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【読書感想文】願いと才能の深い関係

2日書かないと、自分の流れが悪い感じになった。

なんていうのか、食べ過ぎた時とか、便秘みたいな感じで重い。
物理的にではなく、マインド?感覚?が重い。

今までずっと書いて来たから、書いている時と書いていない時の差がわかるようになった。その違いをしっかり認識したのは初めてだったので、なんだか不思議な感覚。

書いてる時の方が、明確に自分の感覚が軽く、それに伴って体調も意欲も直感も上がる。これはなんだろう。もうちょっと細かく知りたい。

ひとまずわかるのは、私は自分が思っているよりもずっと、アウトプットが切実に必要な体質なのかもしれないということ。

書くと本当に心が落ちつくし、スッキリするけど、やっぱり時間はかかるのでちょっとこれだけじゃ追いつかないかも。音声入力だったり、そもそも音声の発信媒体も使ったり、なるべくアウトプット量や時間を工夫したいところ。

って今日はその話じゃないんですよ。(n回目)

今日はね、こちらの読書感想文…なのかな、この本を読んで考えたことを書きたい。


ちなみに全7巻あるようで、私は1巻を読み終えたところです。
7巻まで読みきりたいので、しばらく共に過ごすことになりそうだ。

書きたいというより、この文章を捧げたいひとがいる。

我が親愛なる友人、Parkに。

* * * * *


「君を思い出したから」

そう言って勧められた本は、今月2冊あった。とても光栄なことだと思う。
多分、本を勧めてもらう理由で、こんなに嬉しくて光栄なものはなかなかない。

それぞれ別の人から勧められたもので、どちらも本当に素敵な本だったけど、そのうちの1冊がこの本だった。

Parkは、この最終巻の後半を読んでいる時、なぜか私の顔が浮かんだらしい。

その理由が知りたくて、すぐにkindleで探して読み始めた。
(以下、出来るだけ詳細は避けるものの、少しネタバレが入ってしまうのでご了承下さい)

超能力者が暮らす町「咲良田(サクラダ)」で、能力者の少年少女が、それらを使いながら日々の事件を解決していく、というのが大筋だ。


読んでいて私が、ほう、と思ったことが二点あった。


一つは、「咲良田の能力は、能力者の性質に依存する」という設定。

二つめは、「能力は、その目的(願い、と言ってもいいかも)によって、良くも悪くも使える」という部分。

ひとつずつ話していく。


1.咲良田の能力は、能力者の性質に依存する

つまり、「能力者の本質が、能力者が求めるものが、その願いや祈りが能力になる」ということらしい。

なお、主人公の能力は、『全てを完全に覚えている(忘れられない)』という能力だ。主人公が、この能力を持つ自分は、いったい何を願っているのかとふと考えるシーンがあった。

この問いは、私たちにとっても結構重要な問いなんじゃないかと思った。

私たちもそれぞれ、超能力とは言わないまでも、それなりに才能、あるいは特技を持っている。
それは他者と比べて優れているとかは関係なく、自分の絶対評価として、「これは比較的得意、できる、まし」と思っているもの、という認識でいいと思う。

この箇所を読んだ時、私はParkの顔が浮かんだ。

Parkは、人をやさしく見つめること、話を聴くこと、ハグすること、人に寄り添うことがとても上手だ。卓越した能力と言っていい。

だれかの「聴いてもらう」ニーズ、「見てもらう」ニーズを満たすのが上手だということは、そのニーズがどれだけ大切なものなのか知っているからなんじゃないか。
大変重要で、いのちに必要なものだと、自分自身が感じているからじゃないか。

これを咲良田流に解釈したなら、Parkの願いは、見てもらうこと、聴いてもらうこと、寄り添ってもらうことだったんじゃないか。

寄り添うことを、いつも最高のかたちで手渡してくれる私の友人にずっと甘えてきたけど、あのひとこそ、誰よりも聴いてもらうこと、見てもらうことを求めているんじゃないかと、ふと思った。

ふむ。これは一度、ご本人に聞いてみたいところだ。

もしそうだと言ったなら、私は君を見ていたいし、君の言葉を聴きたいと思っていると、伝えたいなと思う。

2.能力は、その目的(願い、と言ってもいいかも)によって、良くも悪くも使える

これは結構しっかりストーリーに絡んでしまうので詳細は省くけど、
ある能力を持つ人と主人公が絡んだあと、能力を、他者を助けるために、幸せにするために使おうと伝えるシーンがある。

咲良田の能力はどれもパワフルで、中には人を簡単に傷つけたり、殺せるくらい強力なものもある。

これはきっと私たちも一緒だろう。

例えば私はこうやってnoteを書いていて、ものを書くということには一定の慣れ感や伝える力を持っている、と言えるかもしれない。

でも私は、過去に書いたものでひとを傷つけてしまった。
もしかしたら書いたものに、自分の至らなさに言い訳がしたいとか、相手への責任転嫁や八つ当たりとかが含まれていたのかもしれない。

文章という力を、何のために使うのか。

SNSで執拗に攻撃したり、根も葉も無い噂を拡散して誰かの生活に深刻な影響を与えることもできる。やりようによっては、できてしまうのが事実。

でも、会ったこともない誰かを応援したり、励ましたり、寄り添ったり、時には救ったりもできるのが、文章を書くという能力だったりする。

願いと痛みはコインの裏表だと最近知ったけど、どうやら願いと才能(能力)も、コインの裏表っぽい。
能力は能力。でも、それをどう使うかに、その人となりや生き方が表れるんだろうね。

私は、誰かを幸せにするために能力を使いたい。
きっとそれは、Parkも同じ思いだろう。

すでに私を、その力で応援してくれたしね。

* * * * *

久しぶりに小説を読んだけど、ちょっとした風景や心象描写がとても丁寧に書き込まれていて、印象深いセリフもたくさんあるので、味わいながら読ませてもらった。

好きな本を勧めるというのも、立派な能力のひとつだなぁなんて思う。


私たちもそれぞれ、微細な超能力者なのかもしれない。
その可能性を信じてみるのも面白いかもしれないな、なんて思いつつ、2巻を開こうとしている。

7巻まで読み終えたら、Parkに連絡して感想を話そう。
私の持つ、言葉にする力を存分に使って、大事な君が勧めてくれた本からどんなことを感じたか、伝えるから。

そして、君の話もたくさん聴かせてほしい。しっかり見つめながら、語られる言葉に耳を傾ける。

どんなことを思ったのか。教えてくれたら、とても嬉しい。

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