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444文字チャレンジ

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毎日444文字の文章をアウトプットするという試みです(米光一成さん提唱)。身近な話題からガジェット、読書まで自分事を書いてます。
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#推薦図書

飛浩隆「ラギット・ガール」を読んだ。

 「ラギット・ガール」は天使の廃園シリーズの2冊目で、中篇集だ。傑作。  冒頭の「夏の硝視…

深川岳志
4年前
5

藤沢周平「用心棒日月抄」を読んだ。

 雑誌だ雑誌だと騒ぎながら、また小説を読んでしまった。時代小説の書き手として著名な藤沢周…

深川岳志
4年前
8

「虚航船団」第3章の疾走感と崩壊感。

 第3章は、第1章と第2章の溜めを爆発させるような勢いで進行する。  具体的には、場面と時間…

深川岳志
4年前
6

フランク・マコートの自叙伝「アンジェラの祈り」を読んだ。

 「アンジェラの祈り」はアメリカの作文教師フランク・マコートの自叙伝だ。ニューヨーク生ま…

深川岳志
4年前
4

第10回山田風太郎賞受賞作「欺す衆生」を読んだ。

 毎年9月1日から翌年8月31日までに発表された小説で一番面白いものを選ぶ山田風太郎賞の第10…

深川岳志
4年前
3

傑作小説「ヒトでなし 金剛界の章」を読んだ。

 惹句に「宗教エンターテインメント」とある。なんだそれは。  京極夏彦はよくジャンルのわ…

深川岳志
4年前
4

いま読むべきオリンピック小説「悪の五輪」。

 月村了衛の「悪の五輪」を読んだ。「東京輪舞」と同様、昭和の闇を扱っているが、今回はターゲットが非常にクリアだ。オリンピック×映画×ヤクザという組み合わせ。  オリンピックがいかに利権の汚濁に包まれているかを映画好きの変人ヤクザに語らせている。  ことは黒澤明がオリンピックの公式記録映画の監督を下りてしまうことから始まる。次々に監督を断る巨匠達。そこに三流監督の錦田欣明を押し込もうと、ヤクザの人見稀郎が画策する。  最初は社団法人東京オリンピック映画協会のメンバーを取り込むと

波乱に満ちた昭和平成史を描く「東京輪舞(ロンド)」を読んだ。

 著者の月村了衛が自ら「小説家としての我が仕事における第二期の出発点」と語る小説「東京輪…

深川岳志
4年前
1

SFらしいSF「フォマルハウトの三つの燭台 倭編」を読んだ。

 第1章の出だし。 「きょうトースターが死んだ。名前はミウラという。毎日ぼくのために二枚の…

深川岳志
4年前
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百鬼夜行シリーズのスピンオフ作品「今昔百鬼拾遺」を読んだ。

 「今昔百鬼拾遺 鬼」「今昔百鬼拾遺 河童」「今昔百鬼拾遺 天狗」の3作品を読み終えた。 …

深川岳志
4年前
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「うつ病九段」は「アル中病棟」のように面白い。

 「うつ病九段」はプロ棋士の先崎学が書いた、うつ病からの回復記だ。  「いったいに、本書…

深川岳志
4年前
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