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【光州事件から40年】

 1980年5月18日から大韓民国光州市を中心に発生した韓国民主化運動と抗議デモから今日で40年です。全斗煥クーデター、金大中逮捕に抗議する市民のデモに韓国軍が銃撃、150人以上死亡、3千人以上負傷した弾圧が世界に報道され、その後80年代韓国の民主化につながる契機となりました。
 その光州事件から今日で40年。僕は当時小学生、テレビニュースや新聞でこの事件を知りました。ものすごく恐怖と不安を感じたことを覚えています。しかし情報が不明確で報道が曖昧だったこと、まだ子供で知識がなく理解が浅かったこともありその意味を理解したのは中高生になってからでその頃韓国の民主化、大統領選挙は達成されました。
 子供の頃、テレビや新聞で見た光州事件。僕が白竜さんのファンになったのは彼のアルバム『光州city』を聴いてからです。この曲には彼の祖国での光州事件への怒りが込められています。祖国に自分のルーツたどる旅を描いた『逆流』と並ぶ名曲です。
 また、この事件を描いた映画にも名作があります。史実に基づく映画『光州5.18』は光州事件で高校生の弟を失った男の戦いを、『タクシー運転手』は外国人記者と運転手による事件の目撃と報道を、描いた名作です。韓国の民主化運動のきっかけとなった尊い犠牲、この事件を風化させてはいけません。
 民主主義とは何か、自由・人権とは何か、治安とは何か、軍隊と国民市民の関係はどうあるべきか、権力とはどうあるべきか、この光州事件から多くを学びました。危機管理学を研究教育する上で、立ち返るべき事件です。

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