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“エゴ”は本当に悪いもの?サッカー漫画『ブルーロック』の魅力を語る

サッカー漫画『ブルーロック』のアニメ1期を観ました。

サッカーどころかスポーツに疎い私が2日で観てしまうほど、おもしろかったです…!!

スポーツ×バトル漫画の面白さだけでなく、シーンやセリフの一つひとつに人生哲学が光る傑作だと感じました。

そこで本日は、私の心を熱くさせてくれた『ブルーロック』の魅力をご紹介します。


■『ブルーロック』のあらすじ紹介

日本サッカーのW杯優勝を目指し、日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを設立した。

ブルーロックの寮に集められたのは、主人公の潔 世一(いさぎ よいち)をはじめ、FW[※1]の高校生300人。

彼らは謎のコーチ・絵心 甚八(えご じんぱち)によって特訓を受けることに。絵心は、日本サッカーに足りないのはエゴイストなストライカー[※2]だと言う。

日本サッカー界に風穴をあけるようなストライカーを誕生させるため、ステージごとに容赦なく選別されるライバルたち…。

己の得点のため、そして人生のために真剣勝負の蹴落とし合いがはじまる…!

※1 
サッカーのポジション名のひとつ。相手チームのゴール付近で戦う。
※2
得点を入れる役割を担う選手。FW(フォワード)のなかでも、とくに点を取ることに特化した個人を指す言葉。FW=ストライカーを指す場合もある。

11人でやるスポーツのサッカーで、得点をとる「攻めの選手」だけを育成する…。

「サッカーってチーム戦では...?仲間と協力する概念はいらない? 必要なのはエゴ?」

こんなふうに思いますよね。

つまり『ブルーロック』は固定概念をひっくり返すイカれたサッカー漫画なのです(褒めてます)。

■“エゴ”とは自分軸で生きることかもしれない

『ブルーロック』は、自分軸を見つけるヒントが詰まった作品です。

ブルーロックプロジェクトで求められるような強いエゴは、多くの人に必要な考え方だと思います。

たとえば、“いい人であらねば”という価値観があったとしましょう。

エゴと言うと「ワガママ」に聞こえますが、相手や自分を進化させるエゴなら貫くべきなんだろうなと思います。

『ブルーロック』のエゴとは、古い価値観をみずから壊し、自分軸で生きる美学なのかもしれません。

■『ブルーロック』のエゴいキャラクターたち

個性あふれる『ブルーロック』のキャラクターを、ほんの少し紹介します。

だんだんとそれぞれのエゴさがでてくる展開が、おもしろいです…!

潔 世一(いさぎ よいち)

ダイレクトシュートを得意とする本作の主人公。温厚な性格で、ふだんは感情のムラも少なく落ち着いている。
ただし、試合中にスイッチが入ると攻めた発言をすることも。内に秘めたサッカーへの情熱は凄まじいものがある。平均的な体格・パワーでありながら、己の武器を見つけて成長を加速させていく。

📝メモ
変わりゆく姿に勇気をもらえる! そして彼は向上心の塊。潔くんの爪の垢を煎じて自分に飲ませたい。

蜂楽 廻(ばちら めぐる)

主人公・潔が最初のステージで出会ったチームメイトのひとり。ボールと一体化したかのような自由自在なドリブルを得意とする。
無邪気で人懐っこい性格だが、試合中はときおり自分のゾーンに入ったような動きを見せる。

📝ひとこと
クラスにいたら、すぐ仲よくなれそうなムードメーカー。華麗なドリブルと、これからの潔との関係性に注目したい。

凪 誠士郎(なぎ せいしろう)

天性のサッカーセンスと、驚異的な身体能力をもつ高校生。予想を超える動きで、主人公・潔をはじめ多数のライバルたちを翻弄する。得意技は、他者の追随を許さないトラップ※技術。
「めんどくさい」が口癖の超マイペース人間だが、ブルーロックに参加して心境に変化が訪れる。

※ボールを足や胸などで受け止めること。

📝ひとこと
気だるそうにしているキャラほど、かなりの強者というパターン。 そして無気力で甘え上手という小悪魔キャラな気がする(笑)。

■凪ファン必見の映画が4月19日に公開

ブルーロックのなかでも、ひときわ個性を放っている天才くん・凪 誠士郎。

そんな凪にスポットをあてた『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』が、2024年4月19日(金)に公開が決定しました。

原作のスピンオフ漫画『ブルーロック –EPISODE 凪-』をもとに、凪をサッカーの世界に導いた御影 玲王(みかげ れお)との出会いや、ブルーロックの戦いが描かれます。

凪のように「めんどくさい」と言わずに、ぜひとも映画館に足を運びたいですね!笑

■原作とアニメ、どちらから入る?

原作

2018年に「週刊少年マガジン」で連載開始された『ブルーロック』。2024年月3月29日時点での最新刊は28巻なので、まだまだ追いつけそうです。

私はまだアニメしか観ていません。けれど『ブルーロック』は名言の宝庫なので、原作であらためてセリフを味わいたい欲もでてきました。

私のように原作が気になる方は、マガジンポケットで第1話を試し読みしてみるのがいいかもしれません。

(4月に映画化される『ブルーロック-EPISODE 凪-』も試し読みできました。)

コミックス以外にも、原作者・金城 宗幸先生と漫画家・ノ村 優介先生が監修した、公式キャラクターブックがあります。
インタビューをはじめ、『ブルーロック』の初期のネームやキャラ設定がみれるのだとか…普通に欲しい。

アニメ

アニメ1期は、原作の11巻までのストーリーを描いた作品です。

個人的には、アニメ版の『ブルーロック』は自信をもっておすすめできます。作画・音楽・声優さんの演技など、総合的にめちゃくちゃかっこいいからです…!!
とくに『ブルーロック』特有の目の描き方と、キャラクターが放つ気迫の表現が美しくて震えました。

ちなみに1期はAmazonPrimeで配信されています(2024年3月29日時点)。

アニメ2期も制作が決定しているとのことで、続きを観るのが楽しみでなりません…!


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