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「ふくふく米」のはじまり

今年も「ふくふく米」が収穫できました。

私たちは、
わが家で作っているお米を
「ふくふく米」と名づけています。

お米づくりは一年に一度。
今年は、9年目の「ふくふく米」です。

ちょっと大げさかもしれませんが
私たちにとって「ふくふく米」は

私たちがお米を作り続けていくために

心の中に抱いた願いと希望を
消えないように大切にしながら

その時、その時で
できることを考え
試行錯誤を重ねて

そうしてできた結晶のような実りです。

その願いは

「生活の中で
子どもと一緒に楽しみながら
お米を作りたい」

ここから
私たちの「ふくふく米」は始まりました。

10年と少し前になりますが、
父が高齢になり、
私たち夫婦が
お米づくりを受け継ぐことになりました。

当時、30代半ば。
それまでも、田んぼを手伝っていましたが
手伝いと、主だってするのは大ちがい。

慣行栽培のお米づくりでは
肥料はもちろん、除草剤や殺虫剤など、
決められた時期に、
しなければならない作業が
たくさんありました。

兼業農家なので、農業は週末中心。
まだ小さかった子どもたちを
遊びに連れて行くこともできず
モヤモヤは募るばかり。

考えた末、私たちは、
お米をつくることを続けていくために
お米の作り方を変えることにしました。

農薬も肥料も使わない田んぼで、
草も虫も、すべてが当たり前の自然の中で
子どもたちと一緒に育てる
「ふくふく米」のはじまりです。

早いもので、それから9年。
大きくなった子どもたちに
助けてもらうことも多くなりました。

家族の成長を感じながら、
感謝の想いで田んぼを続けています。



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