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『かりん』2022年10月号掲載作品

 心臓の音を聞かせてほしくって寄り添う影となりたいきみの

これからはもっと素敵なひとに逢う あなたのことは二番目になる

生きていて つい気がついて消えそうで くしゃみのようにメモした言葉

必要とされているかはわからない けれど心配する人はいる *

午前九時 魔女は昔のリケジョだと化学の棚で気づくタイトル **

文と理は分けられそうでそうじゃなく私の身体で繋がっている


*:  かりん11月号「前月号作品鑑賞 Ⅲ欄」にて久山倫代氏のコメントをいただいた。
**:  かりん12月号「東京歌会雑記」にて光野律子氏のコメントをいただいた。

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