深川シオ

徳島を舞台にした小説を書いています。

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マガジン

  • 【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【連載】

    【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬(そのせ)梓(あずさ)は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?

  • ふぉTさんぽ(仔犬とTさんぽ)

    今日も仔犬とさんぽに行きました。地方都市Tのしょーもないけど何か愛しい風景を不定期にお伝えします。

  • メンバー限定SS

    祝日とか年末年始とかの限定SS。過去のものはマガジン「メンバー限定SS【バックナンバー】」に再掲しました。

  • 【画像付き】「Forget me Blue」【再掲】

    「Forget me Blue」の53万文字の無料公開分をちまちま【実際の場所や事物の写真付き】で再掲して行きます。偶に撮り下ろし写真もあり。

  • 【小説】Forget me Blue【試し読み53万文字】

    【会社員×両性具有の管理人】寂れた商店街の一角にある駐車場の管理人であるイチは、ある日訪れた時間貸しの客、|佐村《さむら》と出会いすぐに惹かれていく。しかしどこか陰のある彼には悲しい過去があって——。 【53万文字の試し読み】このマガジンの記事の続きは1記事15,000文字前後の有料記事です。

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【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第1話】

【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  今日は敬老の日で祝日だが、俺には関係ない。ニートだからだ。  ニートだが引き籠もりではない。所謂(?)アクティブニートというやつで、平日は大抵出掛けている(休日は混むので家に居ることが多い)。美容院には小まめに通っているし、おしゃれもする。  二十四にもなってこんな風に暮らせるのは、親が公務

    • 【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第124話】

      【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? 「ところで、絵のデザインは決まってんのか? 俺にも希望の図柄があるんだけど……」 「ほう。どんな図柄だ?」 「茶色でなくて良いから、う◯こをどこかに取り入れて欲しいんだよ……ほら、ピンクのう◯ことかどうよ!?」 「あずさは本当にう◯こが好きだな……りょーちゃんに遺伝していたらどうしよう」 「何

      • 【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第123話】

        【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  そうして明くる日の日曜も普段通りに(キッチンの隅の専用スペースでポテトチップスを食い散らかしたり、時折真面目にラマーズ法の練習をしたりしながら)過ごして、また月曜がやって来た。俺は珍しく、枕元のデジタル時計のアラームが鳴る前に目覚めた(京一郎は何があっても絶対に六時半には起きる)。 「ほげ〜

        • 【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第122話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? 「ふっふっふ。俺ってもしかしたらハリネズミマスターかも。ちゃんと両足とも、怪我させないで爪切りしたぞ!」 「それは良かった。初めての時はちょっと深爪して心配したからな」 「あれは流石に申し訳無かったな……だから京一郎きゅんの爪で練習したんだ」 「絶対練習にはなっていなかったが、妻に爪を切って貰

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        【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第1話】

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        • 【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【連載】
          124本
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          39本
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          16本
        • 【画像付き】「Forget me Blue」【再掲】
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        • 【小説】Forget me Blue【試し読み53万文字】
          136本
        • 【1記事¥100】Forget me Blue【連載小説】
          51本

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          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第121話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  それから二日後の水曜には、五月の中旬を迎えた。ぽん吉の撮影スタジオへ向かう途中にある小さな中庭にはシンボルツリー(※建物を象徴する木のこと)のアオダモが植えられていて、新緑が美しい。もう少ししたらいきなり真夏のように暑くなるのだけれど、その直前のこの時期は、そこかしこから緑の良い香りがして気

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第121話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第120話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  ゴールデンウィーク明けの月曜、俺は妊娠三十五週になった。予定日は来月の半ばに迫っているから、京一郎はベビー用品の最終チェックをした——リビングの隅のりょーちゃん専用スペースはほぼ完成していて、中央にはノルウェーのメーカーが作る高級ベビーベッドが鎮座していた。楕円形の木製ベッドで、成長に合わせ

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第120話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第119話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? ※このお話は18歳以上向けです。  そうしてあっという間に五月五日、こどもの日がやって来た。京一郎は何故だか朝から張り切って料理しているから理由を聞くと、「こどもの日、即ちあずさの日だからな」と答えたので憤慨した。けれども直ぐにそんなことは忘れて、バラエティ番組を観ながらギャハハと笑っていた

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第119話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第118話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  目的地のドッグランには五分程で到着した。大型犬と小型犬エリアに分かれていて、どちらにも遊んでいる犬が数頭見えた。二重になっているフェンスの扉を開け、きちんと閉めてから二つ目を開けた。 「おし、ぽん吉! 良いナオンが居たらナンパして来いよ!!」 「良いナオン……中年オヤジみたいな言い草だな」

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第118話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第117話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  バイパス道へ出るとベ◯ツは速度を上げ、目的地の星見ヶ丘海浜公園まで、三十分ちょっとのドライブが始まった。平日とはいえ連休中だからいつもより車は多かったけれど、それでもすいすい進んであっという間に広大なY川に架かるY川大橋に差し掛かった。河口の空は広いから、いつ見ても清清しい。 「あずさには優

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第117話】

          【第38回】ふぉTさんぽ【いつものおさんぽ】

          こんにちは。今日もふぉてぃーとさんぽに行って来ました。

          【第38回】ふぉTさんぽ【いつものおさんぽ】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第116話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? 「やっぱ期間限定のバーガーにするか? でもビッグ◯ックも捨て難い……後、絶対ナゲットは食う!」 「ビッグ◯ックか。流石妖怪卵達磨、並外れた食欲だ」 「ナゲットのソースはマスタード一択な。他のは認めない」 「何でも良いが、アプリは入れているか? モバイルオーダーするぞ」 「え? ドライブスルーじ

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第116話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第115話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? 「ちなみに俺は防犯意識が高いから、アプリに登録している名前は『園瀬京一郎』なんだ。梓だと女と間違えられて変態が来るかもしれないからな」 「なるほど。名義を無断使用するとは、流石はあずさだな」 「だから悪いと思ってるって」  キッチンの隅の床で座禅を組み、スマホを弄りながらそう言ったら、京一郎が

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第115話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第114話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  ところで昭和の日の今日は金曜で、土日と休むと月曜は平日だ。それから火水木と祝日が続いて、また金曜が平日で土日と続く。だから、間の二日間を休んだら十連休にすることが可能だ。 「おい、京一郎! ワイハは行ったことあるか? ワイハ!」 「ハワイか……冬休みにはよく連れて行かれたな」 「チキショー!

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第114話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第113話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? 「やっぱり京一郎きゅんは器用だな。一つも変なのが無い」  肉球クッキーのレシピは簡単で、一時間半程で焼き上がった。京一郎は庫内容量の大きいドイツ製の良いオーブンを持っているから、一度にたくさん焼けるし焼きムラも出来にくい。天板の上に売り物みたいなクッキーがたくさん並んでいるのを見て素直に褒めた

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第113話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第112話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!?  それからも俺達は毎晩愛し合った。だから俺はふと、他の妊婦もいっぱいえっちしているのかな、と気になった。インターネット検索してみると、夫達の中には怖くて妊婦の妻に求められてもえっち出来ない人も居るのだと知った。 「つまり、京一ん◯んは『絶倫えっち我慢出来ないマン』ってことだな!」 「何だ? そ

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第112話】

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第111話】

          【地方都市×オメガバース】オメガでニートの園瀬梓は、T中央公園を散歩中に謎の長髪イケメンアルファ(ダサい臙脂のジャージ姿)に出会う。その瞬間、ヒートが起きて運命の番だと分かり——!? ※このお話は18歳以上向けです。  そんな風にロマンチックなデートを楽しんだ俺達は、急いで家に帰ると超特急で風呂に入り歯磨きを済ませた——一刻も早く愛し合いたかったのだ。 「あ、京一郎きゅん……」 「あずさ……」  先にベッドに入って待っていたら、髪を乾かした京一郎がやって来てゆっくり押し倒

          【オメガバース小説】犬のさんぽのお兄さん【第111話】