ゲームの歴史(作:AI).第3章:リアルとゲームの融合

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・1993年

◆発売したゲームハード
・CDロマスター(CD-ROMaster)
8月4日にリバーサイドゲームズより発売された据え置きゲーム機。
32-bitCPU搭載でカラーグラフィック表示可能。
ゲーム機としては初のCD-ROMドライブ内蔵機器。

・ヴェンチャーゲーム(VentureGame)
12月7日にBlackBInteractiveより発売された携帯ゲーム機。
32-bitCPU搭載でHDグラフィック映像が楽しめる。
「旅行用ゲーム機」として売り出され、実際海外への出張の多いビジネスマンを中心にヒットを飛ばした。
ただし「国内メーカー製のゲーム機を駆逐する」とまで言われたそのスペックも、携帯性に優れていた反面バッテリーの持ちが悪く、ソフトの供給不足から国内では人気が出ず、日本企業による後追いのハードが多数発売されるほどの人気は得られなかった。

◆主なゲームソフト
・『ニューアニメパンチ!』(原題:Neo Universe)
WeNex Gamesが2月10日に発売した3DVアドベンチャー用ゲームソフト。シミュレーションゲーム。
アニメ表現をゲームで再現するというコンセプトのゲーム。
3Dモデリングされたキャラクターに、カメラワークやモーションキャプチャーを駆使して、まるでアニメのような演出を行う。
舞台は宇宙一マイナーなアニメ制作会社。そこで働くアニメーターたちの日常を描くアニメ会社運営シミュレーションゲーム。


・1994年

◆発売したゲームハード
・プレイネットU(Internet Console U)
4月17日に株式会社龍門より発売された据え置きゲーム機。
32-bitCPU搭載でゲーム機としては初めてインターネット接続機能が内蔵された。

◆主なゲームソフト
・『ハイドラの逆襲 〜シルバラントの秘宝〜』(英題:The Legend of Sylvarant)
ミュトスが5月23日に発売したプレイネットU/CDロマスター用ゲームソフト。RPG。
前作『ハイドラ』から二年後、主人公のヴァンは二十歳になり、父の跡を継いで「銀翼の戦士団」のリーダーとなっている。
前作のエンディングでヴァンと結ばれるはずだったヒロイン・イリスは、ヴァンに想いを告げられずに終わったことに心を痛めていた。そんな折、「シルヴァラントの秘宝」の一つである「幻魔石」が何者かによって盗まれる事件が発生する。時を同じくして、世界各地で怪物たちが暴れ始める。この異変には何か裏があるに違いない――そう確信したヴァンたちは調査を開始する。すると、シルヴァラントの各地で奇妙な事件が相次いでいることが明らかになる。それはいずれも、謎の美女「マリアベル」に関わるものだった……。
ゲームシステムは引き続きオーソドックスなコマンド選択式のロールプレイングゲームだが、随所にパズル的な要素が含まれている。また、戦闘画面ではキャラクターごとに設定されたアニメーションを見ることができる。

◆主なゲームニュース
・3Dグラフィックが実現されたフライングシミュレーションゲーム『Virtual Wing』がリリースされ、
その没入感の高さが話題となる。


・1995年

◆発売したゲームハード
・ポケットゲーム2(Pocket Game Console2)
11月30日にPocket Gaming Co.より発売された携帯ゲーム機。
32-bitCPUでオーディオ再生機能が搭載。
また、ポケットゲームのゲームソフトで遊ぶことも可能。

◆主なゲームソフト
・『スターパイロット3000』(原題:StarPilot3000)
Galactic Gamesが10月3日に発売したCDロマスター用ゲームソフト。ゴンダーライク。
1984年に発売された『ゴンダー』のフォロワーゲーム。
『ゴンダー』のプレイする度にフィールドの構成が変化するシステムとシューティングを融合させている。
ストーリーとしては、宇宙軍のエースパイロットとなった主人公が、銀河連邦の首都惑星である「メガシティ」を舞台に戦いを繰り広げるというもの。
自機は「パワードスーツ」であり、その形状は様々で、人型であったり、蜘蛛のような形状だったり、球体状のものもある。また、戦闘機形態からロボットに変形するタイプも存在する。

◆主なゲームニュース
・世界初のフル3Dシューティングゲーム『V Pilot』が、高度な3Dグラフィックスを駆使して話題となった。
しかし、そのグラフィックスの表現方法が原因で、多くのプレイヤーが目の疲れや頭痛を訴える事態となった。

・人気アドベンチャーゲーム『Phantasian』が、ハリウッドで映画化されることが決定した。
監督はピーター・ジャクソンが務め、主演はトム・ハンクスが起用されることが発表された。


・1996年

◆主なゲームソフト
・『イカロス・コード:機械帝国の逆襲』(原題:Cyberstrike)
OmoniCorpが3月15日に発売したプレイネットU用ゲームソフト。FPS。
FPSとして初めてオンライン対戦機能を実現させた作品として有名。
舞台は近未来のサイバーパンク。
プレイヤーは特殊部隊に所属するサイボーグ兵士となり、都市を襲撃に来たテロリストや犯罪者と戦う。
プレイヤーは4人1組のチームを組み、マップ上にある様々な建物に潜むテロリストを倒していく。
制限時間内に多くの敵を倒せば勝利となる。

◆主なゲームニュース
・1996年にリリースされたゲームソフト「Zombie Apocalypse」は、その衝撃的な内容と低品質な制作で、ゲーム史上もっとも低評価なソフトとして知られています。
「Zombie Apocalypse」は、ゾンビに侵略された荒廃した都市を舞台にしたサバイバルホラーゲームです。プレイヤーは、銃器や手裏剣などの武器を使って、ゾンビたちを倒し、生き残りを目指します。しかし、その制作はいい加減で、グラフィックや音楽の品質が低く、ゲームプレイも非常に単調で、ストーリーも短く、プレイヤーたちは非常に不満を持っていました。
しかも、そのゲームには、予期せぬバグやプログラムの不具合が多数存在し、プレイヤーたちは頻繁にクラッシュやフリーズに遭遇し、進行不能になることもありました。
このゲームは、発売された当時、様々なゲーム雑誌やWebサイトで酷評され、その低品質ぶりから一躍有名になりました。その後も、そのゲームの評価は下がり続け、ゲーム史上もっとも低評価なソフトとして、今でも語り草となっています。


・1997年

◆発売したゲームハード
・ポタコン(PortableConsole)
3月8日に大和ゲームスより発売された携帯型ゲーム機。
16-bitCPU搭載。
当時の技術力から見ても性能が低く、特徴が無いハードだったこともありネット掲示板では「なんで出したのか分からない」「最新ハード(笑)」と酷評された。しかし発売から5年以上経った今でも中古価格が高騰している。

◆主なゲームソフト
・『銀河おとぎ話 〜いま、星降る〜』(英題:Galactic Odyssey)
スターライトスタジオが12月7日に発売した用ゲームソフト。アドベンチャー。
宇宙を舞台にしたアドベンチャーゲーム。同社からは初の家庭用ゲームソフトとなる。
プレイヤーは主人公「レイジィ」(デフォルトネームは性別で固定)となり、太陽系第三惑星地球から銀河系の辺境にある恒星系第13惑星へと旅立っていくところから物語が始まる。そして、その惑星に不時着していた宇宙船「スペースシップ」を発見して乗り込むことになるのだが……。
本作は、いわゆるSFアドベンチャーと呼ばれるジャンルの作品だが、従来のそれとは毛色が違うものとなっている。主人公のレイジィや宇宙船などは、どちらかというとファンシーで絵本的な表現で従来のサイバーパンク表現と異なる。


・1998年

◆発売したゲームハード
・ゲームベル(PagerConsole)
7月23日にNWPより発売された携帯型ゲーム機。
ページャー形態のゲーム機で小さい画面ながらマルチメディア機能が搭載されている。

◆主なゲームソフト
・『エレメンタル・キングダム』(原題:Elemental Kingdoms)
Shadow Entertainmentが7月31日に発売したプレイネットU/CDロマスター用ゲームソフト。ストラテジー。
前作『エレメンタル』の続編にあたる作品。
舞台は前作の500年後の世界で、前作のストーリーラインは一応引き継いでいる。しかし、舞台設定や登場人物などは前作とはまったく異なる内容になっている。
主人公となるのは、前作から続投の「リリス」と「ルティナ」の姉妹。彼女たちを操作し、さまざまな試練を乗り越えながら物語を進めていくことになる。
ゲームシステムはオーソドックスなターン制ストラテジーで、戦闘もリアルタイムで行われる。
マップ画面では移動範囲を指定でき、また、特定の場所にはユニットを配置して防御陣形を形成することができる。
バトルフィールドである各ステージは、4つのエリアから成り立っている。

◆主なゲームニュース
・人気格闘ゲーム『Dragon Road of Fury』の大会で、参加者同士のトラブルから暴力事件が発生。複数の負傷者が出た。
参加者であるジョン・スミスが、自らが敗北したことに腹を立て、他の参加者であるマイク・ジョンソンに暴力を振るいました。
それにより、ジョンソンは手首を骨折し、他の参加者たちも負傷するという深刻な事件に発展しました。
スミスは即座に大会からの追放と処罰を受け、警察による捜査も開始されました。
大会運営側はこの事件を教訓に、セキュリティや安全対策を強化し、同様の事件が二度と起こらないように対策を講じました。


・1999年

◆主なゲームソフト
・『オークスの反乱 〜陰謀の魔法使いと復讐のゴブリン〜』(英題:Dark Reign)
オブシディアン・インターナショナルが9月8日に発売したプレイネットU/CDロマスター用ゲームソフト。RPG。
日本のテーブルトークRPG界を代表するデザイナー、タカシ・サダガワによる初のオリジナル作品。
「暗黒時代」と呼ばれる魔法文明の末期が舞台で、オークやゴブリンといった亜人種たちと人間との争いを描いたアクションファンタジーである。
システム的にはシンプルな戦闘システムがベースとなっているものの、プレイヤーの行動次第では複数のシナリオに分岐したり、より複雑な状況が発生するなど、従来の単純なRPGとは一線を画す作品になっている。

◆主なゲームニュース
・アクションアドベンチャーゲーム『Mystery Island』の中で、ミステリアスな謎解きに挑戦するプレイヤーが、実際にその場所を訪れて謎を解くイベントが開催された。
「Mystery Island」の実際の舞台となったのは、南太平洋の未踏島ミナミキラウエア島でした。
この島は、南太平洋のある国家「キラウエア共和国」に属しており、その国の政府や観光局がこのイベントを主催しました。
実際に参加したプレイヤーは、10,000人を超え、世界中から注目を集めました。
イベントには、さまざまな謎解きやアドベンチャー活動が用意されており、多くの参加者が島の美しい自然を楽しみながら、様々な問題に挑戦しました。
クリアすると、限定グッズやサウンドトラック、ゲーム内の特典アイテムなどがもらえました。
クリア者は総勢5,000人で、うち先着100人には特別な景品が贈られました。


・2000年

◆発売したゲームハード
・モーションコンソール(MotionConsole)
12月10日にMooGaming Co.より発売された据え置きゲーム機。
32-bitCPU搭載でモーションセンサー内蔵。
モーションを用いたゲーム機は過去にもあったが本格的に据え置きで
過不足なく遊べるようになったのはここから。

◆主なゲームソフト
・『ビヨンド・アース』(英題:Beyond Earth)
リバーサイドゲームズが6月12日に発売したCDロマスター用ゲームソフト。
Sci-fiシミュレーションゲーム。ディレクターは三瓶雄二。
ゲーム内容は、地球から火星に入植し、人類が生存できる環境を整えるというストーリーになっている。ゲームをスタートすると、まずは主人公のキャラクターメイキングを行うことになる。
主人公には性別や体型、髪型などの選択肢があり、それらを組み合わせて自分好みのキャラを作ることができる。
火星への移民船団の一員となったプレイヤーは、火星到着後にまずは基礎訓練を受ける。その後、任務を与えられてそれをこなすことによって、少しずつ信頼を得ていくといったシステムとなる。


・2001年

◆主なゲームソフト
・『大工のギルドマスター 〜モノづくりで天下取り!?~』(英題:The Guildmaster)
龍炎スタジオが1月27日に発売したCDロマスター用ゲームソフト。RPG。
「大工」となって、さまざまなファンタジー世界の建物を建てていくゲーム。
舞台となるのは、現代日本に近い架空の国「天ノ原」。プレイヤーは、この国の各地にある村や町を回りながら、「クエスト」と呼ばれる依頼をこなして経験を積み、レベルを上げてゆく。
メインとなるストーリーは特になく、プレイヤー自身が自由に行動し、クエストを受け、イベントを発生させてゆくことで物語は紡がれてゆく。

◆主なゲームニュース
・オンラインゲーム『Fantasy World Online』のプレイヤーがチームを結成し、世界初のeスポーツ大会を開催。
同ゲームの人気は大きく広がる。

・人気シミュレーションゲーム『Virtual Life』が、テレビドラマ化されることが決定した。
放送局はHBOで、脚本はデイヴィッド・ベニオフが担当することが発表された。


・2002年

◆発売したゲームハード
・レッツポップコーン!(Popcorn Game Console)
9月1日にPopcornGamingInc.より発売したポップコーン型ゲーム機。
64-bitCPU搭載で3Dグラフィック表示が可能。
ゲームとポップコーンの両立を目指した、現状唯一のポップコーン型ゲーム機。
携帯型ゲーム機として宣伝されていたが、本体にコンセントを接続し、専用のコードで繋いだテレビ画面へ映像を表示する仕組みである。
最大の特徴はゲームのシーンや場面に合わせてポップコーンが飛び出す事であり、その様子はまさに映画そのもの。味や匂いもソフト側で調節できるため今までにない味覚方面での没入が可能となった。
しかし、「ゲーム中にポップコーンを食べるtとコントローラーが汚れて大変」という意見も多くソフトも少なかった為、結果赤字となりPopcornGamingInc.は倒産となった。

◆主なゲームソフト
・『エンパイア・オブ・エイジズ』(原題:Empire of Ages)
Titan Gamesが11月21日に発売したモーションコンソール用ゲームソフト。リズムゲーム。
ファンタジー世界にリズムゲームという組み合わせは、日本の『オンドン』シリーズや『ビートサーバー』シリーズなど前例があるが、本作はそれらとはまったく異なるシステムのものである。
プレイヤーは「戦士」として、モンスターと戦うことになる。そしてステージをクリアしていく中で、「音楽」を奏でてその力を増幅させるのだ。
また、ステージには様々な「テーマ」が設定されており、それにそった曲を奏でることでストーリーが進行していく。

◆主なゲームニュース
・世界中で人気を博したオンラインゲーム『Fantasy World Online』の中で、あるプレイヤーが不正プログラムを使用してアイテムを大量に入手していたことが発覚。
あるプレイヤーが使用した不正プログラムは「FWO Exploit」と呼ばれるもので、
ゲーム内通貨を簡単に入手することができるものでした。
このプログラムを利用することで、このプレイヤーは短期間で数千万のゲーム内通貨を入手していたとされています。
この問題が発覚した際、会社側は即座に該当プレイヤーのアカウントを停止し、コメントを発表しました。
そのコメントには、「我々は不正行為に対して厳正に取り締まりを行っており、このような行為を行うプレイヤーには決して甘い対応はできないことをご理解いただきたい」という内容が含まれていました。
しかし、この問題によりゲーム内経済には大きな影響が生じました。不正プログラムを使用したプレイヤーが大量の通貨を入手することで、市場には大量のアイテムが流通し、その価格は暴落してしまいました。
多くのプレイヤーが混乱し、ゲーム内経済の復興には数週間を要する状況となりました。


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※上記ページに記載されている内容はフィクションです。実在のゲームソフト、ゲーム機、人物と同名もしくは近しい名前がある可能性は十分ありますが、実在の情報と無関係です。
※『』で囲んでいるものはゲームソフトの名称になります。

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