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2022年1月の記事一覧
ダイヤモンドの月を抱け
ダイヤモンドは最も有名で最も美しく、そして最も硬い宝石の王。『無敵』を意味するギリシア語が由来になっています。
子どもの頃、ドリトル先生が私のヒーローでした。ヒュー・ロフティングが生み出した児童文学の主人公であり、動物の言葉を話すお医者さんです。
そのドリトル先生の家にはたくさんの動物がいるのですが、月からやってきた猫というのがいます。名前はイティー。最初は猫というだけで嫌われ、「それ(
無防備なアクアマリン
アクアマリンは透き通った淡い水色の緑柱石です。緑柱石といえばエメラルドのことだと思っていましたが、鉄を含むことによって色と宝石名が変わるのだそうです。『海の水』という名がぴったりの美しい色です。
もう7年ほど前のこと。北海道の実家にオッドアイのメス猫が顔を出していたことがありました。白の多い三毛猫で、とても美しい顔立ち。おまけに右目が琥珀で左目がアクアマリンのような神秘的な色なのです。
オパールの橋で会いましょう
オパールは珪酸と水から成る鉱物で、卵の白身のように見えることから蛋白石と呼ばれることもあります。微細な珪酸球が規則正しく並んだものは光の影響で虹色に見えるそうです。物質内部の構造によって光が分光し、表面が虹色に見えることを遊色と呼び、オパールはその代表種なんだとか。
実は私、SNSを使うようになって初めて『虹の橋』を知りました。今では『虹』と聞くと必ずこの『虹の橋』を連想します。
虹の橋
金の瞳じろじろまわりに
知里幸恵編訳『アイヌ神謡集』には梟の神の自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」が収められています。
梟の神が「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」と繰り返し歌っているのです。なんとも美しいですね。
我が家には金の滴や銀の滴は降りませんでしたが、金の目だったらおりますとも。
二番目にやってきた愛猫『小町』です。彼女の目は鮮やかな金色で、私にとっては純金より素晴らしいものです。
まどろむ宝石、もの言う鏡
猫の目をじっと見つめていると、まるで宝石のような美しさにうっとりします。個性あふれる色に命の光を帯びる球体。
そして、その目は常に私の傍にあり、ありのままの私を見ているのです。
喜びに震えたとき、取り乱したとき、悲しみに沈むとき、猫の目がじっと私を見つめています。
視線がかち合った瞬間、その目の中に私は自分の姿を見出すのです。それはまるで美しい、もの言う鏡。ぎくりとするほど、残酷に現