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今年の夏の思い出

こんばんわ。

毎年、夏の間、気になったかき氷屋さんに行くのが楽しみです。

今年は美味しくて、面白い思い出になりました。

都内のあるかき氷屋さんでのこと。

平日、開店20分前にもかかわらず10人程の行列。
Openと同時に入店。運良く1巡目で席につけました。
事前にネットでメニューを吟味していたので、着席と同時にピスタチオのかき氷を注文。

「しゃーこしゃーこ」と、キッチンからリズム良く氷を削る音が。
期待に胸を膨らませながら、セルフでついだお茶をごくごく。
「お待たせいたしました~!」
目の前にきれいなエメラルド色のピスタチオソースがたっぷりと掛かった大きなかき氷が運ばれてきました。

「…しゃくっ」
う、うんま~っ!!
「しゃく、しゃく、、」
濃厚なピスタチオソースと中のカリカリピスタチオが、かき氷と思えない、Theスイーツ!みたいな!(←w
もうスプーンが止まりませんでした。

8割がた食べ終えた頃
「もうこれだけになってしまった!」と若干悲しくなりつつ、ここからは一口ずつ大事に食べようとペースダウン。
一口パクリ「がりっ!」と、およそかき氷と思えないような鈍い音と口の中の異物感、痛み。
「痛っ!?」
口の中の固い何かを手に出してみると直径1.5㎝程の黒いごつごつしたものが。
何だろう?明らかに食べ物ではない。まさか私の口から生み出された物!…なわけないか(おいおい

恐る恐る店員さんに、
「これ…何か入ってたかもしれないんですけど…」
と黒い何かを差し出すと
「…あ!また!申し訳ございませんっ!少々お待ちください!」
店員さんはブンッと頭を勢いよく下げ、奥のキッチンに駆け込んで行った。
数秒の後、入れ違いに別の店員さんが小走りでやってきた。
「このたびは、申し訳ございませんでした!」
これまたブンッと勢いよく頭を下げ、店長と名乗るその男性は説明してくれたことには、

なんでも、ピスタチオはイランから仕入れており、それは現地の人々が手作業で拾ったものだそう。その際、稀にこういった”小石”が混入するとのこと。かき氷を作る際には細心の注意を払っているものの、今回のようなことが時々起きてしまっているという話だった。
店長さんは、小石が混入することはお客さんの怪我(歯が欠けたり)に繋がるとても危険な事だと理解しているとおっしゃっていた。

説明と丁寧な謝罪の後キッチンスタッフに向かって「すぐ!すぐに作り直して!最優先!ピスタチオ1つ!」と一声。店員さんも元気よく答え電光石火で本日二度目のピスタチオ様ご登場。
「どうぞ、お代は結構ですので。」

…プロだ。
…うん、もう、だいぶおなかいっぱいだ。
…うん、けっこう冷えた。
つまり、もう十分だ。

1つ目は8割強食べていた。正直、わたしのおなかは限界を迎えていた。

しかし、店長さんの丁寧な謝罪と神対応。
しかも、少し離れたところから両手を前に組み、背筋をピンと伸ばして真剣な眼差しで見守ってくれている。

小心者の私は、食べないわけにいかなかった(チキンハート)

冷えをこらえながら、のろのろと何とか完食!
「やった!やったぞ!!」
達成感と同時に、
「…もう、今年はかき氷いいかな…あはは…」(泣笑)

帰ろうと席を立つと店長さんが駆け寄ってきて出口までエスコート。
「お代、美味しかったので払わせてください」
と言うと
「いえ!頂かないと決めています。店のルールです。」
断固拒否され、
「これ、ファストパスです。次回来ていただいた際にはなるべく並ばずご案内させていただきます。ぜひ、またいらしてください。」
なんと神対応。怒ってないのになぁ。
「ありがとうございます。でも、これがなくてもまた来ようと思ってましたよ。とっても美味しかったので、友達とか家族つれてきたいなって。」
「そうですか!ありがとうございます。ではどなたかといらっしゃった時にぜひそれをお使いください!」

そして私が見えなくなるまで頭を下げてくださっていました。

プロだなぁ。。。なんて思いながら帰路につきました。

帰りの電車の中で、この珍しいエピソードを母にラインしてみた。

「かき氷食べたら石が入ってて、2杯目食べることになったけど、
頑張って完食して、無料だった。帰りにファストパスもらったよ( ´∀` )」

「…?あんた、ディズニーランドでも行ってきたの?」

・・・・そりゃそーなるわな!笑

なんとも楽しい夏の思い出なのでした。

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