ゲームの歴史(作:AI).第2章:第一次VR技術

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・1983年

◆発売したゲームハード
・サウンドブラスター(Sound Blaster)
2月18日にSilverSeaEntertainmentより発売された据え置きゲーム機。
16-bitCPU搭載でモノクログラフィックではあったものの
当時としては珍しい高音質サウンドカードが内蔵されていた。

・Road Game Console(日本未発売)
8月7日にTireTubeGamesより発売された車載用ゲーム機。
16-bitCPUでHDグラフィック表示可能。
主にタクシーやトラックの運転手向けに販売されており、
プレイ方法は運転席にゲームコントローラを置き、
車のカーナビと接続してプレイするという形になる。

◆主なゲームソフト
・『VirtualRacers』(日本未発売)
Speedstersが5月15日に発売したVirtualWorld用ゲームソフト。レーシングゲーム。
「RealRacing」エンジンを使用して作られた、初のVRレースゲームである。
プレイヤーは自動車レーサーとなり、仮想世界のレースを体験できる。ゲーム内では現実世界の10倍の速さで時間が流れているのが特徴。
ゲームのモードとしては「タイムアタック」と「チャンピオンシップ」の二種類があり、「タイムアタック」では規定時間以内にゴールすればクリアとなる。
一方、「チャンピオンシップ」の場合は制限時間が無く、何度でも挑戦可能となっている。
また、ゲーム内にはさまざまなアイテムが用意されており、それらを駆使することによってプレイヤーの能力を向上させることができる。


・1984年

◆発売したゲームハード
・エンタシステム(Entertainment System)
11月16日にXeniagamesより発売された据え置きゲーム機。
16-bitCPU搭載で完全カラーグラフィックを実現。リムーバブルコントローラー付。

◆主なゲームソフト
・『スペース・アドベンチャー』(原題:Space Odyssey)
StellarGamesが10月1日に発売したサウンドブラスター用ゲームソフト。発売年は1984年。シューティングゲーム。
縦スクロールの固定画面シューティング。全6面構成で、1周エンド。
ゲーム内容はオーソドックスな2D縦スクロールシューティングだが、当時としては非常に凝った作りとなっている。
2つのボタンを同時押しすることでショットとボムを同時に撃つことができるのだが、これにより、自機の移動方向とは逆方向にもショットやボムを発射することができるようになっている。また、レバーを入れている間はその場で回転しながら弾を発射し続ける「ローリング」という特殊攻撃が可能。さらに、敵を貫通するレーザー光線を斜め上に向かって発射し、その角度に直角になるように自機を移動させれば、敵の群れの中心から真横に抜け出すことも可能になっているなど、当時の他の作品と比べてかなり斬新なシステムが搭載されている。
開発元のSOFTIMATE社は1981年に発売されたシューティングゲーム『Laser League』を開発したメンバーが所属していることもあり、このゲームにも同作の影響がみられる。また、サウンド関連でも同作の音源チップであるMICROMを使用しているほか、タイトル画面では同社の製品ロゴが表示される等、同社がこのソフトの開発に深く関わっていたことがうかがえる。
後に、本作はアーケード向けに移植された。


・1985年

◆発売したゲームハード
・ミクロゲーム(Micro Game Console)
4月1日にAlt Entertainmentより発売された携帯ゲーム機。
16-bitCPU搭載でモノクログラフィックだが、マイクロタイプで何処にでも持っていけるのが特徴。
また、当時の海外ゲームハードでは珍しく日本でCMを流していたことも有名。

◆主なゲームソフト
・『魔法世界の冒険者たち~魔法が使えるようになるまで1週間~』(英題:Realm of Magic)
イーマジンが1月5日に発売したエンタシステム用ゲームソフト。RPG。
本作は、ファンタジー世界を舞台として、魔法と剣の世界を旅するゲームである。プレイヤーは主人公となり、仲間を集めて冒険に出ることになる。そして物語を進めていくうちに魔王を倒すという目的が明らかになるので、それを目指して旅に出る。
本作の特徴はなんといっても「魔法の呪文」である。本作には数多くの呪文があり、その数は実に1万を超える。また、各キャラクターには固有の必殺技がある。
魔法の呪文は基本的に、戦闘時に使用するものと、それ以外の用途に使えるものがある。

◆主なゲームニュース
・世界中で人気を博したアクションゲーム『Galactic Warrior』のハイスコアが、人工知能によって更新された。
『Galactic Warrior』は、宇宙空間で敵を倒しながら進むアクションゲームで、プレイヤーたちは自分のスキルと戦略を駆使し、ハイスコアを狙って競い合っていました。しかし、当時としては最新型の人工知能「Galaxia」を使用することにより、以前は到達できなかった高得点を取ることが可能になり、ハイスコアを独占することが困難になりました。
※人類のハイスコアは1億点、Galaxiaが出したハイスコアは1億5000万点
これにより、プレイヤーたちの間で議論が巻き起こり、人工知能の導入に対する意見が分かれました。一部のプレイヤーたちは、人工知能によって競争がより公正になったと考えており、刺激的なプレイが可能になったと喜んでいました。しかし、他のプレイヤーたちは、人工知能によって自分たちが持っていたスキルや戦略が無価値になってしまったと不満を表明しました。
結局、この問題は『Galactic Warrior』の開発会社が公式に声明を出すまで解決しませんでしたが、この人工知能の導入は、ゲーム業界における技術革新の一例として、多くの注目を集めることとなりました。


・1986年

◆主なゲームソフト
・『フューチャー・メトロポリス』(原題:Future City)
Future Gamesが9月3日に発売したミクロゲーム用ゲームソフト。シミュレーションゲーム。
アメリカの未来をシミュレーションしたゲームで、アメリカに起こりうるであろう問題を提起している。
「2040年には全米の8割の電力が原子力に頼ることになる」と予測し、「そうなれば、環境破壊や放射能汚染などの問題が起こるだろう」と述べている。
また、ゲーム内では「新エネルギー戦争により地球全土が死の星となる」という終末論的なシナリオもあり、そのシナリオにおいては、人類は滅亡する運命にある。
このシナリオでは、人類は新エネルギー兵器によって文明社会が崩壊してしまう。そして、生き残った人間はミュータント化して超能力を得たり、人造人間になったりして生き延びるのだという。

◆主なゲームニュース
・テレビゲーム『Alter Adventure Island』がリリースされ、その音楽が高い評価を得て、ゲーム音楽の新たな分野を開拓する。
1986年にリリースされたテレビゲーム『Alter Adventure Island』は、特に音楽に注目が集まりました。このゲームの音楽は、当時としては非常に先進的で、全く新しいチップチューンスタイルを駆使していました。このスタイルは、コンピューターの音源チップを最大限に使用して、メロディーや音色を作り出すもので、当時としては革新的なものでした。
『Alter Adventure Island』の音楽は、ユーザーから高い評価を受け、音楽に対する認識が変わるきっかけとなりました。『Alter Adventure Island』の音楽は、ゲームプレイをより楽しいものにするための音楽として、真剣に作り込まれたものでした。
このような音楽のアプローチは、その後のゲーム音楽に大きな影響を与え、現在のゲーム音楽の発展にもつながっています。また、このゲームで用いられた新たなチップチューン方式は現在「86チップチューン(ハチロクチップチューン)」と呼び、多くのファンに支持されており、ゲーム音楽の名曲として数えられることもあります。


・1987年

◆発売したゲームハード
・スパコン(SuperConsole)
10月25日に弓道社より発売された据え置きゲーム機。
32-bitCPU搭載でモーションセンサー内蔵。後にマルチタッチパッドも発売された。

◆主なゲームソフト
・『地球に水を撒く男』(英題:Terraforming)
弓道社が3月28日に発売したスパコン用ゲームソフト。発売年は1987年。シミュレーションゲーム。
地球に似た惑星に人類を送り込んで、資源の採掘や生物の調査などを行い、発展させるゲーム。
全6ワールドあり、それぞれのワールドには3つの星系がある。各星系の星々を探検し、資源を発見したり、調査したりして開発を行う。
また、各星系で惑星を発見すればその惑星も自分の領土として支配できるようになる。


・1988年

◆発売したゲームハード
・リストバンドゲーム(WristGame)
6月14日にLuckLotusGamesより発売された携帯ゲーム機。
16-bitCPU搭載でカラーグラフィック表示可能。
ゲーム機としては非常に珍しい腕に掛ける形式のゲーム機。
これはLuckLotusGamesが出したElectronicsLabsのVariableReporterを小型化した物で、腕の動作に連動して操作することができる。
当時としては非常に先進的な機能を備えていており、発売当初は大々的な宣伝もされていたのだが、肝心のソフトが出ず。
さらに本体価格が20万円近くすることもあって、商業的には失敗に終わっている。

◆主なゲームソフト
・『タイムトラベラーズ』(英題:Time Travelers)
時移ゲームスが12月17日発売したスパコン用ゲームソフト。アドベンチャーゲーム。
タイムトラベルを題材にしたアドベンチャーゲーム。プレイヤーは主人公となり、時間旅行を繰り返しながら「過去」と「未来」の運命を変えていく。
ストーリーは西暦20XX年、人類はタイムマシンを完成させた。それは人類の夢を叶える画期的な発明だった。しかし同時にその発明は世界中から大きな注目を浴びた。そしてその注目度の高さに比例して様々な思惑も生まれていった。
主人公「時野道久」はある事件をきっかけに自分の人生を変えたいと願うようになる。
彼は友人である科学者と共にタイムマシンで過去に遡り、歴史を変えることを決意する。しかしそれがどんな結果を生むのか彼らはまだ知らない……
特徴的なシステムとして主人公は自由に時間を移動し、過去や未来の世界で起こる出来事を見たり聞いたりすることができる。
また特定の場所へ行ってイベントを起こすことで、主人公の行動によって変化する結末を見ることができる(バッドエンドも含む)。
ゲームを進めていくうちに新たなアイテムを入手し、それによってできることが増えていく。


・1989年

◆主なゲームソフト
・『銀河征服 -銀河が私の手の中に!-』(原題:GalacticConquest)
StarrightGamesが8月22日に発売したスパコン用ゲームソフト。
宇宙を舞台にした、リアルタイム戦略シミュレーションゲーム。
プレイヤーは銀河系を統一する帝国皇帝となり、全銀河の征服を目指す。
銀河に散らばる惑星や恒星を自軍の拠点とし、占領することでその星系を支配することができるようになる。
支配した惑星には生産施設を建設することで、兵器の生産や兵士の訓練を行うことができる。また、惑星上には様々な資源が存在するため、これを利用して兵力を強化することもできる。
支配した惑星の数に応じて、新たに艦隊を編成することができ、艦隊を編成して戦闘を行うことによっても勢力を拡大することが出来る。
このシステムを用いて、プレイヤーは銀河全域を支配し、最強の銀河帝国を築くことを目指すことになる。
この時代のシミュレーションゲームとして珍しく対戦プレイが可能であり、2人~4人で遊ぶことが可能となっている。


・1990年

◆発売したゲームハード
・3DVアドベンチャー(3DV-Adventure)
9月9日にリバーサイドゲームズより発売された据え置きゲーム機。
64-bitCPU搭載でVRヘッドセット内蔵。3Dグラフィック表現が本格的に可能となった。

◆主なゲームソフト
・『仮想戦争現実』(原題:Virtual Reality Wars)
VR Studiosが16月6日に発売した3DV-Adventure用ゲームソフト。3Dシューティングゲーム。
ジャンルとしては、いわゆる「スペースウォー」系に属する。ただし、宇宙での大規模な戦闘というよりは、地球上での市街戦がメインとなっている。
プレイヤーは架空のアメリカ軍特殊部隊「S.W.A.T」の一員となり、テロリストやエイリアンと戦うことになる。
操作方法はレバーとボタンの組み合わせによるアナログスティック式。移動には左右への旋回と上下へのジャンプが可能で、ジャンプ中はその場で回転する。また、レバーを倒すことでダッシュ(走りながらの方向転換はできない)し、さらにジャンプボタンを押すことで高く飛び上がることができる。
武器類は拳銃からロケットランチャーまで一通り揃っているほか、近接用のナイフも装備されている。弾薬類も豊富で、ライフル弾からショットガン、手榴弾など多岐にわたる。
ゲームモードは全4種類。いずれもステージをクリアしていく内容だが、各ステージはそれぞれに複数のサブストーリーが存在する。


・1991年

◆主なゲームソフト
・『闇を司る王女と黒猫の冒険』(原題:Dark Realms)
ShadowComputerEntertainmentが7月19日に発売した3DV-Adventure用ゲームソフト。RPG。
元はインターンの学生が作った卒業制作のゲームが思いのほか面白かった為発売されたという逸話がある。
主人公は人間、エルフ、ドワーフのどれかを選ぶことが出来る。但し、人間以外は魔法が使えないというハンデが存在する。
ストーリーは主人公が魔王を倒しに行くところから始まる。
ゲームの舞台である「アヴァロン」には魔法は存在せず、代わりに科学や機械技術が発達しているという設定。
この世界では魔法の代わりに魔力を動力源にした魔動装置というものが使われている。
主人公の住む街「イーストサイド」には冒険者ギルドがあり、そこにいる受付嬢に話しかけるとクエストが発生する。
クエストをクリアすることで報酬が得られるというシステム。また、そのクエストを何回もクリアするとランクが上がり、新しいクエストを受けられるようになる。
武器屋で買い物をしたり、アイテムを作ったりして装備を整えることも出来る。
評価点 ストーリー 主人公の持つ剣(=魔法の杖のようなもの)によって物語が進むため、プレイヤー自身が勇者となって冒険しているような気分になれる。

◆主なゲームニュース
・有名ロールプレイングゲーム『Dragon Knight』の続編である『Dragon Knight II』が発売されたが、ゲーム内の一部シーンが性的表現を含むとして、世界中で問題視された。
『Dragon Knight II』の発売後、数日後に世界中で批判が高まった。批判の主な内容は、ゲーム内にある一部のシーンが性的表現を含んでいるということだった。
『Dragon Knight II』の問題視されたシーンには、主人公とヒロインの間における明確な性的描写が含まれていた。これに対して、保護者団体からは「青少年に性的描写を見せるのは不適切だ」との批判が相次いだ。また、政府からも問題視され、各国で販売禁止となった。一部のファンからは「作品の自由を侵害する行為だ」との反発もあったが、結局は世界中で販売が中止される結果となった。
これにより、販売会社であるFantasy Gamesは謝罪声明を発表し、対応策を打つことを表明した。
数週間後、ゲーム内の問題箇所を修正した新バージョンが発売された。
新バージョンでは、該当の性的描写は削除され、代わりにストーリーの流れを変えることで問題が解決されました。
変更点については公式発表では明らかにされていませんが、多くのプレイヤーからは肯定的な反応が寄せられました。


・1992年

◆主なゲームソフト
・『超忍者伝説 機械人間vs.ヤクザ』(原題:Cyber Ninja)
Samurai Zen Internationalが11月9日に発売した3DV-Adventure用ゲームソフト。ジャンルはアクションゲーム。
『Ninja if』の精神的続編ともいうべき作品。ただし、ゲームシステムは全く異なる別物になっている。
システム的には、3Dグラフィックをふんだんに使った現代風アクションRPGといった趣きである。
ストーリーは西暦2000年代のある日、突如として東京に謎の忍者集団が現れた! 彼らは忍者刀や手裏剣を武器にして暴れまわり、街を破壊していく。そして、彼らは自らを"サイバー忍者"と名乗り、さらに、日本政府に対して、「自分たちこそが正統な日本忍者の後継者だ!」と要求を突きつけたのだ。しかし、日本政府はこれを拒否。するとサイバー忍者たちは怒り狂い、東京タワーを占拠して宣戦布告してきたのだ!! こうして、日本政府とサイバー忍者軍団との戦いが始まった……


<目次

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※上記ページに記載されている内容はフィクションです。実在のゲームソフト、ゲーム機、人物と同名もしくは近しい名前がある可能性は十分ありますが、実在の情報と無関係です。
※『』で囲んでいるものはゲームソフトの名称になります。

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