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僕が恋した日本茶のこと
「日々是好日」に続いて、お茶関連の書籍を手に取りました。
作者はスウェーデン人の日本茶伝道師。日本茶インストラクターとして活躍するブレケル・オスカルさんの「僕が恋した日本茶のこと」。
本の帯にある「日本人の多くが気づいていない、日本茶の魅力とは?」という問いかけが気になったのと、タイトル「僕が恋した日本茶のこと」がとても知りたくなり読むことにしました。
「僕が好きな日本茶のこと」より、ぐっと胸に響く「僕が恋した日本茶のこと」。このタイトルは絶妙ですね。日本茶に恋をしたのかぁ。あー、どんな風に恋をしてしまったのだろうと想像してしまいました。
私は昔から「これに魅了されている。」「これが恋なんだ!」というものに出会ってきませんでした。時々、友人から「私は〇〇に夢中なんだぁ。」と聞かされると、夢中になれるものに出会えたのかぁ。なんて、ラッキーな人なんだろうと感じていました。
前書きに、「この本を通して一人でも多くの人が日本茶を好きになってくれたのなら、とてもうれしく思います。」という言葉がありました。海外の方が日本茶をどんな風に語るのだろうと少しワクワクした気持ちで読み始めました。
第1章から5章まで文章は綴られています。
1 私はこうして日本茶に恋をした
2 良いお茶ってなんだろう
3 1つひとつのお茶に宿るストーリーを伝えたい
4 おいしいお茶を飲むために知っておきたいこと
5 日本茶の現在と未来について
海外のビジネス書を日本語にした本は時々、ぎこちない日本語の時があってあまり好きではありません。でも、本書はなんの違和感もなく読めて、素人向けにお茶の入口として紹介した良い本だと思います。
お茶業界の難しさにもふれつつ、決して批判めいておらず、自身が恋したお茶のために邁進したいという思いが、熱すぎない語り口で綴られていました。
まるで日本茶のような人だなというのが私の感想です。もちろんご本人にお会いしたことがないので、きっと想像とは違うのでしょう。
最近は従来の日本茶とは違う世代が楽しむ日本茶カフェなども増えており、古いものと新しいものが混ざることで日本茶の世界は徐々に変化の時代を迎えているような気がしていました。それは、王道とは違うかもしれないけど、私のような小難しいことがわからないお茶好きに、嬉しいことです。
ゆっくり自分の好きな加減でお茶を頂くのは、出来上がったコーヒーとは違う良さがあります。
まだ上手にお茶はいれられないけど、大切な人と、「渋いね。」とか「これちょうどいいね。」と話しながら頂くお茶時間を少しずつ楽しめるように私もなりたいです。
作者は何冊か書籍をだされているようなので、機会があれば別の書籍も読んでみたいです。
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