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文章を書くとは、ジレンマと向き合うこと|新しい文章力の教室

文章力といえばコレ!な、こちらの本を読み返しました。

著者は、コミックナタリー初代編集長の唐木 元(からき げん)さん。『新しい文章力の教室』は書き手の文章力UPや、文章を見る目を養うために書かれた本です。

この本を読んで、書く行為は「文章のジレンマと向き合うこと」なんだなと思いました。

執筆には終わりや正解がないので、バランス感覚が必要です。とはいえ、バランス感覚って一体なんなのか...…?

この本は、そんなつかみどころのない文章力の鍛え方を論理的かつ易しい言葉で説明しています。

■私には丁寧さとスピード感のバランスが必要だ

文章力のバランス感覚は、スポーツに似ているかもしれません。

「準備→直す→スムーズにする」から成る本書の構成を、陸上選手にたとえるとこんな感じでしょうか。

5つのトレーニングメニュー

1章:走る前のマインドセット
2章:体づくり
3章:スピードの出し方
4章:コントロールの仕方
5章:サポーターとの関係構築

同じ種目の選手でも人によって得手不得手が違うように、文章の個性は人によってさまざま。

もちろんスキルの差もありますが、その人の性格も関係していそうだと思いました。

わたしは(自分でいうのもアレですが)まじめなので、丁寧さを意識した文章は書いているつもりです。

しかし反対に、丁寧すぎて明快さが足りないんですよね….…。

この本のなかに、ぎくっ! とするところがたくさんありました。

ちなみに
あくまで個人の意見ですが
逆説以外の「が」
など、といった
という
〜こと
〜とのこと

これらは話し言葉だと場が柔らかくなるフレーズですが、書き言葉となると「贅肉」です。ないほうが言葉たちは速く走れて、より伝わる文章になります(言うのは簡単ですね!涙)。

伝わる文章を書くには、丁寧さとスピード感を天秤にかけなければなりません

この本にも何度もでてきますが、文章の目標は「完読」。同業者と接していたら、世の中の人は活字が好きだと勘違いしそうになりますが、本来は読んでもらえなくて当たり前なんですよね。

そのためにも、わたしはスピードのある書き方をもっと身に付けたいと思いました。自分で自分を冷静に分析するのはむずかしいですが、問題意識をもつと成長が早まるはず。
(『ブルーロック』に影響を受けまくったオタク)

文章力に悩んでいる方は、自分の得手不得手を意識しながら、読んでみるのをおすすめします。


※本記事は、アマゾン・アソシエイトプログラムに参加しています。

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