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弱肉強食学園 GOWANDA‼︎第六話

〜ep6:それぞれの考え〜
《前回までのあらすじ》

主人公、豪 腕打はまるで赤ちゃん

詳しくはep1〜5を、読んでね♪

 E組の教室はここだな!、、、なんだ!このプレハブ小屋は、き、汚ねぇ!

でも、そんなのは関係ないか、さて。どんな強者達が待っているんだ!!


ワンダは入学2日目にしてようやく教室に辿り着いた!

「このクラスで1番強いやつ出てこい!!俺と勝負しようゼ!!」

ワンダは教室に入るなり、いきなりそう言った!!

本当にすっごい痛い奴である。これで強くなかったらもう本当終わっている。
だが、腐ってもここは豪 腕打である、彼は相当強いし、主人公だから許される。

シーン

教室にいる、20数名の生徒が静まり返った、

すると、教室の奥から1人の生徒が立ち上がりワンダの元に向かってきた。

「君が、豪 腕打君だね。はじめまして、僕はこのクラスの委員長だ、君の席はあそこだよ。先生が来るまでに早く席についてくれ」

そう言うと彼は席に戻って行った。

ワンダは肩すかしをくらった様子だ
「お、おい待てよ、闘おうぜ、ここはそういう学園だろ!」

すると、別の生徒がワンダに言った、
「お前バカかよ、ここは力のある奴が支配をするところって言っても、一応は学校なんだぜ!何考えてんだ!キモいなぁ」




もっともである。

この答えにワンダは思った


確かに!!

ワンダに微かに残された常識的な部分がそう判断した。 そしてワンダは素直なのでこう言った!
「突然、無礼な事言ってごめんだったな!確かに!ここは学校だ!」

ワンダのその素直な態度に別の生徒が優しくこう教えてくれた。

「君、入学式もその次の日も来てなかった子だよね。 僕の名前は

優志 庵(やさ しいお)

この学園はいろいろな噂があるから、無茶苦茶な所だと思ってるだろうけど、“ある事“を除いては普通の学校と一緒だから普通に過ごしてみたらいいよ、詳しくは昼休みに教えてあげるよ」

ワンダはとても痛い奴なので、友達が1人もいなく、こうやって話かけられたのが久しぶりで嬉しくなり泣いた

「コ・・コレガ・・ト・モ・ダ・チ・・」

力がありすぎて孤独な怪物みたいなワンダはそう言って、言われた席についた。

 これをみた教室の全員が思った、






なんだコイツ!キモいなぁ!



〜そして昼休み〜

普通に授業受けてしまった、しかも意外にみんなちゃんとノートとかとってたし、肉強学園、ちょっぴりがっかりだゼ!

 「何をぶつぶつ言ってるんだい」

優志 庵がワンダの席に擦りよってきた。

「いや、俺の想像とちっと違っててさ、力でみんなを押さえてつけて好き放題してる学園だと思ってたら、案外普通だったから、がっかりしたところだゼ!」

ワンダは悲しそうにそう言った、そのワンダの言葉に答える様に、庵がこう言った

「ワンダ君この学校はあくまで学校だからさ、そういう体制をとらざるえないのさ、この学校が姿を変えるのは放課後だよ」

「放課後?」

「そう、この学校には部活動は無いけど、授業が終わり、放課後になると、名前の通り弱肉強食に姿を変えるのさ、」

ワンダは身を乗り出して聞き出した。

「昔は、無法地帯でなんでもありだったみたいだけど、今の校長が就任してから変わったんだ、共学にもなったしね、普通の学校に近くなったのも校長のおかげさ、君みたいに力のある奴にとってはつまんないかもだけど、」

ワンダは不思議に思った

「でも、俺が聞いたのは生徒、先生関係なく力のある奴がなんでも決めれるって聞いたぜ、校長が変わったからってどうにもなんないだろ」

庵は笑いながら言った

「いやいや、力のある奴の言う事は聞かなきゃだめなんだよ」

ワンダは驚愕した
「まさか」

「そう、今の校長は、就任してから、誰よりも強かった。そして、今もなお」

ワンダは震えた、強さで、学校を良くしようと考える奴がいるなんて、力で支配したら、自分の好きな事をあれこれできるのに、力で平和にするなんて、、、なんて素晴らしい奴なんだと!!

庵は続けて言った

「でもね、最低限のルール、力のある奴の支配ってルールは残さなきゃいけないらしくてね。放課後になると、バトルが始まるのさ、校長はこれに関係ない人間を巻き込みたくないみたいで、天下取りに興味のない人間、諦めた人間は放課後すぐ帰るようにしてるんだ」

ワンダはつっこむように言った
「天下取りに興味のない奴なんか入って来ないだろこんな学校は」

庵は呆れた
「話きいてた?校長はそういう所も変えて行きたいんだろ、力のある奴が支配するって言っても学校を卒業して社会にでたら、腕っぷしだけではどうにもなんないって事を教えたいんだよ、俺はこの学校の校長に憧れてこの学校に入ったんだ。」

ワンダは自分の考えが恥ずかしくなった。力でわがまましたい盛りだった自分がすごく惨めに思えたのだ。

「は、恥ずい、」

ワンダは思わず声にでた。庵は笑いながら言った。

「よかった、君は思った通り素直な奴だ!仲良くやってけそうだ」

ワンダは聞いた
「庵はやっぱり天下取りには興味ないなら放課後は帰るのか?」

庵は急に真剣な表情になり言った
「俺は帰らないよ、居るんだよ。未だに校長を倒して、また無法地帯の学園に戻そうとする輩が、もしそうなったら、、、俺はそう言う馬鹿な考えを持った奴らを片っ端から倒していくんだ、少しでも校長の助けをしたい」

そして、庵は全然優しくない表情で、ワンダを睨みつけ、続けてこう言った

「ワンダ君、君も、この学校を支配して好き放題したいなら僕は容赦しないよ。」

ワンダはその真剣な眼差しに少したじろいだ。

庵は表情を戻し言った
「まっ、校長が負ける事なんて無いんだけどね!じゃ、食堂に言ってくる!一緒に行くかい?」

ワンダはいろいろ考えた、

「いや、俺はいいや、」

「そっか、後、言い忘れたけど、放課後バトルが始まるのは来週からだからね、1年生が入学して、1週間は休戦期間みたいだから、まっ、いろいろ考えてみなよ、じゃ」

ワンダはいろいろな考えが頭をめぐった、自分の安易な考えの浅はかさや、ちゃんと理由を持って入学してきた奴が居る事や、素晴らしい考えを持った校長がいた事、あとちゃんと学校っぽい授業をしていた事など、少し落ち込んだ、







パサッ



ワンダの足元にさっき授業中真剣にノートをとってた奴のノートが落ちてきた。



「なんだよ、結局バカばっかだゼ!」

そこには、授業に関係ない落書きが所せましと描いてあった、もう、落書きってレベルじゃなく絵!だった

ワンダは少し元気がでた。
そして、庵の後を追って食堂に向かった

つづく