俯瞰人(ProfFukan)

情報の海に溺れる現在、情報を集めて構造化し知識を抽出する、俯瞰学を追求する俯瞰工学研究…

俯瞰人(ProfFukan)

情報の海に溺れる現在、情報を集めて構造化し知識を抽出する、俯瞰学を追求する俯瞰工学研究所の所長です。エンジニア、大学の研究者、外資系IT企業のマーケティングのマネージメント、外資系経営コンサルティング役員、大学教授、企業新生指導、社外役員(複数)、ヘッジファンド役員、‥‥俯瞰人

マガジン

  • 俯瞰メール

    ネットにあふれる情報、それに溺れ知識に飢える、ことにならない為には時々溜めて構造化して知識を汲み取る必要があります。 俯瞰メールは、混沌の中で先が見えないコロナ後の世界、今それを認識するために「コロナ後の世界・社会・ビジネス」、「コロナ後の経済・産業・企業」、「Gゼロの世界の地経学」、「コロナ後の日本 どう変わる、どう変える」を俯瞰の視座としています。そして、 俯瞰サロンのご案内、俯瞰の書棚、俯瞰の書斎、俯瞰人の料理、私感・雑感という記事構成です。 の過去俯瞰メールは俯瞰工学研究所のHPに置いてあります。

  • 俯瞰の随想

    ふと人に語りかけたい、書き留めておきたいと思ったことを文章に綴っただけです。雑感、私感そして妄想ですか。もう社会と距離を置こうと思いながらこのどうしようもない、そしてかけがえのない日本に対する思いはなくすことができません。

  • 俯瞰学のすすめ

    なぜ、今、俯瞰学か。パソコンが普及し、それがインターネットに繋がることによって、発信される情報が爆発的に増えた。そしてその情報がさらに新たなる情報発信を亢進する。加えてスマートフォンはさらに情報の爆発と共有を革命的に加速させている。ツイッターやフェイスブックで発信され、共有される情報の全体は、まさに銀河系のように巨大で全貌は誰も把握できない。また書籍、記事、研究論文のような論理的に構造化された情報も爆発的に増加している。 だから今こそ、情報の海に溺れ、世界の、社会の変化の本質を見失わないために、知識を俯瞰的に認識し、構造化する俯瞰学が必要ではないだろうか。

  • コロナ後の製造業

    コロナ後の製造業、というパネルディスカッション 表記のパネルディスカッションを有志の方々と企画・開催したいと思います。パネラーとしての参加者を募集です。開催はzoomです。ぜひご参加ください。開催の都合上パネラーは数名になると思いますが、詳細は参加希望の方が集まってからと思います。企画だけ参加、問題ありません。 とりあえず、企画のウォームアップとして、異論が続出しそうな「日本製造業が犯した誤謬の仮設」始めましょうか。

  • 日本のDXはこれで挽回

    かつては技術先進国であったはずの日本がコロナになると突然、ワクチンも作れない技術後進国になっている。IT後進国の実態はさらに酷い。未曾有の国難にITが使えない、FAXと電話でデータ収集?補助金が配れない、予約が取れない・・・まともな日本のクラウドがない。LINEが頼り、サイバー攻撃やられ放題。日本のDX、ここが悪い、こうしろ!という遠慮なく公言する場です。

最近の記事

俯瞰メール13号

俯瞰メール第2世代013号をお届けします。 このひと月も色々なニュースを目にしました。アフガニスタンの混迷は続いていますが、記事から「お腹がすいたよー」という子供の声が聞こえるようで悲しいです。世界は混迷、混乱そして予測不能な方向に向かっていることは判ります。一方で、専制独裁の指導者の自己満足というか、何を追求しているのか判らない言動も相変わらずです。そんな情報の流れを堰き止めて、俯瞰した感想を書きました。 10月16日 俯瞰人 松島 克守 -----------------

    • 自粛生活でクラッシックを聞く

       コロナ自粛生活のため、自宅で過ごす時間がとんでもなく長くなりました。時間を持て余しています。テレビもコロナ、コロナで見ても仕方ありません。私は映画好きだったのですが、なぜか最近は映画をみようという気になりません。NetflixとAmazonプライムには見切れないほどの映画がありますが。結果として、クラシック音楽を聴く時間が多くなりました。むろん気にいったCDもかけますが、画面があった方がなぜか楽しいので、テレビのクラシック番組をよく見ます。ただ数は少ないのです。  その中

      • 俯瞰メールⅡ 12号

        俯瞰メールⅡ12号をお届けします。 __________________________________________________________________ 収束するどころか世界中で感染が急増しています。それでもワクチン接種が進み治療薬も視野に入ってきましたが、元の世界に戻ることはなくコロナと共存する社会と経済再生を模索し追及しなければなりません。この状況に米国のアフガニスタン撤退の混乱と中国とロシアを核とする専制主義国家が増加しています。専制国家に住む人間はこの

        • 俯瞰学の技法:記事からの俯瞰

          記事からの俯瞰 1  これまで色々な俯瞰学の技法を紹介してきたが、俯瞰学とは、目の前に雑然と存在する情報の中から意味ある情報の関連性を抽出し、状況の正しい認識やそれに伴う行動をつなげるものである。目の前に雑然と存在する情報の一つが、新聞記事や雑誌の記事であるが、特定の視点があれば重要な情報を抽出できる。  コンサルティングファームに在籍していた時、ある大企業にプロジェクトを提案することになった。コンサルティングが始まれば社内の情報や人のヒアリングができるが、契約前は外部情報か

        俯瞰メール13号

        マガジン

        • 俯瞰メール
          7本
        • 俯瞰の随想
          2本
        • 俯瞰学のすすめ
          14本
        • コロナ後の製造業
          1本
        • 日本のDXはこれで挽回
          2本
        • デジタル書斎の知的生産技術
          15本

        記事

          俯瞰メール第Ⅱ世代11号

          俯瞰メール第2世代11号  先が見えないコロナ感染の収束、withコロナで社会・経済活動を取り戻しつつあるワクチン接種先行の欧米、それを阻むかのデルタ株の感染力、ワクチンがあってもワクチン接種が進まない欧米、ワクチンも医療資源も乏しい新興国とパンデミックで、世界は大混乱中です。一方でアフガニスタン政府崩壊という歴史的な地政学的変動を起こしている世界、専制政治が幅を利かせ相対的に後退する民主主義、という情報の海に溺れまいと書いた随想を整理した俯瞰メールです。  8月17日 俯

          俯瞰メール第Ⅱ世代11号

          デジタル革命の俯瞰

           歴史の俯瞰により現在のデジタル革命の流れと今後を俯瞰してみよう。タイトルは内容を明示的に示すために歴史による俯瞰とはしなかった。    第二次世界大戦が終結した1945年から1970年までの科学技術の発達を俯瞰すると、現在のデジタル革命の基層を形成したイノベーションが起こった時代だったことが判る。。  1946年には最初の電子計算機ENIACが開発された。そして1948年にトランジスタ発明され、1952年に科学用大型計算機IBM 701が発売された。1964年に汎用型のIB

          デジタル革命の俯瞰

          俯瞰学の技法:歴史学による俯瞰2

          ひとつ前の「現代」  前回は1900年から1945年まで、工業化社会の成立し、資本主義国家の成立し、二度の世界大戦の惨劇が起きた、 “現代が作られた時代”を俯瞰したが、現在の国際関係の構造が形成された “ひとつ前の「現代」” は第二次世界大戦の終結から始まる。“ひとつ前の「現代」”は歴史であって「今」ではない。  ヤルタ会談そしてポツダム宣言で第二世界大戦は終わるが、その瞬間から東西の冷戦が始った。必要のない原爆投下をトルーマンが指令したのは、スターリンに原爆の威力を見せつ

          俯瞰学の技法:歴史学による俯瞰2

          俯瞰学の技法:歴史学による俯瞰

           俯瞰学の技法の一つとして、歴史による俯瞰がある。時系列による俯瞰は統計数字を長期間俯瞰するが、歴史による俯瞰は年表的な事象のまさに歴史としての俯瞰から「今」を理解するメッセージを抽出する。 「現代」が作られた時代  現在を深く認識し、今後を透視するためには歴史学による俯瞰が必要である。旧くなってしまったが編集工学研究所の「情報の歴史」は政治、社会、科学、文化、芸術を歴史学的に俯瞰することが出来る好書である。NHKのドキュメンタリ―番組「映像の世紀」、「オリバーストーンが語

          俯瞰学の技法:歴史学による俯瞰

          俯瞰メールⅡ010号

          (社)俯瞰工学研究所 所長 松島克守の俯瞰メール第2世代10号をお届けします。 pdf版、過去の俯瞰メールはhttps://www.fukan.jp/に掲載しています。 --------- 2021年7月20日 俯瞰人 松島克守 オリンピック・パラリンピックが終われば、そこはコロナ後の世界そのものです。コロナは世界を、国際社会をさらに混迷そして分断させました。見えてくるのは強引ともいえる中国のリーダーシップ、没落する西欧、悲劇的な混乱が予想される中近東、跋扈する独裁者と、あ

          俯瞰メールⅡ010号

          俯瞰メールⅡ009号

          俯瞰俯瞰工学研究所 松島克守所長の俯瞰メール009号をお届けします。 混沌の中で先が見えないコロナ後の世界、今それを認識するために「コロナ後の世界」、「Gゼロの地経学」、「コロナ後の経済」、「コロナ後の日本」を俯瞰の視座としています。そして、俯瞰サロンのご案内、俯瞰の妄想、俯瞰人の料理、私感・雑感という記事構成です。 記事のURLを参考資料として読んでいただくと俯瞰的な認識が深くなります。 ご意見、ご感想を頂けると励みになります。また読者の投稿歓迎です。6000超える方々

          俯瞰メールⅡ009号

          俯瞰学の技法:地政学による俯瞰

           地政学、すなわち、地理と政治や軍事との関係性による俯瞰は、国際的な緊張や紛争を正しく認識するために有効である。最近ではGoogle earthを使うといろんなことが見えてくる。まず日本と中国が緊張関係にある尖閣列島は、日本から見れば沖縄のはるか先の無人島であるが、別図1に示すように中国にとっては東シナ海から太平洋に出る唯一の水路であり、戦略的にどうしても手に入れたい島であることがわかる。 歴史的には中国はほとんど海軍をもたず、太平洋に軍事力を展開することはなかった。したが

          俯瞰学の技法:地政学による俯瞰

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          俯瞰学の技法:地政学的俯瞰(図表)

          俯瞰学の技法:地政学的俯瞰(図表)

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          俯瞰学の技法:統計学による俯瞰1

           前回は時系列グラフによる俯瞰を紹介したが、時系列データも統計学を使って分析すると俯瞰的な認識が深まる。  単純な時系列データであるが、図に示した、2010年1月から2021年5月の約10年間の円ドルレートが平均値を中心としたヒストグラムが正規分布と仮定して分析してみると、平均値101.97円、中央値106.09円、円最高値76.3円、円最安値124.22円となる。標準偏差14.5からバラつきを見ると円はほぼ116円から87円の範囲で変動していることがわかる。(このデータは平

          俯瞰学の技法:統計学による俯瞰1

          俯瞰学の技法:統計学による俯瞰1(図表)

          俯瞰学の技法:統計学による俯瞰1(図表)

          日本の製造業を正す

          とりあえず、企画のウォームアップとして、異論が続出しそうな「日本製造業が犯した誤謬の仮説」始めましょうか。  国内は高付加価値を残す→誰が価値を認める  高機能で高付加価値を→高機能を誰が求める  顧客の意見に耳を傾けよ→顧客の知識の限界  ブランド力はある→競争力の空洞化  技術を磨き上げてきた→技能を磨いてきた  良いものを安く→だから利益が出ない  日本のマザー工場→人材の空洞化  モノ作り→まだハードの売り切り?サービスプラットフォームは  電力供給

          日本の製造業を正す

          俯瞰学の技法:時系列による俯瞰2

          時系列による俯瞰 日本の人口・寿命 原油価格の乱高下 前回に続き時系列による俯瞰の結果を紹介する。 1891年から2006年までの日本人の平均寿命の推移を俯瞰すると重要な事実が見えてくる。ただし戦前以前のデータは不確か。実に昭和22年までは日本人の寿命は50歳を超えることがなかった。人生50年、これは長生きをした人で、多くはもっと早く死亡していたのだろう。日本の人口も明治まではおよそ3,000万人で推移していたと言われている。なぜ3,000万人かというとそれしか食料が生産で

          俯瞰学の技法:時系列による俯瞰2