかっていますが、腸内細菌が生体にどのような影響を与えているのか、どのような病気と関連しているのかなど、全容はまだわかっていません。

しかし色々勉強していて思うことは“腸の健康無くして体の健康無し”ということです。

腸が健康な状態であれば必ず健康になれるとまでは言いませんが、少なくとも多くの病気や不快な症状は腸からの影響を受けている可能性が非常に高いと思っています。

その理由が腸内細菌にあります。

例えば、不要な物や毒素、排出するべきものが体内に入り腸内を通過しているとします。腸は脳の指令などなく、自らの判断で排泄する機能を持っています。

それには腸内細菌が大きく関わっています。

つまり腸は自分で考えて、自分で排泄するということです。

人の意識や気持ち、筋肉を使った運動や行動は脳からの指令により各器官への神経で伝達されます。

腸全体の動きも自律神経を介して脳とはつながっていますが、腸自身も考えて動いているそうです。すごい臓器ですよね。


題名にも書きましたが、腸の中は外です。

これは口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門と“一本の管”になっていることが関係しています。

ちくわを想像してください。

ちくわの内側は外と接しています。

消化器系も同じことが言えます。
つまり外界の空気や物に触れるという意味では“外”ということになります。

そして外の物を体内に吸収したり、吸収せずに排泄したり、選り分けをしています。


腸内細菌は免疫系との関係がとても大きく、腸内環境が整うことで、細菌やウィルスなどの感染症に対しても強くなり、アレルギーなどの不快な症状の改善も期待できます。

また全身に炎症を引き起こしたり、うつなどの精神疾患も腸が関係している可能性があります。そう考えるとやはり腸を整えることは非常に重要であることがわかります。

腸の動きが低下し、便秘傾向になると、毒素が体内に溜まるため、不快な症状が出やすくなります。

また腸の動きが低下すると、周辺の筋肉の動きにも影響するため、腰痛が悪化したりする場合もあります。


腸の動きを整えるためには、内と外からのアプローチが大切です。

内からのアプローチは食べ物です。

腸内細菌にいい影響を与える物の代表は食物繊維です。食物繊維は大豆やサツマイモ、玄米などに多く含まれています。また良い菌を繁殖させるためにはヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品も良いとされています。


外からのアプローチは運動やストレッチ、マッサージ、ツボ押しなどです。

特に体を捻じる運動や腹部や股関節のストレッチやマッサージ、腸の動きを良くするツボ押しなども効果的です。
詳しくは当院のホームページのトピックスをご覧ください。


腹部の硬さや左右差などを確認する癖をつけてみるとその日の調子や腰痛の具合に変化があるかもしれません。


かなりざっくりした話をしましたが、腸のことに興味を持たれた方はいろんな書籍が出ていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

運動と栄養の両方からの働きかけで腸を整えていきましょう。