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【画像付き】「Forget me Blue」【再掲】

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「Forget me Blue」の53万文字の無料公開分をちまちま【実際の場所や事物の写真付き】で再掲して行きます。偶に撮り下ろし写真もあり。
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記事一覧

#286【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 そうして再びなれあい橋を渡り、例の公園へ戻った。イチ達の商店街の側に架かるR橋側はフー…

深川シオ
8か月前
1

#285【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

「これ、バターと味噌が入ってるんだな。母ちゃんが作ってくれたのはシンプルな塩味だったけど…

深川シオ
8か月前

#284【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 結局、ペー太は心行くまで三階を飛び回った後、自分で二階リビングに戻った。そこでもう一度…

深川シオ
8か月前
3

#283【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

「皆が見てる前だったし、社長も『大変だな』って同情してくれたよ。当たり前だけど向こうの会…

深川シオ
9か月前
3

#282【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 ところで、A製作所の忘年会の会場であるホテルエストニアは、三番町商店街から少し東へ入っ…

深川シオ
9か月前
2

#281【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 そうしてイチは、ソファに腰を下ろすと未央からのプレゼントの包みを開けた。隣に掛けている…

深川シオ
9か月前
4

#280【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 長い黒髪をしっかり乾かして自室へ入り、シーリングライトの明かりを点けるとベッドの上にとんでもないものがあったので、イチは思わず「何じゃあ!?」と叫んだ——いや、今更驚くことではないのだけれど。 「改めて見ると、かなりハードル高ぇな……」  イチの枕元にきちんと畳んで置かれている、黒のマタニティブラジャーと同じ色のワカールのパンツ(パールの付いたリボンが縫い付けられていて、ぎりぎり真ん中まで透け透けのレースのもの)を見て、イチは眉を寄せて呟いた。イチのことを女性として愛してい

#279【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 「サムさんのクリスマスケーキ」は程無く完成して、佐村が持って来た白い大皿に載せられ食卓…

深川シオ
10か月前

#278【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 山程あったじゃが芋を未央は本当に手際良く処理したから、今度はコンソメスープとグリーンサ…

深川シオ
10か月前
1

#277【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 佐村は宣言通り、いつもより早く午後五時半に帰宅した。ドアに鍵を掛けるなり、「真っ赤なお…

深川シオ
10か月前
3

#276【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 昼間沢山寝たのに、風呂上がりに歯磨きを済ませ布団に潜り込んだら、直ぐに眠気が襲って来た…

深川シオ
10か月前
1

#275【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 外から聞こえた怒鳴り声は祖父のものだったので、イチは作業の手を止め、未央はダイニングチ…

深川シオ
10か月前

#274【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 二分位じっとしていたが、イチは気を取り直すとさっさと洗濯物の残りを取り込み、自室へ運ん…

深川シオ
10か月前
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#273【連載小説】Forget me Blue【画像付き】

 結局、祖父のスマホの顔認証はイチが手伝って設定し直した。けれども何度も失敗した——(立体的に形を記録する為)顔を上下左右に動かしたり、ぐるぐる回したりすると祖父は力んでしまうから、どうしても顰めっ面になるのだ。だからイチは「はいリラックスー」等と声掛けをする羽目になった(その様子は物凄くシュールだっただろう)。  そして午後六時半過ぎ、佐村が帰宅した。彼の分のもっさり粗挽きフランクもあると伝えてあったので、「もっさりもっさり〜」と歌いながら階段を上って来た。 「ねえ、これ、