『かりん』2024年1月号掲載作品
ゆびさきの選択ひとつが異なれば今とは違う七年後がある
偽物がフォローしてきて見せる夢まがい物でももしやと思う
デパートで働く女性の靴を見るきちんとしながら立っていられる
私にもすてきなところはあるけれど今日はひかりが当たらなかった*
まだ知らぬ理想みつけて悔しくて悲しくなるからあなたを見ない
オルガンの音色が過去に連れていく微睡む耳に優しいバッハ
* : かりん2024年2月号「前月号作品鑑賞 Ⅲ欄」にて黒木沙椰氏のコメントをいただいた。
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