趣味
きっと好きなんだなと思えることは沢山あるけれど、巷でよく聞かれる「趣味は何?」という問いに言葉が詰まってしまう。
好きなことと言えば音楽も映画も、そこそこ本だって好きだ。けれど映画も本も観る時は観るけど、読まない時は全く読まない。唯一欠かさずにというものは気が付いたら音楽だった。
朝起きた瞬間に音楽をかけ(正確には多分3秒後ぐらい)、外ではずっとイヤホンをし(イヤホンの充電が切れた時は最悪、やっぱりコードのイヤホンが一番良い)、家に帰ればスピーカーに切り替え、寝る時は枕の下に携帯を忍び込ませ眠りにつく(これかなりお勧め)。そしてまた朝が来る。
これが私の1日の音楽ルーティーンだ。
こんなにも好きだけれど、いざ趣味というものを聞かれると答えられない。
というか、答えたくない。
ただただ聞いていたいだけで、観ていたいだけで、なのにこれまでの人生、音楽、映画が好きだというと「どういうのが好きなの?」「どこが好きなの?」とかね。
何故自分の感情をあなたに翻訳してあげなくてはならないのか。どうせそこから始まる会話なんて、楽器も弾けないし映画も撮れないただの素人の批評大会。ここで声を大にして言いたい。
そんな会話しかできない素人には何も出来ないし、創れない。
何故
「自分も観たけどすごく良かったよね。」
「聴いたことないから今度聴いてみよっと。」
それだけでいいのに。まああんまり好きじゃなかったなあとかでもいいんだけど、
少なくとも私はこの2つ分野に関しては素人なので、あまり色々な言葉を作品に対して言いたくはないと思ってしまう。
今は観たあと、読んだあとのそのぼんやりとした気持ちに言葉が追い付くほどの知識がないから、自分の好きなものを守れる自信がない。
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