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【追悼】9/11テロ21年。

 今日9月11日で2001年アメリカ同時多発テロ事件から21年。今夜も犠牲者に黙祷を捧げます。アルカイダのメンバー19人による4機の旅客機ハイジャック自爆攻撃により2,977人の市民が死亡しました。多くの日本人も犠牲になりした。この日から世界もアメリカも大きく変わり、アフガニスタン戦争、イラク戦争と続く、対テロ戦争の時代が始まりました。  自分個人としては大学院生時代からテロ対策研究をはじめ、1997年に設立の警察政策学会・テロ対策研究部会も立ち上げから参画し、鶴木眞部会長を中心に宮坂先生、河本先生らと共に世界のテロリズム、テロ対策のあり方を研究、探究してきました。この部会は90年代当時からオサマ・ビンラディンやアルカイダの動向を分析し研究して議論する先進的な研究会でした。それまで日本にはテロ対策研究というものは存在しませんでした。当時も東京大学でもテロ対策研究はタブーであり、鶴木先生は違う研究会の名前で会議室をとり研究会を開催せねばならない状況でした。  そんな中起きたのが9/11テロでした。研究室でリアルタイムで見たテレビ映像に衝撃を受け怒りが込み上げました。世界中の市民にテレビ中継を見せつけるスペクタクルと劇場型テロリズムの完璧なプロット。9/11後、アメリカはテロ対策のために大きな国家改造、制度改造を実行しました。  90年代からドイツ、イギリス、アメリカにテロ対策、インテリジェンス、安全保障の研究のために赴き、その後コロンビア大学戦争と平和研究所に留学して、帰国後にテロ対策とインテリジェンスの論文で博士号を取得しました。ロバート・ジャービス教授、リチャード・ベッツ教授、ブルース・ホフマン教授、ブリジット・ナコス教授たちからテロ対策とインテリジェンスについて多くのことを学びました。  あれから21年。昨年にはアフガニスタンからアメリカ軍完全撤退でタリバン政権が復活、一回りしてまた振り出しに戻りました。今年はアルカイダのリーダー、ザワヒリがアフガニスタンでCIAに殺害されましたが、まだアメリカの対テロ戦争は続いています。世界の、日本のテロ対策、安全保障のためにこれからも研究を続けます。 ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86656029/picture_pc_6db147838fbcba13773b1193e3f60024.png) ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86656053/picture_pc_18c0deb9fce6dd38eff97e28693bc733.png)

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