新規事業のセオリー_フェーズⅣ.5. 価格戦略
「新規事業を創ること」はとても難しいことであり、とてもとても楽しいことですね。このnoteが「新規事業を創る楽しさを、皆さんと共有できる場」になることを期待しています。
新規事業のセオリーでは、新規事業創造のステップをフェーズ毎に区切って連載していきます。記事の最後に全体像(連載目次)を記述しています。
フェーズⅣ : マーケティング計画 5. 価格戦略(Price)
マーケティングの4Pの中で、価格戦略は最も容易であり最も困難と感じています。価格は自分自身ですぐに決めれますので、試作開発やチャネル開拓などの手間や時間を必要としません。しかしながら、顧客の購買基準は価格であり、基準にマッチしないと買ってもらえません。
低価格を武器に売上を増やしても利益が出なければ、関わるメンバーの年収を上げることや新たな投資を行うことができず、その結果、事業撤退につながります。よって適切な利益を確保できる価格を設定する必要があります。
新規事業創造における価格戦略として、ここでは「ターゲット顧客に、新製品やサービスを、選んでもらえる価格について計画し実行すること」と定義し、これから具体的な価格戦略について記述していきます。
新製品やサービスの価格決定のプロセスは、初めに4つの価格設定方法で価格レンジを設定し、次に市場へ普及させるための戦略を検討し、最終的に価格を決めていきます。
(1)価格レンジの設定
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