地元公共施設を利用してみた
町外や県外への発信を主としていた私にとって、町内に目を余り向けて来なかったことを猛省している。
そこで、前から気になっていた岩手県西和賀町にある「まちなか交流館」を利用してみた。
まちなか交流館の目的はこうだ。
・町民や西和賀高生の学びの場
・住民の憩い、交流の場(町外含み)
・英会話教室「にしわがEカフェ」などを通した地域人材育成
ふむふむ。実に素晴らしい。
町外の方も気軽に利用できるという点は、特に共感できる。
早速訪問。
床の木片は、町民参加型ワークショップで敷き詰めたのだそう。
実に素晴らしい。
皆で取り組んだからこそ、施設に温もりがある。
FreeWi-Fiも完備されている。
本の貸し出しもある。
種類が若干少ないのが残念。
全面ガラス張りになっており、四季折々の景色を見渡せるのがまた良い。
当日暖房はついていなかったものの、直射日光があたり、自然の暖かさを感じられる。
夏場がどうなのか気になるが…
良い点も多かったが、あえて残念な点も挙げたいと思う。
①コンセントが少ない。
パソコンを持って作業するとなった場合に、コンセントが少なく、長時間の作業は難しい。
②Wi-Fiが弱い。
田舎あるあるだが、電波環境が決して良いとは言えない。
総体的に見たが、施設自体はとても良いとおもう。
目指すべく取り組みの部分も共感できる。
だが、訪問当日4時間ほど滞在していたが、利用する住民や生徒は1人もいなかった。
率直に宝の持ち腐れだと感じた。
事業や施設が折角良くても「活用」しなければ意味がない。
活用というのは、単に施設を使うということだけではない。
住民や自治体が置かれた環境や立場を考え活用するか?
私なら今後、こういった場として活用したい。
□地産地消のお披露目会
西和賀町は山菜やキノコなど自然の宝庫。
旬のシーズンに合わせたお披露目会をしてはどうだろう?
私もそうだが、意外と食べ方や採り方を知らない。
体験型としての場が創出できれば、町外の方にもメリットがある。
□難民受け入れの場
西和賀町はコロナ感染者が極端に少ない。
第三国定住の場として、施設を一定期間提供することも面白いのではないか?
□西和賀特産市
乳製品、わらび餅、そば、ジャムなどの西和賀町の特産品。
ユキノチカラプロジェクトはご存じだろうか?
ユキノチカラは単に冬場だけの事業ではない。
岩手県西和賀町は全国でも有数の豪雪地帯。
そんな西和賀町で住む住民の逞しさや力強さを表現している。
つまりは、通年通しての事業だ。
ユキノチカラプロジェクトもヨーグルトサミット同様、シビックプライドを掲げ事業に取り組んでいる。
このプロジェクトを手掛けるのが、西和賀町に移住した事務局の加藤紗栄(かとうさえ)氏。
ヨーグルトサミットの際も相談に乗っていただいたが、実に優れた方だ。
こういった方が町にいることは実に心強い。
逆境をプラスに。
過去の私もそうだが、後ろめたさを隠し、良いところだけを見せようとする。
表面は良く見えるが、中身はスカスカの状態。
西和賀町は正に今、そういう状態でないだろうか?
岩手県で消滅可能性都市No.1に指名された西和賀町。
だからこそ、今がチャンスではないだろうか?
住民や関わる人間一人ひとり考え、対話する場。
それがこの町に必要なのではないだろうか。
Fin.
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?