構想中のRPGのシナリオ冒頭の一部を小説っぽく書いてみた
その少女は荒野の丘の上に腹ばいになって双眼鏡をのぞいていた。
岩と砂利。観るべきものが何も無いような退屈でうんざりする景色だった。
ちょうど太陽が真上にきている。暑い時間。
少女は体を起こし水筒の水を口に含んだ
こんな調子でもう数時間この場所にいる。どうしてこんな目に合うんだ
始まりは面倒な仕事を引き受けてしまったことだった
数時間前、その少女は街にいた。
ビロド。荒野の中にその街はあった。
土肌をくり貫いて作った家や木造の家が並ぶその街は
ここらで一番大きな街だ。旅人や商