SNSのある生活

私には実生活に友達がいない。

友達が”できなかった”のではなく、”作らなかった”。

理由はいくつかあって、まずひとりで時間を過ごすことが大好きだし落ち着くというのが大きな理由のひとつ。

そして、その中には不調の時に人と一緒にいることがが負担になることも関係している。


大学入学時の新歓交流オリエンテーションで新入生同士が連絡先交換をする際に、「私はメールをしないので」と全て断り、誰とも連絡先交換をしなかったのはとても私らしいエピソードである。(メールをしないのではなく、する相手がいないというのが本当のところだけど嘘はついていない)

申し訳ないことに、この時連絡先の交換を断った子がその後も私を慕ってくれたのに機会を逸してしまい、連絡先を伝えないまま卒業を迎えてしまった。

誰とも親しく交わらない様子が何となくミステリアスな印象で人を惹きつけるのか、どうやら私は学生時代同性から人気があったようだ。

卒業式に、写真を一緒に撮って欲しいと言われたのには驚いたけれど、でも声をかけてもらったのはうれしかったな。


***

私がSNSを始めるきっかけになったのは、今から4年前の2016年。

いわゆる”推し”の情報収集目的でTwitterとInstagramのアカウントを作った。

もちろん、傍観者スタイル の私はROM専門。

それが次第に、共通の趣味を持つ人とリプライやメッセージのやり取りをするようになり、少しずつ自分でも感想や日々の呟きを投稿するようになった。

それからは、イベントに足を運んだ感想や写真を自分から積極的に投稿するようになり、そこから親しくなるフォロワーの方もできた。

住んでいる地域も年齢も全然違っても、共通の趣味を通してつながる関係性。

一緒にイベントや食事に行ったり、メッセージや手紙を送ったり。

そういったやり取りをするフォロワーさんは私にとって、人生の中でもとても特別な存在。

誰かと親しく交流する自分の姿など今まで想像もしていなかった。

”友達”と呼ぶのはおこがましいかもしれないけれど、”フォロワー”という緩やかな繋がりは私にとってとても居心地のいいものだ。


調子の悪い時には自分から少し距離を置くことができるのも、SNSの利点だ。実生活ではなかなかそうもいかない。


新たな出会いと交流の場を与えてくれたSNSのある生活に感謝しつつ、自分が楽しめる範囲でこれからもSNSを活用したいと思う。


***

今この投稿を読んでくださっているあなたと出会えたのもnoteのお陰。

あなたと出会えてよかった。


ご一読いただきありがとうございました!


この記事が参加している募集

noteでよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?