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家族コーチングをして気づいたこと

今日は「家族コーチングを通して気づいたこと」という話をしていこうと思います。

ここ数年、医者という働き方だけではなく、コーチングのコーチをしています。
通常、一対一の関係でクライアントに対して話を聞いて、質問して引き出して、対話をしていくことが多いんですけれど、最近は、親子とか夫婦とか、家族の関係性そのものにアプローチしていくという「システムコーチング®︎」というものに関わらせていただくことが増えています。

家族のコーチングをして自分が満たされる

コーチングの中では、その人が今まで言葉になっていなかったことに対話を通して気づくということが起こります。親子や夫婦にコーチングをしていくと、お互い話すことができなかった本音の声みたいなものが、コーチングをすることで声に出せるようになったりして、とても深い関わりをさせていただくことができています。
何年、何十年と一緒に過ごしていて、ずっと腹の底に抱えてきた思いとか、なかなか伝えることができなかったこと、これは感謝のようなプラスのことも、ずっと我慢してきたようなマイナスのことも話すことができるようになったりもします。
その親子や夫婦の関係性が必ず良くなりますという保証のあるものではないんですけれど、それでも、お互いの本音を出しあえる対話があるというのはとても豊かな時間だと思いますし、それによって二人の関係性っていうものが少なくとも変わっていくかと思っています。
僕自身、コーチングを通してやりがいを感じるし、自分自身の心も満たされるよなという経験をしています。人の役に立つことができた実した嬉しい感覚が、自分自身感じています。

どうして満たされるんだろう

どうしてこんなに満たされるんだろうと思うわけです。
例えば子供がいる夫婦のコーチングをすると、夫婦が今までギスギスしていたり、そこまでじゃなくても、心の拠り所として、お互いを暖かい気持で認め合えていなかったとしたら、そういうものが子供にも伝わっていくんじゃないかと思っています。家族のコアになるのが夫婦で、その夫婦の人間関係が冷たかったら冷たさは伝わってしまって、夫婦がとても温かく豊かな関係が築けていると、やっぱり家族は温かく居心地が良いものになるのかなと思います。
だから自分がその夫婦に関わることで、その関わった人以外の人も温かく豊かな時間を過ごすことができるんだろうなと想像して、その可能性に喜んでいるわけです。

子どもの頃の自分が満たされる感覚

昨日妻と二人で過ごす時間をとって、食事をしながらそこで今の話もしたんです。そこで気づいたんですけど、僕自身が子供の頃、両親を見ながら感じていたことの裏返しなんだろうなと思って。
自分の両親とは、今となってはすごく自分に愛情は注いでくれていることは分かるし、母とすごくいい関係性を築けているんですけれど、やっぱり父親と母親の夫婦関係からにじみ出る、夫婦関係の豊かさっていうものはあんまりなかったんですよね。そして僕自身、何か気を遣って生きてきたよなあと思っています。特に父が不機嫌なことが多かったりしたので、なかなか感情を言葉にしない人だったからというのもありますけど、親の夫婦喧嘩を見たりしながら、やっぱり両親の関係性から自分が受け取っていたものってあったよなと思うんです。
僕が夫婦に関わることが出来て、そこで関係がより良い方に変わっていったときに、そこで育つ子どものことを想像して、その子供自身の可能性に僕が心躍っているっていう側面と、自分自身がいろんな感情を自由に出せる、自分がここにいていいんだと思える家族に憧れていて、眠っている幼少期の自分の満たされていなかった気持ちが満たされていく感覚なのかもしれないと思いました。
なので僕はこれからこうやって家族、特に夫婦にもっと関わらせていただきたいと思っています。ご縁をいただく家族に丁寧に向き合って、温かい家族が世の中に増えていったら、僕が満たされて、そして僕が自己満足でやっているようなことも、きっと世の中にとってもプラスになるんじゃないかと思います。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。また!

システムコーチング®︎は、CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。http://www.crrglobaljapan.com


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