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あなたはドラクエ派?FF派?

あなたはドラクエ派?それともFF派でしょうか??


一見すると音楽とは関係のない話のように思えるかもしれませんがファンコミュニティのお話としてこの二つを挙げさせていただきました。


ゲームを知っている方ならこの二つの作品をご存知だとは思いますが知らない人たちの為に書かせていただくと「ドラクエ」「FF」はそれぞれ「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」というRPGゲームの事です。



この二つの作品はRPGゲームの世界では二大巨頭として君臨していて、


ギターで言えばGibsonとFender
スポーツカーで言えばフェラーリとポルシェ
釣竿で言えばDaiwaとShimano
飛行機で言えばJALとANA
銀行で言えば三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行


と言った感じでしょうか。



中高生の時はよくこの「ドラクエ派?FF派?」というのはよく話されていて懐かしいなと思う反面、


こうした区分というのは本来ならば「ドラクエ」と「FF」派閥に分かれる必要はない


のです。



結論から言えばどちらもやればいいのに人は自分の好きなものを信じる傾向にあります。


もちろん両方ともプレイする人も大勢いますが例えば「FF派」の人は「ドラクエ」の良くないところを見つけFFの方が優れている!というものをどこかで探してしまいます。


どちらも違う作品なのだから両方ともフラットにやれば良いのに自分の好きなもの盲信してしまいがちなのです。



実は僕自身もこの二つの作品の片方の方がイメージを良く持っているのですが、



ドラクエの制作会社であるエニックスとFFの制作会社であるスクエアが合併した時は少しガッカリしたのを覚えています。



人は少なからず縄張り意識を持っていて自分の信頼しているものを神格化するのと同時にそこにライバルを勝手に作り出す事によって自分の信じているものへの自信を作ろうとします。


簡単に言えばライバルがいるから張り合えるという事です。


これは音楽でもどんなビジネスでも言える事ですがアーティストや会社にとって支えてくれるファンというのはとても大切だというのは当たり前の話なのですが、


自分にとってのライバルというのはファンの気持ちを固める上では必要不可欠なのです。



実際に僕自身の話でエニックスとスクエアが合併した時にガッカリしたのですがその時はなぜガッカリしたのかがよくわかりませんでした。



しかしながらよくよく考えてみればユーザーから見てライバル会社が合併した事に2つの作品の良いとこどりでパワーアップされるのでは?と思う反面、片方の作品にもう片方のエッセンスが入る事により自分の信じてきた世界観が侵食されてしまうのではないか?

という気持ちが働いたのだと思います。



音楽で言えば僕が中高生の頃はGLAY、L'Arc〜en〜Ciel、LUNA SEAとロックバンドが大活躍していてよく「僕はGLAY派」「私はラルク派」とお互いの好きなバンドについて語り合っていたものでした。

しかし良いものは単純に良いので全部聴けば良いのですがなぜかそうはいかないものでした。


話題の本として取り上げられている「人生の勝算」(幻冬社)の著者 前田裕二さんも本書の中で「仮想敵」を作る事が必要だと書かれております。


つまりライバルがいる事によって自分の好きなアイドルの子やアーティストをライバルに勝って欲しい!と応援したくなる心理が働き、周りの同じ気持ちを持ったファン同士でコミュニティが形成されていくのです。


ファンに強く根付いてもらう為にはファンの人たちで共有する「打倒ライバル!」という気持ちを作る必要があるのです。


逆に言えば批判される立場になったというのは相手のファンから意識されているという証拠となりそれだけの存在になっているとポジティブに考えても良いと思います。


一見邪魔な存在に思えるライバルこそがファンの結束を固める良き存在なのです。



#音楽 #ミュージック #ミュージシャン #ビジネス #エッセイ #バンド

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