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先週のショートショート【23年11月26日~12月01日】

■2023年11月26日(日)
妻にお題を頼んだが、疲れているのか反応が鈍い。今日は朗読会でフラワーアレジメントをプレゼントされたので、「花束」で書いてみた。平凡な家に大きなフラワーアレンジメントが贈られてくる話。タイトルは「ギフト連鎖」とする。いつものような毒や無意味さはないが、たまにはいいのではないか。

■2023年11月27日(月)
妻からのお題は「的中」。いろいろなシーンで使われる言葉だが、なかなか話を思いつかず、19時半になってしまった。大ごとである。あわてて射的の話を書き始める。20分くらいで900文字書いた。削るのが大変。最終的に700文字まで削ってアップロード。内藤みかさんがいいねを付けてくれたので驚いた。

■2023年11月28日(火)
妻からのお題は「ほくろ」。考えているうちにまた17時半になってしまった。主人公をモミジという名前の女の子にしようということだけ浮かんでいた。彼女が朝シャワーから出てきて、自動ほくろ測定器でほくろチェックをするところから話を始める。書き上げてGoogleドキュメントにアップすると、妻から「大奥か」という突っ込みがくる。しまった。あわててほくろ病の蔓延という設定をカットする。昨日に続き、またオチが弱い。「逆転」というタイトルをつけるが、そんな大層な話ではない。

■2023年11月29日(水)
妻からのお題は「墓じまい」。難しい。一本書く。文字通り、墓じまいする話。悪い予感がする。ショートショートのか定義はないが、なにが自分のショートショートから外れているかという判断はつく。ダメだと思い、自主的に没にした。Clubhouseを開いている最中にもう一本書く。ごく短いものだが、こちらは妻のOKが出た。「遠征」というタイトルでアップロードする。悪くはないが、早書きの粗さが残っている。

■2023年11月30日(木)
妻からのお題は「水枕」。サイゼリアでパソコンを開き、書き始める。熱を冷ますものだから、どうしても熱暴走の話になってしまう。最初は理屈っぽく脳が暴走する理由などを書き込んでいたが、妻と話しているうちにいっさい理由づけはいらないという話になり、切りまくったら400文字以内に収まってしまった。タイトルを「水枕」にしてアップロードする。

■2023年12月01日(金)
妻からのお題は最初「ヨーデル」。どう間違っても無理だと思ったので即座に変更してもらう。新しいお題は「空き巣」。空き巣もたいしていいアイデアは浮かばない。時間に追われて腹案なしに書き出す。途中まではそれなりにうまくいったが、最後が締まらない。残念だ。タイトルは「幻の金」にする。

■まとめ
日曜日に「ショートショートの朗読と雑談と」のはじめてのオフ会ともいえる朗読会「ショートショートの朗読とランチの会」を開いた。イタリアンレストランを借り切り、食事と飲み物を提供してもらい、一時間半ほど朗読する。この忙しい時期によく足を運んでいただいたと、来ていただいた方には感謝しかない。稽古期間は三ヶ月ほど。十二本を自分で読み、ゲストふたりに三本を読んでいただいた。挨拶も忘れるほど緊張したが、企画・司会をしていたいただいた神尾敬子さんのおかげでよい時間になった。反省点は多々あれど、やはり原点は作品選び。選び方にコンセプトがなかった。次はもうすこし慎重にやることにしよう。昼間さんざん朗読をして、夜にはまたショートショートを書いた。習慣は怖い。

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