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私のシドニー生活は韓国人街から始まった

シドニーでの生活が始まったのは20年以上前のこと。

新しい環境に胸を弾ませる一方、言葉や文化の違いに不安も抱えて、私はワーキングホリデーでこの地に降り立ちました。

最初の住まいは韓国人街のStrathfield(ストラスフィールド)

語学学校で出会った韓国人のクラスメイトが、韓国人夫妻が募集していたシェアハウスを紹介してくれたのがきっかけでした。

韓国人シェアメイトたちとの生活は、まるで異国の中にまた異国があるような、そんな不思議な感覚だったことを今でもよく覚えています。

彼らと共に食卓を囲み、韓国料理を一緒に楽しみ、笑い合い、時には互いの国の文化の違いに戸惑いながらも、私たちはまるで家族のように過ごしていました。

それから20年以上の月日が流れ、私は今、オーストラリアで開業し、フリーランスとして活動しています。

多忙な日々を過ごす中、ふと懐かしさに駆られ韓国人街に足を運びました。

駅前の広場はあの頃と変わらぬまま。

この場所で出会った人、経験したことがじわじわと蘇ってきます。

そして、自然と足はかつて住んでいたシェアハウスへと向かいました。

シェアハウスの建物は当時と変わらぬ外観のまま佇んでいました。

あの頃、思い描いていた未来の自分と今の自分の姿は全く違い、

良くも悪くも、

「こんなはずじゃなかった」

と思う気持ちが胸に溢れてきました。

シェアハウスを離れ、再び駅前の広場に戻ってきました。

この広場で、私は友人たちと笑い合い、夢を語り、それぞれの未来に期待をいだき……

共に過ごした日々が宝物のように感じました。

あの頃の私たちはそれぞれの道を歩み、誰もが夢見た未来と現実との間で揺れ動き、時には立ち止まりながらも前に進んでいます。

私もまた、その一人です。

私のシドニー生活は韓国人街「Strathfield」から始まりました。

そして、この街はこれからも私の人生の一部であり続けるでしょう。

思い通りにいかない時、壁にぶち当たった時、

過去と未来が交差するこの場所は、

「前を向いて歩いていきなさい」

と、そっと背中を押してくれる感覚にさせてくれます。



▼シドニーの韓国人街「Strathfield」の詳細記事です(ブログに飛びます)

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