「怒らない」と「事なかれ」は似て非なるもの
個人事業でSOHOをやっていると、時々無性に不安になることがあります。
人間そんなに強くないので、傍からみたらハツラツと楽しそうにしている事業者でも、何かうまくいかないことがあったりすると不安になったり悩んだりしているものです。
それでもそういったことを乗り越えるとまたいいことがある、ステップアップできるということも知っているので頑張るのですが、うちの場合はそういう時「運気をよくする方法」とか「幸せになる方法」系の書籍をよく読みます。
著者は、ビジネスの成功者だったり、脳科学者だったり、お坊さんだったり、東洋哲学者だったりいろいろです。
夫婦二人で仕事をしていると、とっても気楽で楽しい反面、考え方が画一的になりがちです。
職場にいろいろな人がいれば、いろいろな考え方に触れることができますが、二人だとどうしても限界があります。
そのため、私たち、とくに主人は、たくさんの本を読んでいます。
そういう書籍にほぼ共通して書かれているのは、
「怒るのはよくない」
ということです。
確かに、怒ると怒られた当人だけでなく周りの人も嫌な気持ちになりますし、怒った自分も怒ったあと決してすっきり晴れ晴れとした気持ちにはなりません。
怒ってしまったことや言いすぎてしまったことを後悔することの方が多いですよね。
怒らないで穏やかに過ごせたら一番いいのでしょう。「怒らないための考え方」についての書籍もいろいろとありますね。
ただ、私が最近考えているのは、なんでもかんでも「怒らない」というのが本当にいいのか、ということです。
「怒れない」私
私は、どちらかというと「怒れない」質(たち)です。
何かいやだな、と思うことがあっても、
「何か言って相手を怒らせたり、場の雰囲気が悪くなるくらいなら、言わないで私が我慢した方がいい」
と考えてしまう方です。
それが自分だけで済む話ならまだいいのでしょうが、例えば主人など大切な人が嫌な思いをしたときに、その人のために一緒になって怒る、ということも苦手なんです。
「怒れない」の仕組み
そもそもは、相手がこちらに対して失礼なことをしたとか、間違ったことをしたということはわかっているのですが、それでも
「相手も悪気があったわけではないんじゃないか」
「そこまで言っては逆に悪いんじゃないか」
なんて考えてしまうんです。
それで、怒れない。
そうすると、私が味方してあげなくちゃいけない大切な人からすれば、
「なんで味方になってくれないの」
「ふうちゃんて、”事なかれ”だよね」
「なんか、冷たいね」
となってしまうんです。
それが長年の私の悩みでもありました。
「怒らない」と「事なかれ」って何が違うの?
怒らない方が運気がUPする、幸せになれるというのであれば、怒れない私はなんの問題もない、ということになります。
一時期は「じゃあ、怒れなくてもいいんだ」と思ったこともあります。
でも、最近は本当にそうかな、と考えています。
「怒らない」ということは、「事なかれ主義」のように、見て見ぬふりをする、ということとはきっと違うのでしょう。
「怒る」の良くない部分は、相手の悪いところを指摘することではなくて、感情的になる部分です。
感情的にならずに、相手に悪いところをわかってもらうように話すことは、きっと「怒る」とは言わないのだと思います。
それすらせずに、何も言わずに過ごしてしまうと、問題点をそのまま見過ごしてしまうことになるので、さらなる発展が望めなくなってしまいます。
「怒る」じゃなくて、「意見を言う」
よりよくするために、言いにくいことも言う、ということはとっても大切だし、必要なことです。
きっと私は相手から悪くみられたくない、という保身から、我慢していたところもあると思います。
これからは「個人の時代」とよく言われます。
個人でもいろいろなことができるようになった分、自分がどう生きるか、幸せになるかは自分次第。
誰かが幸せにしてくれる、集団に属していればなんとかなる、という時代ではありません。
日本人、とくに昭和の時代の日本人は、自分の意見をはっきりと言うことがあまり得意ではない傾向があります。
それは集団の中で生きていくことが重要視されていた社会で、個人的な意見を推すことがタブー視されてきた背景もあるからです。
でもこれからは、自分の意見をしっかりと持って、感情的にではなく、冷静に主張できる力が求められます。
その力を身に着けるために、私はnoteをやっているようなところもあります。
いろいろと自分の中で考えていることを発信して、それに他の方が反応していただいて、いろいろな方の考え方に触れる中で、自分の考えが熟成していけたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また笑顔でお会いしましょう!
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